(画像:2009年の初日の出)
2009年はファイティングボートガイド風に始めてみました(笑)。
いや、足はあったんだけど、年末年始なんで渋滞激しそうだしねえ。
と言う事で、今年の新春企画は特別列車で行く迎光の旅。
乗車したのは品川発4時17分伊豆急下田行きの「快速 伊豆初日の出号」。
使用車両は伊豆急が誇るパノラマトレイン「アルファリゾート21」。
気持ちも新たに激動(が予想されるw)の2009年はこの列車でスタート。
車内は早朝から酒を持ち込み宴会をブチかます中小企業のオヤジ軍団あり、
大晦日からの夜遊びに疲れ果ててマグロのように眠りこける兄ちゃん連中ありとなかなかのカオスっぷり。
そんな事をお構いなしに、列車は闇夜の湘南を駆ける。
早川から真鶴にかけては、漆黒の海を縁取るような海岸線の街の灯りが揺れる。
座席に座りながらウトウトしていたら、伊東線から伊豆急行に入っていた。
城ヶ崎海岸付近で相模灘の向こうが仄明るくなって来た。
列車は定刻6時47分に片瀬白田駅に到着。
この特別列車は、伊豆急の中でも一番海に近いこの駅で初日の出を拝むと言う趣向のため、約30分のインターバルを取る。
去年の8月に訪れた時は、人気がなくひっそりとした白田の駅。
今日は狭いホームにあふれる乗客で、時ならぬ大盛況。
向かいに伊豆大島を見はるかす白田の海岸で、日の出を待つ。
残念ながら水平線には雲がかかり、海からの日の出とは行かない様子。
それでも待つこと数分、雲の切れ間から産みたての金の卵のような太陽が静かに顔を出した。
みるみるうちに、新春の相模灘に陽光の帯が伸びて行く。
観客から次々に湧く「おめでとう」の声に包まれつつ、2009年の初日の出を拝む。
新春の朝日に輝く「アルファリゾート21」。
「リゾート21」シリーズの中でも、このタイプは「リゾート踊り子」中心の運用だから今日は乗り徳だね。
ご自慢の展望席のワイドガラスに映す伊豆七島。
伊豆急の運転士も、しばし手を休めて初日の出をご鑑賞。
輝く海岸線を抜け、伊豆急下田に到着した「伊豆初日の出号」。
駅では乗客にとん汁&みかんサービスのおまけつき。
記念列車特製の伊勢海老弁当なんかも売り出されてましたね。
下田の八幡神社で初詣を済ませた後、駅前から東海バスに乗ってみる。
このまま帰ってはもったいないですしね。
バスに揺られる事20分、岬の手前の高台でバスが止まる。
まったくもっていい天気の元日。空の青さは染み渡るようにすがすがしい。
やって来たのは「爪木崎」。
下田の市街の東側に突き出た風光明媚な岬である。
やっぱり「岬めぐり」はバスがいいねw
ここは野生のスイセン群落で有名なんだが、温暖な南伊豆ではもう満開に近いスイセンの花畑。
それにしてもこの海の青さはどうだろう。
沖縄でもハワイでもなく、たかだか伊豆です。
「岬めぐり」は、窓に広がる青い海に失恋の悲しみを沈めて、一人街へ帰る物語。
自分はこの海に何を沈めて行こう。
まあ、それはツレには内緒だw
今年もよろしくお願いいたします。