(画像:一枚のキップから)
天空橋から電車に乗ると、どこへ行けるんでしょう。
それこそ天空の城あたりまで連れてってくれるんでしょうか。
夢の広がる、一枚のキップ。
No.15 新整備場駅(東京モノレール・東京都大田区)
もうこんな時間では羽田に向かう人もいません。
天空橋からガラガラのモノレールに乗って、隣の駅へ。
てんくうばし→しんせいびじょう、で今日十五個目。ずいぶん回ったなあ。
東京モノレールに乗る人と言うのは、まあ大半が羽田空港へ向かう人なんでしょう。
それと、天王洲アイルとか大井競馬に向かう人が使うくらいですか。
で、この新整備場駅ですが、文字通り羽田空港の整備場へ勤務する航空会社の社員の方向けの駅。
一般は降りてはいけないと言う事はないのですが、ものすごく業務用と言う感じです。
ナップザックで降り立った自分が極めて場違いな感じがする。
性格的には鶴見線の海芝浦に近いのかな。
あそこも東芝の社員の人以外には用がない駅ですし。
新整備場駅の改札口。
案外と普通の広さを持つあたり、通勤ラッシュの時間はそれなりの利用もあるのでしょう。
ただ、ホームへ降りて行く階段は二人が並んだらいっぱいの狭い狭い階段。
地上へ出る出口は一個だけみたいですな…
せっかくなんで、外へ出てみましょうか。
地上に出た場所は、羽田空港のA滑走路の東側。
日本航空の格納庫の真下にポツンと入口があるのみ。
このギャップにまずは面喰らってしまったw
轟々と飛行機のエンジン音が響く駅前。空港の灯り。
こんな駅前もなかなかないだろうなw
人工物で押し固められた、20世紀が想像した未来都市の風景と言えばいいのだろうか。
真正面の羽田空港南ウイングに発着する飛行機が、翼のランプを点滅させて行きかう。
バルブして撮ったら、ちょうど離陸する飛行機が夜空に光跡を引いて飛び去って行くのが映り込んだ。
姨捨とまではいかないが、駅前から見る夜景としてはなかなかのものではないかな?
都内のちょっとした秘境駅かもしれない。
夜の寒空の下、不思議な風景に心を奪われつつ次は「しんせいびじょう」の「う」。
時刻は既に夜9時半、そろそろフィニッシュに向けての行動を開始しなければならない。
最後は「なかやま」の「な」を出さなければならないので、末尾に「な」が付く駅が必要なのだ。
幸いにして同じ横浜線に「きくな」駅があるので、まずは末尾に「き」を出したい。
現在、「しんせいびじょう」の「う」。
と言う事は、「う○○○き」な駅に向かえばいい訳だ。
勘所良く、これは簡単に見つかった。
さて、天空橋から再び京急空港線に乗車し、京急蒲田駅へ。
蒲田の商店街のアーケードを抜けて、蒲田駅まで歩いて来た。
ここからは東急多摩川線。以前の東急目蒲線であります。
文字通り目黒と蒲田の間を結んでいた目蒲線ですが、
現在は東横線のバイパス部分である目黒~多摩川~日吉間を目黒線とし、
多摩川~蒲田間を東急多摩川線として二つに分断されてしまいました。
目黒線はそのまま都営線・営団線に乗り入れてそれぞれ浦和美園・新高島平方面まで直通。
それに対して、多摩川と蒲田の間をただ折り返すだけの存在になってしまった多摩川線は、
古き良き時代の東急目蒲線の雰囲気を今に残していると言えるでしょう。
No.16 鵜の木駅(東急多摩川線・東京都大田区)
で、その「う○○○き」な駅です。
しんせいびじょう→うのき、で今日十六個目!
よくもまあこんだけ回ったな、と思う訳でありますが、結構大田区で稼がせてもらいました(笑)。
駅の両側は踏切に挟まれており、それぞれのホームには直結して改札口が。
ホームから改札を抜け、そのまま駅前の商店街の道路へ出られる作りになっています。
ここの駅の近くに住んでいる人ならば、踏切の音が鳴ってから家を出ても間に合いそうな感じ。
ホームから商店街の赤ちょうちんが見える。
この密着した生活感が、以前の目蒲線でした。
小学生の頃でしたか、東急線の全駅をスタンプラリーで回ったことがありましてねえ。
ま、その頃は目蒲線も緑色の旧型電車でしたけど。
その当時と、全体的な雰囲気はそんなに変わっていないんじゃないかな。
赤ちょうちんから漏れてくる酔客の声を聞きながら、次は「うのき」の「き」。
No.17 菊名駅(東急東横線/JR横浜線・JR横浜市港北区)
多摩川から菊名まで東横線で15分。
うのき→きくな、で今日十七個目。この駅は結構使う場面が多いので、特に感慨もなく(笑)。
ここは、東横線とJRの間の連絡改札口を抜けるのに引っ掛かる人が多いんですよね。
連絡口以外の窓口が見つかりづらく、いっつもおばちゃんあたりが菊名までの切符を突っ込んでピンポンピンポン鳴らしてますからw
改良工事をせずにずーっとそのまんまですけど、これからもそのまんまなんでしょうか。
菊名で横浜線に乗り換え、ようやく中山に戻って来ました。
時刻は午後10時38分、時間にして14時間50分。
別にどこへ行ったわけでもないんですが(笑)。
さすがに最後はかなり疲れてしまい、思わず電車を降りてからホームのベンチで休んでしまったよw
なかやま→まちだ→たな→なかのぶ→ふなばし→しばまた→たばた→
たきのがわいっちょうめ→めじろ→ろくちょう→うらわ→わど→とろ→ろくごうどて→
てんくうばし→しんせいびじょう→うのき→きくな→なかやま
反省点としては、東京西部が少なかったかなw
東京の下町方面とその周辺に偏ってしまったかもしれない。
ホリデー・パスの活用方法としてはちょっと甘かった。
これはやるかどうか分からない次回へ向けての反省…なのだが(笑)。
シバリを付けて回ってみる事で、普段では利用しない路線を強制的に使う事になったのだが、
新たな発見とまではいかないまでも、東京近郊のさまざまな風景を見る事が出来た。
新整備場駅とか、意外な新発見も出来たしなw
ただただ冗長になった嫌いもありますが、新年初のイベントはこれにて終了。
なにも遠くに行く事が旅ではない、と言う事ですね。
おわり。