青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

爽秋土手に風吹いて

2015年09月23日 22時16分01秒 | 東武鉄道

(秋晴れ 荒川 スカイツリー@東武伊勢崎線小菅駅)

秋の5連休、天気も良い中で行楽地は盛況だったようですが、今回はひたすら家族サービスに勤しませていただきました。最終日は息子を連れて恒例のブラブラ旅に出て参りましたが、最終到達点は東武伊勢崎線の小菅駅でした。目的地とするにはいささか地味な場所ですが、荒川放水路のドテッぷちにある駅から眺める秋晴れの下町と東京スカイツリー。

  

小菅の駅は内側緩行線の1面2線の島式ホーム。ホームには停車する普通電車しか来ませんので子供連れでも比較的安全ですし、そしていい感じにカーブしているので外側急行線の通過電車を眺めるにはちょうど良い駅。何しろ利用者のそんなにある駅ではないので、ホームが閑散としているのもありがたいですね。自分たち以外にも電車好きな子供を連れたお父さん方が何組かいましたんで、東武好きな人にはそれこそ飲み物でも持って来てまったりと日がな電車を眺めるにはいい駅なのではなかろうか。メトロ車、りょうもう、スペーシア。

    

半蔵門線を介して東急と直通を開始して以降、東武プロパーの車両ってのはローカル運用が主となりまして、やって来る車両の2/3はメトロ車か東急車。東急の8500もこの年になって埼玉の奥地まで走らされるとは思っても見なかったろうよ。しかしこの車両はなんかいつ見てもモーター音やかましく元気に走っているねえ(笑)。きっと関東の大手私鉄の高度経済成長期の主力車両では一番最後まで残るんでしょう。ちなみにメトロ8000も何気に結構シブとい走りを見せてくれています。

   

半蔵門線への直通電車が青空の下の急行線を颯爽と走る陰で、すっかり窓際に追いやられた日比直車の20000系が気まずそうです(笑)。18m車だからお役御免になったらどっかの地方私鉄で貰い手も…と思ったりもするんだが、さすがに5ドア車のグループはどうにも行き先なさそう。梅島とか竹ノ塚のあたりの人には日比直の電車って座りやすいから重宝がられてるみたいですけどね。


浅草口では日中2時間に1本の東武日光・鬼怒川温泉方面の区間快速。この系統に専門で充当されるのが東武6050系。固定型セミクロスシート、テーブル付きボックス席、2ドアと今や貴重な国鉄急行型車両のイズムを継承したこの形式、何気にその存在感が気になっている車両でもあります。2両ユニットで幌を伸ばして2×2×2の6連を組成し、急行線をかっ飛ばす姿はなかなかに格好良い。今度この車両だけ集中して撮りに行ってみようかなと思ってたりもしてるのね。


帰りは曳舟から半蔵門線へは入らず、東武亀戸線とかに乗ってみた。ワンマン2連の8000系更新車がせせこましく10分足らずの線内を行ったり来たり。現在は伊勢崎線系統の支線の一つに成り下がっている亀戸線ですが、開通は明治37年と古く、東武の浅草延伸までは総武鉄道と東武鉄道を結ぶ重要なルートだった訳で。

休日の亀戸とか錦糸町って活気があっていいよね。亀戸の駅前で子供の大好物であるから揚げ定食(500円!)を食べたのだが、大きなから揚げ4つに味噌汁もサラダも付いててこの値段はさすがとしか言いようがないと感心しきりのシルバーウィークの締めでありました(笑)。
コメント
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