青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

鉄道が街を変えて行く

2016年08月14日 10時00分00秒 | 富山地方鉄道

(DVD付きプランと聞いて@富山地鉄ホテル)

今回の富山行、2泊のうちの1泊は地鉄の電鉄富山駅の真上にある「富山地鉄ホテル」を利用しました。夏休みでめぼしいホテルが埋まっている中値段もリーズナブルだったし、朝食バイキングもそこそこ品数があって楽しめましたし、何しろ駅の真上なので地鉄にめっぽうアクセスが良い。今回選んだのは【★特典DVDが1部屋に1枚★【春夏秋冬 富山地鉄の車両たち】付きプラン(朝食付き)】(原文ママ)と言うもので、富山地鉄の季節毎の映像を織り込んだ特典DVDが大人1名に付き1枚付いてくるという鉄道ファン以外にはありがた迷惑でしかないマニア向け企画(笑)。ある意味良いお土産になったが、2枚はいらねーなw

  

ホテルの上階から見下ろす富山駅前。北陸新幹線の開業に伴って大きく変化を遂げた富山市街。特に駅周辺は改めて再開発になった地区も多く、いくつかのビルが壊されて建て直しの工事が開始されていたりする風景も。街のスクラップアンドビルドはまだ続いているようです。写真では以前は左側の富山駅前電停からホテルアルファーワンのある通りへ左折し、大学前方面に向かっていた地鉄市内軌道線ですが、新幹線開業に伴い駅前交差点にデルタを設けて富山駅下に直接乗り入れるようになったのも大きな変化。JR富山駅の新幹線ホームの下に作られた軌道線富山駅電停、シャレオツです(笑)。

 

富山駅電停へ進入するCENTRAM(右)と発車して行くSANTRAM(左)。ともに近年導入された超低床型の路面電車で、セントラムが連接2連・サントラムが連接3連。連接と言っても我々が普段イメージする車両のつなぎ目に連接台車を配するスタイルではなく、車体が連接されて編成を支持する形なので台車は前と後ろの2つだけ。どうやって動いているのかの機構は正直よくわからんw

 

富山駅電停が新幹線の駅下に移ったため、以前の富山駅前電停は「電鉄富山駅・エスタ前」と言う名前に変わりました。エスタ前電停にて軌道線最古参の7000形&セントラムを。7000形は地鉄のICカード「ecomyca(えこまいか)」のラッピング編成ですね。最近の鉄道ファンは地方の交通ICカードを集めている人も多いみたいですが、自分も1枚買っていこうかと思ってたんだけど、忘れちゃったw


環状線の新設に始まり新車の投入、新幹線開業に伴う富山駅前の大改革。そして公設民営のLRTの嚆矢としての富山ライトレールを含めた都市部の交通網の整備は、あとは富山駅の南北に分かれているライトレールと地鉄市内軌道線を結節するという総仕上げの段階に来ました。富山駅電停の後ろの壁の向こうに、ライトレールの線路が繋がるのは平成30年の予定だそうです。4年前にも来たけれど、さすがに富山がここまで変わっているとは思わなかったなあ。間違いなく富山は鉄道によって街が変革を遂げましたし、そして街を変えるムーブメントを鉄道が旗振り役として起こした富山の成功パターンが、地方都市の復活のメソッドになれば喜ばしいなあと思いますね。
コメント
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