(朝焼け・山並み・グラデーション@栃屋駅)
夏休みになりましたので、富山に行って参りました。本当は一人でコトデンあたりでもゴニョゴニョ(笑)する予定もあったんですけど、色々あって今回は家族みんなでクルマで行く事にしたんね。まあ基本的には私と鉄道好きな子供向けプログラムですから、黒部峡谷鉄道でトロッコ電車に乗ったり、市内電車(セントラム)に乗りながら市内観光したりと鉄分多めの内容ではありますが…
家族運用ですから、必然的にじっくり撮れる時間は旅館の朝メシが出て来る前までの時間と言う事になります。スヤスヤグーグー寝ている家族を残し、そっと着替えて旅館を出る朝5時。カーナビ相手にロケハンする事30分、辿り着いたのは富山地鉄の栃屋駅。北アルプスに向かう山並みが朝焼けに染まっていて、さながら桃色の十二単のようで息を飲む。階段状の田園地帯に棒線一本の単式ホーム、トタン張りの待合室の窓ガラスには朝の空が映り思わず深呼吸。あー、やっぱり富山地鉄っていいよねって思いましたね。
駅の時刻表にない時間に駅横の踏切が鳴り、宇奈月温泉への送り込み回送が山へ登って行きます。夏の朝らしい靄のかかった山並みの一つ一つが、オレンジからピンクとなりラベンダーを経てパープルへと見事な色相の階調になっている。山の端から太陽が登るほんの僅かな時間帯の一瞬の色なんだろうけど、こんな風景見た事ないや。旅先の早起きは三文どころではなく三倍増しの得があります。
ちょっと運転手さん、お客さん乗せないのもったいないよ!
走り去るダイコン電車に向けてそう言いたくもなる、富山の朝でした。