(【国鉄】最強電機EF6635@京都鉄道博物館)
京都鉄道博物館の展示物は、当然ながら博物館収納されるものですから、既にヒストリカルななにがしを日本の鉄道史に残してきたレジェンド級の車両が展示されておる訳です。国鉄時代の電気機関車の雄と言えば、最強のパワー3900kwを誇るマンモス電機EF66ですよね。まだ0番台の数少ない生き残りがJR貨物で運用に就いていますけども、運転台上にクーラーが乗ってたりして原形を留めている車種はありません。この35号機もJR貨物仕様になっていたようですが、博物館入りする際に不格好な冷風機は撤去するなどしてブルトレ仕様のいでたちに戻されたのでありました。それにしてもEF66のフロントマスクの複雑なカッティングって何なの。素晴らしいバランスの造形美。
床下の6軸の動輪とモーター。JR化以降6000kwというアホな出力を持ったEF200とかが出て来ましたので、3900kwというハイパワーも話題になる事はなくなりましたね。そもそも出力が大きくても電力消費量が大きければエコじゃない、なんて言われてしまうのが最近のトレンドではある。
電化区間の雄がEF66なら、非電化の王者はDD51。これも現在僅かな残党が愛知機関区に集められ、関西本線を中心に最後の運用を受け持っています。最近になって北海道で余剰となったDF200がとうとう愛知機関区に入って来たらしく、経年劣化の激しいDD51を徐々に駆逐して行くのでしょう。ここ京都に保存されたDD51756号機は新潟~厚狭と回った旋回窓&スノープロウありの寒地タイプ。
このDD51も床下に潜れたりする。このアングルだとスノープロウ付きの凛々しいお顔を堪能できます。関東住みの私がDD51を見る事はあまりありませんでしたが、千葉のじいちゃんの家に正月に行くと、成田線をブルーの12系客車を牽いたDD51が一日に何本も成田へ向けて走って行ったのを覚えている。いわゆる成田臨ってヤツですが、その当時はそんなこと知る由もなく…あれは高崎とか佐倉のDD51だったのかなあ。