(色街も今は昔@黄金町~日ノ出町間)
朝の光を浴びて黄金町の高架を行く800形。ハマの桜は大岡川。桜木町から野毛を通り、日ノ出町から黄金町、花之木町から通町を抜けて弘明寺・上大岡方面まで続く長い長い桜回廊です。黄金町の高架下は、横浜大空襲の後に戦後間もなくからいわゆる青線街が広がっていたのですが、行政による浄化作戦に伴ってその辺りの色街っぽい雰囲気は既に過去のもの。今は若手のアーティストを中心にしたギャラリーや工房が連なる、実に平和な空間が広がっています。
川面に浮かぶパドルボート。川から見上げる満開の桜と言うのも乙なものでしょうね。2000形が引退しても、6連普通運用限定と言うポジションでまだまだ勢力を残していた800形ですが、最近6連の新1000形も登場しておりますのでその去就は当然予断を許さない状況にあります。久里浜工場の裏っかたの解体線で切り刻まれている編成を見たのも一度や二度ではないのですが、最古参形式となってもなおノッチ入れれば猛ダッシュの出足の良さと、ゴロゴロと重々しく開く片開きの4ドアの魅力は抗いがたいものがありますよね。
満開の桜が連なる大岡川。さすがのダルマも、この圧倒的な美しさには手も足も出ずといったところで。