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(ジモ弁は青空の下で@としまや弁当牛久店)
小湊沿線に行くと、昼食はいつも上総牛久周辺で食うことが多い。小湊沿線で一番大きな町だから、というのはあるが、小湊沿いに南下してもめぼしい食料の供給場所があまりないという地理的要因にもよる。そんな自分が贔屓にしているのが、モチモチ太麺の「ラーメンの珍来」と、この「としまや弁当」。R297とR409の交差点(米沢交差点)にあるので間違えようがない、牛久の一等地にある弁当屋です。
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軽くコンビニっぽい店内ですが、あくまでメインは弁当屋。市原を中心に展開する地元の弁当屋チェーンですが、コンビニ弁当とは一線を画す、房総のおばちゃんの手作り感あふれる弁当がウリ。千葉で弁当ってーと千葉駅やマリンスタジアムでもお馴染みの「焼きはま弁当」「菜の花弁当」の万葉軒なんかが有名ですけど、どっこいとしまや弁当も市原や袖ケ浦の人々の暮らしに根付いたジモな人気を誇ります。
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ラインナップに特に変わった(凝った?)ものはないのだけど、としまやと言えば特に肉モノのバーベキュー弁当やチャーシュー弁当、とり弁当なんかは人気高いよね。甘辛く香ばしいたっぷりタレで焼いた肉が、あったかいメシの上に乗っている。全く色気がなくシンプルだけどそれが実に美味しい。ってか太古の昔から男のメシは茶色いものが多い方が美味いに決まっているんだよ。という訳で今日の昼飯はとしまやのとり弁当を注文。バー弁とかチャー弁とかが人気だけど、前の日にショウガ焼き食ってたんでパスw
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まあ撮り鉄にトリ弁だから名前的には相応しい弁当である。メシを食う場所を探しがてら、里見の先の大戸の集落裏でカメラを構えてみる。休耕田に広がるアキノエノコログサの中を、2連の上総中野行きが走って行った。房総の里山に広がる空の色は、刷毛で引いたような薄雲がスッスッと広がったいい空。お盆を過ぎただけなのに、この日の雰囲気はまったくきっぱりと秋であった。
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居心地の良さそうな駅のベンチで食べたくて、何だかんだ上総大久保まで南下して来てしまった。陽射しを柔らかく遮る大久保の森の木の葉。木造のベンチに腰かけて、家から持って来た水筒の冷たい麦茶を飲みながら頬張る弁当の美味さ。蝉の声と森の風を感じながら、何も考えずにメシを食うという行為。孤独のグルメじゃないが、人間にはたまにはこうやって魂を解放してやる時間が必要なのかもしれない。