青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

急行列車は秋色に溶けて

2020年11月11日 17時00分00秒 | 東武鉄道

(ススキの道を@上今市~東武日光間)

今回は、活躍の場が徐々に狭まる東武6050系を中心に撮影するための北関東入りでしたので、彼らの現在の主要な走行範囲である東武日光~下今市~鬼怒川・川治方面を中心に撮り歩いてみました。特に、東武日光~下今市間は鬼怒川からの特急に接続する区間運転などもあって本数もそこそこ多く楽しめますね。ススキ揺れる道を東武日光へ向かう61101F。6050のグループのうちでも、野岩鉄道持ちになる車両です。

6050系の纏うオレンジと茶色のラインは日光線系統のラインカラーですが、秋の景色によく合っていますね。この日は一応「晴れのち曇り」という気象庁の発表だった日光市周辺だったのですが、晴れたのは朝7時台のほんの僅かな時間に留まり、あとは光線に恵まれず基本的には曇りベースの展開となりました。日光らしい杉並木をバックに築堤を登って行く急行列車。終点・東武日光はもうすぐ。

大谷川の支流である、志渡淵川の脇を行く6050系。線路脇の茂みや灌木にも秋の色付きが。奥日光の湯ノ湖に源を発した水が、戦場ヶ原や中禅寺湖の水を集め、華厳の滝から東照宮の前を流れて日光の街を潤すのが大谷川。かつては5700系で運行されていた日光急行「だいや」の名前の由来でもあります。そう言えば、栃木県の名産品に大谷(おおや)石ってのがありますが、川になると大谷(だいや)川になりますね。宇都宮の大谷石の資料館に石切り場が地下壕みたいになってる場所があって、行ってみたいんだけどね。

日光だいや川公園の紅葉を車窓に映して走る6050系。園内の紅葉もそこそこ見頃になっていて楽しめますね。上今市から東武日光までは駅間距離が約6kmありますが、駅の一つくらいあっても良いのでは?と思わなくもない。まあ上今市で一日100人くらいの乗降客なんでニーズがないか。この秋からは東武日光までSL大樹がが乗り入れているらしいけど、この辺りは補機なしではとても登れそうにない連続勾配で、上今市から東武日光間で約140mの標高差があります。

 

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