青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

錦秋の山映えて

2020年11月16日 17時00分00秒 | 野岩鉄道・会津鉄道

(東武のみちのく@新藤原駅)

鬼怒川線沿線をゆるゆるとロケハンしながら北上。したのですが、案外鬼怒川線沿線って住宅が入り込んでいるのと、架線柱が密に入り込んでいて撮影がしづらいのね。という事で、鬼怒川温泉の駅から鬼怒川公園を通過して新藤原まで来てしまいました。東武鉄道の北の最果て、まさしく「東武のみちのく(道の奥)」という駅です。ここから線路は会津に向かって野岩鉄道に変わります。山もかなりな色付きを見せていて、まさに秋真っ盛りの美しさ。特急リバティ浅草行きが出発を待っていました。

国道121号をさらに北へ。紅葉を探しつつ龍王峡を抜け、川治温泉周辺に入って来ると、周囲の様相はまさしく燃ゆる山々、全山盛りの紅葉と言った感じ。温泉街を斜めに見下ろす展望台付近からは、野岩鉄道の線路が見えます。ここと五十里湖を渡る鉄橋が野岩線の一番の撮影ポイントかな?という事で、展望台にクルマを止めて三脚を出してみることに。

春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬は白銀。鉄道の写真を追い続けると、季節の巡りが早いですよね。気候変動の激しい昨今。季節の風物の大事さというか有難みは、以前にも増してより深く感じられるようになりました。今年は秋の台風シーズンに台風の上陸が一度もなかったという事もあって、山の紅葉の色の乗りが非常に良いように思います。コロナさえなければ、この素晴らしい紅葉をもっと多くの人が愛でに来たのかと思うと勿体ないような。平日ともあり、錦織なす風景を独り占めです。

個人的にも今年の紅葉は、もちろんシーズンに合わせて日光川治方面に来たってのもあるけれど、久し振りに出色の出来映えなのではないかな、と思います。深山の中を真っすぐに貫くPCコンクリート橋、この路線の魅力は、土木と自然のマリアージュ。 鉄建公団線らしい高規格ですよね。入念に2台態勢で三脚を並べてレリーズ集中。ファインダーの中を、秋色のカラーリングを身に纏った2連の6050系が通過して行きました。

コメント
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