青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

安野屋夕照。

2021年07月06日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(長い影が伸びる@地鉄市内線・荒町)

昨年の春から富山ライトレールと繋がって、富山市街を大きくカバーするようになった地鉄市内電車。いかにも新世代トラムと言った感じのいでたちで、ライトレールに導入されたボンバルディア製の新しい低床車がすっかり幅を利かせるようになった富山市内。その分、南富山駅前~富山駅前~大学前をコの字に巡る、昔からの地鉄市内線に残る単車たち(デ7000)の愛おしさはひとしおのものになりましたね。いつも市内線に来ると、古参塗装の7018を探してしまう。南富山から乗った市内線、遠くに彼の姿を見つけたので、桜橋の電停で降りてワンショット。北國銀行のビルを添えて。

安野屋に出て、富山大橋を渡って来る市内電車を眺める。単車同士の交換シーン。一灯ライトが行き交う、一昔前の雰囲気。神通川を渡る富山大橋は全長466m、冬の晴天時に大橋から見える立山連峰は圧巻。今は大学前が市内電車の西端になっていますけど、昔はもっと先の呉羽山(呉羽公園)の下まで路線は伸びていたそうな。今の大学前も大学前というには少し中途半端な大学手前、と言った感じの場所にあるので、呉羽山までとは言わずともせめて五福8区の交差点くらいまで引っ張ってもいいのかなと思ったり。

安野屋の電停で行き交う市内電車を眺めながら夕方の陽射しを待つ。きれいに夕陽を浴びて富山大橋を渡って来る姿を狙いたかったのだけど、ちょっと太陽光の方角が思った方向じゃなくてイマイチ。それでも、デビューから半世紀を経ようとする古強者らしく、車体の鋼板に刻まれた歪みには市内電車の歴史がそのまま残っていました。

コメント
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