青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

妻有奮冬

2019年01月11日 22時00分00秒 | 飯山線

(雪道に気を付けて@栄村某所)

さて、本日の飯山色は1123D森宮始発の、長岡返しで1122D→十日町から164Dで戸狩という運用。で、森宮から追い掛けるつもりでした。でしたけどね、やーっちまいました。1123Dを撮影しようと調子こいて、森宮の駅近くの路地で車を転回させたら、雪に隠れて見えない段差にズルリ。雪の中の脱輪。超低速でハマったので、車両被害もホイールの破損も何にもなかったんですけど、FF車で駆動輪が落ちてしまってはいくらもがいても上がらない。早朝では近くの民家に救援を頼み込むのも気が引けるし…と思ったところに、近くの路地に除雪のため栄村役場のドーザーが入って来た。作業員の若い方に事情を話したところ、「これは人力じゃ上がらない。すぐ近くにウインチ持っているクルマ屋さんがある。この時間なら起きてるはずだから」と的確な指示。わざわざ電話まで掛けていただき、栄村の皆さんの優しさに救われたのでありました。


何だかんだで1時間くらい時間をロスってしまい、1123→1122Dの追っ掛けは断念。気を取り直して164Dを土市から始めます。土市の駅は、雪ん子のかぶる菅笠のようなトンガリ屋根に、矢印と小窓で目鼻口がついたユニークなデザイン。十日町の隣の駅ですから、国道沿いに集落も形成されていて、駅の前には商工会議所もあったりする。噂だと土市の近くに美味しいジェラート屋さんがあるらしいんだが、どこなのかな。まあこの時間では空いてないだろうけど。


雪は小やみになったり強まったりを繰り返す。そんな中で、桑名川で撮影した163Dをお迎え。いつの間にか抜かしていたようだ。十日町へお出掛けのオジサマ1名乗車。こんな天気にこんな場所でカメラを構えているヨソモノにビビっていた。すまぬすまぬ。


雪の中を、そろりそろりと足元を確かめながら終着の十日町へ向かう163D。雪国の足として奮闘する頼もしいキハの姿。しかしながら、十日町~津南までは並走する国道に南越後観光バスが1時間に1本と言うなかなかの高頻度で走っていて、利便性についてかなうべきものがないのが実情。津南方面で駅が街の中心部から離れていたりするのも惜しいんですよねえ…バスは津南町の中心部である大割野へダイレクトでアクセスしてますから。

津南までの料金では鉄道が320円に対してバスが430円とやや鉄道に分があるものの、地元の高校生も十日町の高校へはバス利用も多く、通学時間には街道沿いのバス停で待っている姿を見かけることもしばしば。逆に言えば、日本国中の地方交通がほころびと限界を迎える中で、北越急行を含めて妻有地区は今もなお公共交通の選択肢が案外と充実しているように思う。国の特別豪雪地帯という事で、公共交通に対する補助も手厚かったりするのだろう。
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