青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

北信遥遠

2019年05月12日 17時00分00秒 | 飯山線

(空の青さ映して@上境~上桑名川間)

164Dはガッツリ線路際を追い掛けましたが、139Dは戸狩野沢温泉での解結の時間を使って俯瞰に登ってみました。飯山色撮るのも最後だと思うから、いつもと同じアングルではつまらない。過去の作例から、おそらくここから登ってここに出ればこう撮れるであろうとあらかた目星を付けていた場所へ。俯瞰の場合は地図読みと現地でのロケハンで目星を付けててもあれっ?というような場所へ出てしまうこともあるんですが、この日は一発回答。目論見通り眼下には千曲の流れ、そしてか細い線路が寄り添うように続いている。残念ながら午後の光線は線路には届かなくなってはいましたが、飯山色が翳りの中を確かな歩みで北信国境に向かいます。

スノーシェッドに吸い込まれて行く飯山色、カーブを曲がると上桑名川の駅の辺りと思われます。俯瞰の写真を撮るならば、大きな風景の中に列車の姿はポチっとテントウムシくらいの感じでいいと思っているんだけど、かと言って列車の存在感がなくなってはただの風景写真になってしまう。そういう意味でもビビッドな飯山色は構図の中でしっかりとそのイメージを主張してくれるので助かります。

空の青さを吸い込んで連綿と続く千曲の流れと、豊かな水の恵みを保って残雪に輝く山々は野々海池のあたりだろうか。山にもう少し若葉の色があればなお雰囲気が引き立ったと思うのですが、この雄大な景色の前では詮なきことかな。秋の紅葉の時期なんかに、山の色付きを見てまた登ってみたいですね。


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