青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

奥鬼怒の深山に抱かれて

2005年04月26日 14時08分13秒 | 日常
と言う訳で土日に奥鬼怒行って来ました。
2月の千葉・富山に続きハイキング部部活動第2弾であります。

朝7時に東武線の牛田駅に集合し、一路奥鬼怒へ。東北道は2ヶ所で事故渋滞があったものの、久喜→加須を下道でショートカットして上手いこと回避。日光宇都宮道路~R121~栃木r23と進む。川治からいよいよ深山の雰囲気濃くなり、鬼怒川の刻む深い谷沿いをグイグイと上がって行く。4時間弱で奥鬼怒入口の女夫渕駐車場到着。女夫渕では4月も終わろうとしているこの時期に、小雪が降っていた。

ここから徒歩2時間半の山歩き。全員が「早春の奥鬼怒」「芽吹く若葉」をイメ-ジしていた訳だが、その期待は見事に裏切られました(笑)。単純な装備で来た我々は、冬枯れた山々の雪の斜面を何度もコケながら鬼怒川の源流沿いを歩くのでありました。奇岩の谷間を渡る鳥のさえずりの声と、雪を溶かし込んだ鬼怒川の源流の清冽な青さは素晴らしい。この流れが、水海道の豊水橋の下に続いているのですね(笑)。まあ、足元の雪に気を取られて自然を愛でるヒマなど無かったような気もするが(笑)。Zafolia氏は一生懸命双眼鏡で野鳥観察をしているが、見えたのだろうか?

八丁の湯を経て加仁湯へ。最奥の日光澤温泉で休憩をしようと目論むも、冬季は営業してないようでお断りは残念。加仁湯に戻り、昼食がてら一風呂。ちなみにグッピー氏の持って来たタオルは先週中山で仕込んだらしい(笑)。あー、疲れ切った足に湯がジンと染みます。まだ宿まではこれから30分歩かなければならない事に全員が気付いているが、誰も何も言わずただただ全員マターリし切った状態で目が死んでいる(笑)。ここから再度山歩きをしろと言うのは拷問に等しいw

道の雪はさらに深くなる。続く山道に全員が無言になる。あまりにも何もかもが白い山道の風景。最初のうちはキレイだなと言う感覚があるが、見続けていれば単調極まりない。4月下旬、まがりなりにもここは関東だと言うのに、周辺の風景が2ヶ月前の北海道の芽登温泉ツアーの時と変わらんではないか(笑)。何だかもういい加減全員がイヤになって来たその時に、目の前に現れたこの道しるべ。「キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! あと600!」その瞬間、全員の頭の中に白川二郎タソが降臨したと思うw思わず全員歓喜の声を上げてガッツポーズしちゃったし(笑)。
「全員揃ってガッツポーズしたなんて初めてじゃないの?」
Zafolia氏が笑う。そうかも。全員揃って当たったためしなんかないし(笑)。
あと600mの道のりは、尾根を越えて緩やかな下り。程なく、沢沿いに今宵の宿が見えてきた。
奥鬼怒の、そのまた最奥。歩いてしか辿り着けない場所にある手白澤温泉到着。
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