青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

龍王鬼怒の流れに遊ぶ。

2023年12月09日 14時00分00秒 | 野岩鉄道・会津鉄道

(シャンパンゴールドの競演・・・@龍王峡駅)

秋の龍王峡にて。名もなき沢のせせらぎポイントでもう少し頑張ってみる。このせせらぎの横を通るハイキングコースは、紅葉狩りをする多くのハイカーがたくさん。沢に降りて三脚を構えている自分のことを、ちょっと興味本位で眺める人、私も撮ってみようかなんて、同じようにスマホを取り出し撮影をしていく人。お昼になって、トップライトに近づいて行く光線が明るく森を彩る。苔生す岩の間を流れる清冽な水と、小網トンネルを抜けて来た特急リバティ。どちらもシャンパンゴールドの色を成して流れて行きます。

小網トンネルからひょっこりと顔を出す野岩鉄道の6050系。先ほどせせらぎで見送った中三依温泉行きが折り返してきたようだ。国鉄の新線計画の中で開業するはずだった野岩線は、鉄建公団の建設により福島県と栃木県の第三セクターとして設立された野岩鉄道に無償で移管されたものですが、移管に伴い国鉄再建法によってキロ当たり1,000万円もの転換交付金が受けられたのだそうです。国鉄末期からJR発足までの昭和~平成にかけての時代は、国鉄再建の真っただ中で積極的な投資は理解を得にくかったこともあり、「国鉄で計画していた路線を鉄建公団に建設させ、地元に設立させた第三セクターへ卸す」みたいな経緯で新線開業を果たした三セク路線がたくさんありましたよね。

ただ、国鉄分割民営化から約40年が経過し、当時設立された第三セクターも地方の過疎化により厳しい経営を強いられているところも少なくありません。ご多分に漏れず、野岩鉄道も2年前に一日の運行本数を18往復から10往復へ大きく減便したまま、未だに回復する見通しがなく・・・。日光方面は海外のインバウンド需要が順調に回復しているようですが、野岩鉄道までなかなか波及してこないのですかねえ。個人的に好きな路線なんで、何かしらの機会があったら乗車したいんですが。上三依塩原温泉口駅から塩原温泉方面へバス(那須塩原市市営バス)も出ていたりするんで、新しい回遊ルートの一つに加えてみてはいかがでしょうか・・・


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