青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

空っ風 吹いて武川 冬の空。

2022年02月13日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(北関東の冬の空@武川駅)

青空の下、満載の鉱石を積んで武川のヤードに到着したデキ504牽引の貨物列車。重い雪雲が低く垂れ込める日本海側と違って、比較的晴れの日が多いのは関東の冬の特徴ですが、こと北関東については、冬の時期の「晴れの質」が一段と高いような感じがします。秩父鉄道には、架線凍結などの多い厳寒期に集電性能を高めるため、デキのパンタグラフが両方上がる「両パン」の時期に来ることが多いのだけども、そう言えばあまり天気が悪かった時がない。新潟や会津地方に雪を降らせ、三国山脈や帝釈山脈を越えて北関東に吹き付ける空っ風は・・・と筆を進めたところで、あ、いや、ここ深谷は埼玉だっけか。という事を思い出すのであった。まあでも埼玉の北部って群馬・栃木の北関東工業ベルトと関係が近いし、みそポテト・いもフライなどのイモ食文化やおっ切り込み・煮ぼとなどの小麦食など、食の面から見ても共通点が多いし、北関東みたいなもんだよね。

個人的には、ちょうど秩父鉄道が通っている位置が、南関東と北関東の境目に当たると思っている。秩鉄より北側とか、東武電車やJRだと栗橋や久喜以北は埼玉だとしてももう「北関東」の範疇ではないのかと。高崎線や東武電車に乗っていると、その辺りから客人のおっさんの口調が明らかに違ってくるし、そして何しろ冬場になると、幾重にも続く冬ざれした田んぼの茶色と、車窓に広がる空がこの日の様にどこまでも広くて青いのだ。秩父のデキの色は、澄み切って鮮やかな、そんな北関東の冬の空の色を映しているのではないかと思う。


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1 コメント

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Unknown (ぽこぽ)
2022-02-18 17:11:38
きれいな青空に列車が写ってるなんて素晴らしい写真ですねこれからも素晴らしい写真をいっぱい撮ってアップしてください楽しみに見ていますからねよろしくお願いしますポコポ
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