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(川口の町を後に@越後川口~内ヶ巻間)
181Dの越後川口折り返しは13分の短いインターバル。上越線との接続駅ですが、飯山線のホームは棒線1本なんで上越線に直通する列車を除いてはさっさと折り返すダイヤになっています。そのため内ヶ巻からの追っ掛けはあまり時間がなく、返しは定番の魚野川橋梁で撮る事に。単純に土手に上がってもつまらないので、川口の町の裏山から小俯瞰気味に構えてみました。魚野川はこの町で信濃川と合流しますが、なるほどこの町が「川口」と呼ばれる理由が分かりますね。
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返しの182Dはやはり撮れるのはワンカットだけ。十日町から越後川口は駅が少なく駅間距離も長いので、列車の足が速いのもあって捕まえるのは難しいですね。と言う訳で魚野川で撮ってようやく朝メシ。国道沿いのセブンイレブンでパンとコーヒーを買ってようやく一息ついたところでぼっちらぼっちら十日町の駅に行くと、さっきの182Dが今度は昼の136Dでの出動に備えて1番ホームで休憩中。ちょうど駅構外から撮りやすい位置に停車していました。
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飯山色の特徴である暖色系三色のグラデーションストライプ。このラインが入っている事で、爽やかなパープルとホワイトのボディがビビッドに締まるデザインの最重要ポイント。妙にこの色に惹かれるのはなぜだろう。キハ110のアイドリング音を聞きながらぼんやり考えていたのだが、大好きだった旧日本エアシステム(JAS)のカラーリングに近いからじゃないかと言う結論に至りました(笑)。JALとANAに比べるとしょうもない辺鄙な路線ばっか割り当てられて、羽田でも搭乗口に行くのが一苦労だったJAS。地方の公営競技に躍起になっていた頃、MD81とかの小型双発機で地方都市を目指して飛んでいたあの頃を思い出すのであります。
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まあどちらかと言うと旧JASのカラーリングは先代の飯山色の方が近く、今回のリバイバル飯山色はかつては濃紺だったところがパープル系の青になっているのでより爽やかさが増した感がある。そして往時のキハ52とかキハ28は、塗装を施したとはいえお世辞にもキレイな車両でなかったから、それと比べればキハ110のキレイさは月とスッポン、ハゲとバリカンの差がある(笑)。
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この「地域色」という考え方は、国鉄時代の全国画一的な塗装に対する民営化以降のアンチテーゼというか、「解放され地域に根ざした形に分割されたJR」をアピールするための政策的な意味合いも大きかったのかなと思います。お隣のしなの鉄道でも115系をJR発足時の「長野色」に戻していますが、JRも発足30年を経て、国鉄色のみならずJRとなってからのものもリバイバルの対象となる事に時の流れを感じざるを得ません。
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