青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

伝統の 色は褪せても 色褪せず。

2021年10月04日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(続行運転・・・?@地鉄市内線・堀川小泉)

秋晴れの富山市街、地鉄市内線が走る県道43号。県道富山上滝立山線という名称が付いているようですが、市内では「電車通り」の名前で呼ばれる事も多いそうで。堀川小泉の辺りで信号待ちをしていたら、富山駅方面からデ7000が2台連なって走って来ました。路面電車では、乗降客の多い少ないや信号のタイミングで各列車間の間隔が詰まる事は珍しくありませんが、こういった続行運転のような形でやって来るシーンは初めて見ましたですね。しかもそのうちの1台が伝統の塗装を維持するデ7018でしたのでね。

地鉄ビル前のカーブを曲がり、富山駅方面へ走るデ7000「富山米」広告車を見つける。さっき堀川小泉で見たのが折り返して来たみたい。ってことは、続行していた旧塗装が来るのかな?ってことで駅前へ。南富山で車庫に入ってたらやだなあ、なんて思ってたけど、順当に流れていたようでほっと一安心。高い空から光差し込む秋の富山駅前、秋の草花と旧塗装を合わせて。

富山駅前に到着した7018、キコキコと運転士氏が幕を手回しして再び南富山駅前行きに。未だに手回しなんてレトロだなあなんて思うけど、行先なんて富山駅と南富山駅前と大学前の三つしかないから特に問題ないんでしょうね。この旧塗装7018と、広告なしの地鉄標準色7016が市内線でのお気に入り。

天気も申し分なく、きっちりと順光で7018を収めたく駅前交差点へ。信号待ちを経るので歩いても先回りは楽々。塗装が焼けて少し色褪せて来た感じの風合いとはなっていますが、お色直しがされたとしても、市内電車や笹津線・射水線などの市内に乗り入れていた車両に共通するこの塗装を引き継いで行って欲しいなあと思うばかり。色は褪せても色褪せぬ、伝統のカラーリングです。


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