青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

冥利に尽きるひととき。

2021年10月02日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(静かな時間、最高の時間@岩峅寺駅)

鋳物師沢で見送った60形を追って、岩峅寺の駅。折り返しの電鉄富山行き60形を愛でる。もう何度撮影したか分からない岩峅寺の構内踏切からの絵。安定の構図・・・っていう感じだけども、秋晴れの青空の下、静かに一人で味わう駅の雰囲気と60形の姿は何よりものデトックスだったりします。

どっちもいいけど、どっちかっつったら、やっぱ前パン側ですよね。至高のお顔立ち。

この時間帯、上滝線のホームにも60形がやって来て、フリークスには実に贅沢な時間となりました。しかも雷鳥ダブルという僥倖!こんな時間が独り占めでいいんですかっ?という気持ちになるのだけど・・・まあ地元の人にしてみれば、富山平野の片隅の別にどうという事もないありふれた風景なんでしょうね(笑)。特別な事もない、何の飾りもない、地鉄のありのまま。それが素敵なのだから。

少し後退角の付いた大きな前面の二枚ガラス、地鉄らしい引き戸の乗務員扉。窓周りをグレーに、キリリと締めた赤いラインが緩やかに中心部に落ち込む地鉄伝統のデザイン。打ち出しのシルバーのアンチクライマと、機関車を思わせるゴッテゴテのジャンパ線が凛々しさのポイント。

ある意味地鉄らしさを濃縮して散りばめたような駅で、肩を並べた60形の造形と、その作り出す情景に魅了されます。これが見たくて富山に来たってなもんだ。とりあえず冥利に尽きるのだけど、目の前のその情景が過ぎ去っていくのがたまらなく惜しいような勿体ないような、複雑な感情もあり・・・いつまでも眺めていたかったので、窓の中に閉じ込めてみたのだけど、どんなもんでしょうかね(笑)。

14760形も初代は50年選手に近付いている事を考えると、いつまでもあると思わずに、その一瞬一瞬を大切に撮り溜めて行きたいもの。もう飽きるほど撮って撮って、もういいや!ってなるまで撮り続けてみたいね。今度は燃ゆる紅葉バックか、それとも降りしきる豪雪の中か。


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