青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

高松へ はやる気持ちは 三千里。

2021年11月08日 17時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(一夜の宿を頼む@西東京バス・ハローブリッジ号)

ことでん&伊予鉄を撮影しに四国に行く事を決めたのはひと月前くらいの話なんですが、それもこれもまずは11月3日に開催される「ことでん電車祭り」にて、開業当時からの旧型車両がとうとうラストランを迎える事になりましてね。あ、実際は去年のGW(だったかな)で引退の予定だったんですわ。でも、コロナ禍の中でイベントが開催出来ませんでね。高松琴平電気鉄道の開業以来の人気のある車両たちだったんで、ことでんもイベントの延期を繰り返して引退を先延ばしにした結果、ようやく今回開催の段取りが組めまして。4両残っていたうちの最後の2両が長尾線・琴平線を午前と午後、それぞれ運行して引退するという情報が出た瞬間、「行ってみようかなあ」という運びになったんですね。旅の始まりは前回同様、横浜駅西口から西東京バスのハローブリッジ号高松・丸亀行き。横浜駅2215ってのがいい。バスタ新宿まで行くのは面倒くさいでなあ。

久々の夜行高速バスで寝れたか・・・と言われればうつらうつらしてただけであまり眠れなかったのだけど、一晩中運転して富山に行くよりは他人にハンドルを任せていた方が全然楽だし、体の疲れ方も違うもの。ハローブリッジ号は特段のアクシデントもなく、新東名-伊勢湾岸-新名神-山陽道-神戸淡路鳴門道-徳島道-高松道を順調に走行。所定0745高松駅前を大幅に早着しての0715到着はお見事。青空の高松駅前、本当ならまずはゆっくり駅前でうどんでも啜ってから沿線に展開したいところだけど、SNSを覘けば、各地からこのラストランを目当てに多くのファンが高松に集結しているようで、長尾線に展開するのに早いに越したことはないみたい。取り急ぎショバを確保しに、築港駅に急ぎます。

大急ぎで窓口にてフリー切符を買い、築港駅から長尾行きに飛び乗る。普段なら、おそらく休日朝の長尾線の下りなんて2両編成に10人も乗ってればいい方なんじゃないかと思うんだけど、まあこの日はいるわいるわの同業者(笑)。この列車だけで70~80人くらいはいたんじゃないかというね。どいつもこいつもゴッツいバッグと三脚と長玉付けたカメラを抱え持って、既に臨戦態勢に入っておりました。偶然隣り合わせた隣の先輩、お話すると昨日の夕方に会社を定時で引けて、最終の飛行機で高松に飛んで来たらしく気合が満ち満ちている。前の吊り革に掴まっていた御仁も、有給取って高松に前日入りしているそうで、最近こういう鉄火場みたいなネタ系撮り鉄の舞台にとんとご無沙汰しているアタシにはヒリヒリするようなトークが続きます(笑)。

そんなヒリ付くトークを繰り広げながら、元京急の長尾行き電車は三木町の平木(ひらぎ)駅に到着しました。ここで10人くらいの同業者が下車・・・だいたいの目の付け所は同じなんだろうな。あとは立ち位置への陣取りが早いか遅いか。通過の一時間以上前とは言え、出足の早さは異常なほどで気遅れしてしまう。いやあ、フィーバーしてますねえ・・・みんな小走りに撮影地に向かって行くもんだから、流石に自分も早足で歩いちゃったけど(笑)。前回の訪問とこの日の光線から、どこらへんで撮るかのアタリはだいたい付けては来たんですけど、果たして自分の好みの立ち位置が残っているのか・・・

住宅街の路地を抜け、撮影地が見えてくる。おお、やっとるやっとるという感じで先客を数えてみると、ざっと20人程度。ま、関東とかJR系の大物ネタとかでもないので、50人とか100人とかいる訳じゃなかったのだけど、でもことでんで考えたらメチャクチャ多いんじゃないでしょうか。二年前のGW(だっけ?)に先に引退したレトロの2両を含めた4連での引退興行の時も凄かったらしいけどさあ。てゆうか、踏切際のいいところは先人によって既に抑えられていた。これ以上早く来ることも出来ないのでもうどうしようもないのだけど。今さら場所を移るのも電車の本数的に難しいので、予定通りここで三脚を出す事にしましょう。

天気だけは申し分ない、抜けるような讃岐の国の秋晴れ。先客さんに軽くご挨拶をしてセッティング。
この時だけのためにわざわざ持って来た三脚を据え、二丁態勢でお目当ての列車の登場を待ちます。


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