青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

一日の 締めは良い湯で 微睡んで

2020年02月20日 23時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(複線化を待つ駅@太田駅)

すっかり暮れた琴平線沿線、国道32号をすっ飛ばして高松市内に戻って来ました。仏生山の一つ築港寄りにある太田駅。時刻は午後7時、夕方のラッシュアワーもそろそろ一息という時間帯。琴平行きの1200形が入線して来ました。この太田駅、頻繁運転されている築港~仏生山(一宮)間では運用のキーになる駅で、朝から晩までほぼ全ての電車が交換するダイヤになっています。駅周辺は高松自動車道の高松中央ICを中心に国道11号には量販店が並んでいて、高松市内でも人口の増加しているエリアのようです。

琴平行きを待たせて、交換相手の築港行きが滑り込んで来ました。この時間でも築港方面・琴平方面それぞれにそれなりの乗客がいます。朝のラッシュ時は7分30秒、夕方は15分間隔の交換駅。これだけの頻繁運転なのに駅の両側はレトロなスプリングポイントなので、交換を終えた琴平行きが通過した後は、バッシャーン!という大きな音を立ててポイントが定位に戻ります。

太田駅の北側に回り込んで再び交換風景を。下り電車から多くの通勤客が下車して来ます。琴平線で複線となっているのは高松築港~栗林公園間の3km程度ですが、現在栗林公園~太田間では複線化工事が鋭意進められていまして、手前には拡幅されて整備されている道床が見えます。昼間に電車乗って通った時も各踏切に警備員が立って一生懸命工事してましたね。まだ複線での開業予定時期のプレスリリースは出ていませんが、完成の暁にはおそらく列車の増発とダイヤ改正が行われるはずです。レトロ電車の引退時期と合わせて考えると、来年夏あたりなのかなあ。

三条~太田間には国道11号を跨ぐ高架線の位置に新駅(伏石駅)の開業も予定されています。既にガワの部分は結構出来ているようなので見に行ってみましたが・・・夜見に行くもんじゃねーな(笑)。電車の中から見た限りでは相対式ホーム2面2線って感じのオーソドックスな駅だった。高松市内の住宅街にありながら、三条~太田は2.3kmと駅間距離ちょっと離れてましたから、地元待望の新駅ではないでしょうか。4車線国道の上を走る琴平線と、さらにそこをオーバークロスして行く高松自動車道。クルマ社会にサンドイッチを食らいながらも、新駅をねじ込んで行く我らがことでんの奮闘が際立ちます。

今宵の宿は、JR高松駅前の小さなビジネスホテル。話好き世話好きのばあちゃんが一人で切り盛りしていた。とりあえずレンタカーは駐車場へ。荷物だけ部屋に投げ込んで、またカメラ持って夜の築港駅へ。一日フリーきっぷを持っている割には全然元が取れていなかった。とりあえず止まっていた長尾線の電車に乗って街へ。高松駅前のサンポートタワーが光る。

瓦町で琴平線に乗り換えて、また再びの仏生山。今日何回目だ。夜のお目当ては、この駅から駅前通りを東へ徒歩7分くらいの場所にある「仏生山温泉天平湯」。結婚式場に併設(?)された温泉みたいで、ぽわーんと闇夜に暖色系の明かりが浮かび上がるデザイナーズ系の建物はお洒落な感じがします。なんか三重県の片岡温泉アクアイグニスを思い出すんですが、まあ分かる方はかなりのマニアかと(笑)。

香川県ってーとあまり温泉というイメージがなくて、それこそ仏生山からバスで南にずーっと行った塩江温泉くらいしかないんじゃないか。そんな「温泉不毛地帯」っぽい香川県内にあって、ここ仏生山温泉は評価が高いと聞いていました。泉質は含食塩重曹泉かな?ツルツルの塩辛い湯が掛け流しで、かなりレベルの高い良湯。700円はちと高いかもだが、この泉質なら首都圏なら1,000円以上取るように思える。冬にはちょっと冷たい源泉の檜風呂がいいんだなあ。朝からテンション上げて走り回った一日の疲れを手ぬぐい枕にウトウトとクールダウン。良い湯でありました。


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