(春の中野通り@西武新宿線・新井薬師前~沼袋間)
都内桜巡り。この日に丁度満開の発表があった東京の桜を、荒川二丁目から飛鳥山、面影橋、そして高田馬場へ歩いて最後は西武新宿線の新井薬師前へ。夕暮れ迫る中野通りの桜並木、クルマの波と人の波を遮るは二条のレールと踏切の遮断器。西武電車特有のサイレンチックな踏切警報音が鳴ると、クルマと人がその動きを止め、ライオンズブルーの電車が右へ、左へ。そして風にささめく桜の花びら。
桜の中を滔々と駆けては流れて行く電車たち。NRAの小江戸号、池袋~秩父線からは撤退してしまったものの、新宿線に限ってはまだまだ主軸の活躍。シルバーの車体に赤いライン一筋、レッドアローの愛称の名残りである。しかし、この踏切を望む事の出来る歩道橋、なかなか有名な撮影地なので結構な人だかりで、度々地元の方が「通学路を塞がないで!」と注意に来たりしていた。隣が小学校で通学路になってんのよね。この歩道橋。
午後は曇りがちな一日でしたが、夕方になって低くなった太陽が雲間からチラチラと踏切に差し込んで来た。マゼンタに染まる中野通りの踏切。そして西武電車と言えばライオンズブルーもいいけれど、このカナリアイエロー?のカラーリングがしっくり来る。特に新宿線系統は2000系じゃないっすかねーって感じになります。
混雑する歩道橋から地面に降りて、茜差す中野通りを歩く。新宿線にライナー車両の40000系も来たりするんですね。ただ、路上に降りてもコスプレしてる外国人さんがカメラで桜と自撮りしてたり結構なカオス。コスプレ外人がいるあたり、流石はサブカルの聖地・中野ブロードウェイを擁する中野区という感じもする。ってか、三月くらいからの訪日客の戻りっぷりってエグくないですか。インバウンド復活は外貨獲得という意味ではいい事なのかもしれないけど、コロナ禍以降のお出掛けシーンの回復ぶりは正直日本人よりも海外勢の方が勢いが強いのではないかと思わせる。コロナ前と比べて円レートが安くなってるってのもあるし、正直外国人から見た日本が「安い観光地」になっているのではないか?という気持ちがして忸怩たる思いが。
クルマのライトに灯が入る時間まで、ああでもないこうでもないとまったりと。日が暮れてシャッタースピードが稼げない時間まで中野通りで粘ってました。歩道橋に集まっていた撮り鉄キッズたちが三々五々に解散する中、近所の酒屋さんでレモンサワーを購入し、駅前路地にあった銭湯へシケ込む。ちょっと熱めのジェットバスで体をほぐしてから、帰りの新井薬師前駅で夜風に当たりながら飲むレモンサワーが染みる。ドラえもん電車がカーブの駅を通過する姿を見ながら、都内桜巡りを締めくくったのでありました。
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