青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

甲信越酷道ツアーその4(津南~松之山)

2005年06月23日 00時13分47秒 | 日常
(写真:今宵の宿 松之山兎口温泉 植木屋旅館)
家族全員でやってる、ふるさとの我が家。

一直線の道を堪能し、津南町大割野交差点到着。久しぶりに街らしい街だ(笑)。うは、銀行があるwwwとか喜びもつかの間、信濃川を渡って津南駅前を右折。遮断機は別に必要なさそうな飯山線の踏切を越え、再び松之山市街に向けて山道を上がって行きます。

さて、津南~松之山間の地図を見ると、この道のすぐ東側に豊原峠の下をトンネルでぶち抜くR353があるため、このR405津南~松之山間は12月~6月頭まで半年間閉鎖されます。半年使えない道にはカネかけない→整備後回し→順調に酷道化へ進んでいる区間のようです。
踏切の少し先からいきなりこんな感じ(笑)。秋山郷のR405より酷度が上がったような気がするヘボヘボな道です。まあ秋山郷は秘境と言えども住人がいるからなあ…交通が途絶しないよう冬でも管理は入っている秋山郷地区より、別になくても良い津南から松之山へのR405の方が未整備なのもこれは頷ける話であります。地図で見てもつづら折れの細い峠道なのは分かっていただけるかと。ちなみに「七曲り」ではホントにヘアピンが7連続してました(笑)。
20km/hくらいでゆっくり森の中の細い山道を上がると、見晴るかす津南の町。結構登ってきたんだな…松之山との境の名も無き峠を越えると、日本の正しい農村風景が。日本むかし話から切り取ったような風景に、車を路肩に寄せしばし見とれる。ぴいひょろと鳴く鳥の音、さわさわとなぜるように棚田を渡る風。この土地の字名は「天水島(あまみずしま)」と言うらしい。天から降った雨水が、島のような棚田に満ちている。実に風景とマッチした土地の名前だと思います。

小さなトンネルで分水嶺を越え、松之山の市街へ。時間は午後3時だが、朝も早かったので早速宿に入って休む事とする。今回のお宿は、松之山の温泉街から少し離れた丘陵地の上に立つ「兎口温泉・植木屋旅館」。ちょっとイナセ感のあるうちのかーちゃんくらいの女将さんがお迎え。部屋に通されたら、一人泊なのに16畳部屋(8畳×8畳)。広杉(笑)。この広さどっかで…と思ったら、ハギーさんの占有面積とほぼ同じですねw
浴衣に着替え、缶ビールをかっくらって一眠り。起きたらば陽も夕方に傾き、いそいそと宿の離れのブナ林の中にある露天風呂で一人旅の疲れを癒す。「翠の湯」と言う名前にぴったりの森林浴気分。塩辛く苦味があって、ゴムを燃やしたような微妙な臭気がする松之山のお湯。普通に嗅いだら変な匂いだと思うが、妙にシンナー中毒のようにクンクン匂いをかいでしまうのであった。
夕食は山菜を中心とした食い切れないほどの料理と、オヒツ一杯のコメの美味さに感激。越後の人はこんなコメをデフォで食ってるのか…と感心するほど美味しい。コメの一粒一粒にコシがあるような感じだ。珍しく頼んだヒヤ酒も、するすると喉にほどけてゆくようで…いい気分になってNHKスペシャルを見ているうちにトロトロと眠り込んでしまった。

明日へ続く。
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