青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

讃岐っ子 思い出詰めて 瓦町。

2021年11月14日 17時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(オールドファンに見守られ・・・@瓦町駅)

新川橋梁周りでレトロ長尾線の往復を撮影し終えた後は、急ぎ平木駅に戻って続行の築港行きに乗り込みます。この日の午前中のレトロの行程は、瓦町→長尾→築港→仏生山というルートになっており、続行電に乗れば瓦町にてギリギリ築港で折り返して来るレトロをもう一回撮影出来るのです。前回みたいにレンタカーでも借りてしまえば先回りしてもう何発か撮れたのかもしれないけど、途中でバカ停を挟むわけでもないので、電車追っ掛けだとやれて3回でしたね。続行電は各駅で撮影を終えた同業者を乗せて超満員、各駅での乗降に時間が掛かり、じわじわと遅れを出して行く状況・・・果たしてレトロに間に合うか、とヤキモキしたのだけど、ホームで人垣を作るファンの間から何とか、瓦町のホームに滑り込んで来るレトロを撮影する事が出来たのでした。「佛生山」のカンがいいよね。旧字体って言うんですか。

レトロ電車は、仏生山の車両工場で日中は有料の撮影会に供されることになっており、この便で会場入りするファンも多かったようです。自分の乗って来た長尾線から乗り換える人や、最後の姿を収めようとする人でホームはごった返していました。レトロ電車を取り囲むファンの面々を見ていると、若い人と言うよりは流石に自分より年配の世代が多かったですね。平成の初めごろまでは、こういったオールドスタイルの小さな木造車両や他の私鉄から集められた種々雑多な旧型電車が大量に跋扈していたのが琴電ですから、地元の讃岐っ子の皆さんも、小さな頃の思い出に浸っていたんでしょうか。

小さな車両の座席はおろか吊り革まで塞がり、運転台の近くまで立錐の余地のないレトロ仏生山行き。一瞬、ここでレトロを撮らずに乗り換えて仏生山の撮影会へ参加しようという気持ちも生まれたんだけど、まあ乗ったら撮れないのが撮り鉄の業。満員の車内で押し合いへし合いしてもしょうがないかってのもあって。荷物も大きかったしね。長尾線のホームから、ささやかに最後の姿を収める事に致します。120号と300号の小さな車体たった2両で収めるには多過ぎる乗客を乗せて、大盛況のまま瓦町を出て行きました。


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