青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

凍て付いた光の中で。

2025年02月16日 10時00分00秒 | 弘南鉄道

(ささやかなイルミネーション@田んぼアート駅)

津軽を訪れた週末は、田んぼアートで地元のスノーアーティスト集団による「冬の田んぼアート」が開催されていました。「道の駅いなかだて」に隣接した会場は、夜のライトアップを目当てに多くのお客さんが来場していましたが、弘南線も田んぼアート駅に土日は臨時停車をおこなって会場アクセスへの便宜を図っていました。スノーアートとは、スノーシューを履いて雪原を踏み固め、雪に模様を描いて陰影でデザインを浮かび上がらせるアートというもの。夏は、普通の稲に赤米や古代米などを混ぜて稲の色の違いで表現するのが「田んぼアート」なのですが、今回は稲は関係ありません。田んぼアート駅に隣接した「弥生の里展望所」から見下ろすスノーアートはどんなもんなんでしょうか・・・?

入館料300円を払ってエレベーターで展望所に上がる。眼下には、広がる展望台に付けられた投光器によって照らし出される雪上のグラフィックアート。真冬に咲く向日葵をモチーフにしているのだろうか。大きさで言えばタテ100mヨコ200mくらいの田んぼの上の雪原で、これを一生懸命かんじき履いた足で雪踏みして作るのだから、製作時間はどのくらいかかったんだろうか。雪は冬の北国の暮らしの障害にはなるけども、やっぱり美しいものでもあって・・・そうじゃなきゃ自分だってここまで来ないですよ。この美しい幾何学の紋様を弘南線の車窓から見れたら最高だろうなあと思うが、なにぶんこういうものは高さを稼がないとその美しさを眺めることも出来ない。面倒でも田んぼアートの駅で降りていただき、この展望台へ上がってください(来年ね)。

展望台から、弘南電車が走り去る様子を「冬の田んぼアート」と絡めて。ステンレスの青い電車が、スノーアートの上を滑るように駆け抜けた。

 


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