(手と手、携えて@小布施駅)
今回催行された団臨、普段は2両編成(たまに3両)の3500系を2編成併結して走らせると言うのもポイント。収容人員の多い東急8500の3連が入ってからはなおさらなのですが、営業運転で4連は須坂より向こうを走る事はなかなかありません。小布施駅の停車中に撮影したワンカット。2連+2連が仲良く手を携えて走る初夏の信州路、繋がれたジャンパ線と連結器がその証。
さて、撮影会が終わるとフォトラン。あ、別に乗っててもいい訳なんですけど(笑)、ヘッドマーク付きの4連で走るとなれば走行中の姿もぜひ押さえておきたいところ。運行ダイヤもフォトランに相応しく、撮影ポイントでは45km/h徐行対応と言う特典付き。まずはその徐行ポイントである北須坂から小布施にかけての「松川橋梁駆け上がり」。正式名称は知らん。ココは春は八重桜が咲き乱れるスポットでもありますが、花の時期でなくてもさすがは名撮影地らしいカッチカチの構図が決まります。
小布施の停車時間を使って先回りし、お次は延徳駅の進入。行き先表示は「湯田中」を出していますけど、実際は信州中野折り返し。湯田中まで行ってくれたらアツいのだが、湯田中のホームが4連が入れるほど長くないと言う…ならば中野で分割して2連だけ山登りは?出来ない事もないんだろうけど、湯田中が1線しかないので臨時を入れるほどのダイヤが組めないそうで。もし湯田中が昔のままだったら、旧ホームに付けて折り返してくることも可能だったのかも。「この列車は前2両が湯田中行き、後ろ2両は信州中野止まりです」なんて分割アナウンス聞いてみたかったぜw
構図的に地味な延徳駅進入にこだわったのは、ここで8A特急ゆけむりと交換するから。あくまで自分の中では主役はHiSEだったのかもしれません(笑)。延徳で薄曇りになってしまったけど、前面角があるHiSEはトップライトで光線に当てられると撮り辛くなっちゃうからまあこれで良し。思い思いにホームに出て撮影を楽しまれる参加の皆様方。
延徳駅を出発する4連。時間的にどっちから撮っても逆光ベースでサイドに光は回らないと言う難条件ですが、光が夏っぽいのをいいことに夏草にまみれて撮影してみました(笑)。延徳で止まっている間に幕を回して正規(?)の信州中野行きへ変身。特急かさだけ号、志賀高原へは信州中野から長電バスへお乗り換えか。
お次は定番の桜沢リンゴ畑俯瞰か、と思いきや、意外に折り返してくる時間が短く桜沢~都住の田園地帯へ。個人的に伸びやかな風景が撮影出来るので好きなポイントでもあります。志賀高原へ続く山並みをバックに、こんもりとした森の切通しを抜けて雁田山に続く山すそを回って来る4連。こちらサイドはヘッドマークなしのすっぴんね。
返しも小布施駅で撮影を兼ねた長時間停車。観光客で賑わう休日の小布施駅、善光寺ご開帳とセットで小布施観光を楽しまれたお客さんも多かったかと思いますが、鉄道マニアが一斉に団臨に向かってカメラを向けている光景にはビックリなされたのではなかろうか(笑)。かく言う私も湯田中入線対策として床下に増設された抵抗器の放熱管に萌えていたりしているので、何を言っても詮無い事ではあるのですが…w
「ながでん電車の広場」に佇むかつての主役であった2000系リンゴ編成、今日は特製のヘッドマークを付けておめかし。カメラの放列を見て在りし日の自分の姿を重ね合わせていたりして。いやいや、お前さんがまだ走ってくれていたら、今日の比じゃなく人が集まったと思いますよ。車体自体は屋根に守られていてさほど引退時と変わってないように見えますが、実際通電してないと電装品の傷みは進むらしいですからねえ。復活するとなったら再整備にいくらかかるんだろうか。もし復活するんだったら須坂のOSカーと一緒に復活させて欲しいけどw
須坂に停車中の団臨に飛び乗り、長野へ向けての一往復をお客さんとして味わう。千曲川を渡り、北陸新幹線の下をくぐって長野の街中を走って行く3500系、別に長野市民でも何でもないが、何故だか定番化した風景に思えるのはなぜだろう。クジラのザラザラした昔っぽいモケットの座席に座って、うつらうつらしながら本郷の先で地下へ潜ると、薄暗い地下駅が何だか昔の小伝馬町とか入谷三ノ輪あたりのイメージに重なってくる不思議。
催行に向けご尽力頂きました皆様、お疲れ様でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます