(黒部谷に続く道@内山駅)
愛本から黒部の谷に入って行く地鉄本線。標高は160m程度となるが、少し進むだけで雪の量は深くなっていく。何年もの冬を越した古びたトタン葺きの木造駅舎。暖かい昼間の空気に、屋根からの雪がポタポタと雨だれのように落ちている。黒部峡谷の観光拠点である宇奈月の手前、黒部谷の普段の暮らしが息づく内山の集落。土曜日だというのに駅に詰める人影があった。地元の方だろうか。
構内踏切が列車の接近を告げると、坂道のカーブの先から現れたのは14760形をラッピングした「富山もようトレイン」。色のない冬の富山に、鮮烈な赤を身に纏って登場しました。
この冬、地鉄で華々しくラッピングされてデビューした14769Fの「富山もようトレイン」。苦境にあえぐ地方鉄道に光を与えようと、富山の豊かな文化と自然、そして名物を図案化したデザインで成り立っているという事なのですが、ちょっとサイケデリック過ぎて何が描かれているのかはいまいちわかりづらい。それでも、まだ雪深い冬の黒部谷の山々を背に、赤を基調とした編成はひときわ目立ちます。
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