青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

伝統色のシンメトリー

2018年03月15日 08時00分00秒 | 小田急電鉄

(さよなら7003F@渋沢~新松田間)

3月17日の土曜日にダイヤ改正を控える小田急、同時にデビューするロマンスカー70000系の導入に伴い、私が愛してやまない7000系LSEが1編成鬼籍に入られます。その対象である7003Fが、昨日(3月14日)をもって最終運用だったとか。この後は残る最後の7004Fを保守するため、部品取りの役割を担ってバラされてしまうものと思われますが、ひとまずお疲れさまでした。先日「スーパーはこね」の代走に入る運用があったんですけど、最後の晴れ姿を神山のストレートで撮影出来たのは僥倖でありました。


残っていた7003Fと7004F、どちらも伝統のオレンジバーミリオンを基調とした旧来の小田急ロマンスカー色ですし、見た目の差異はほとんどありません。正直、撮ってるマニアもどっちがどうとかあまり気にしてなかったんじゃないかな…。それでも「LSE2本態勢」が終焉を迎えるということで、ここんとこのLSE離合シーンは非常に込み合っていた。小田急線内での一瞬の邂逅に賭けるほどのリスクが取れない連中は、確実にそのシーンが抑えられる登山線内での交換シーンを狙うのですがみんな考える事は同じ。クソほど鉄の集まった箱根板橋の踏切には、通過20分前ではアリの子一匹入る隙間もなかった(笑)。


まあシチュエーションは同じだから…とホーム撮りでお茶を濁してしまったのだが、空はテツの熱い思いを受け止めてはくれなかったドン曇りの箱根板橋。新宿行きのはこね30号(7003F)を待たせて、箱根湯本行きのはこね31号(7004F)がゆっくりと通過して行きます。SE車から続く伝統色のシンメトリー。LSE同士の交換風景は、これが私にとってのラストシーンとなりました。
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