青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

傾向と対策

2010年04月07日 22時23分52秒 | 日常

(画像:平成20年5月4日の鳥海山)

さて、ここをご覧の皆さまの中では早くも来月の上旬に迫ったGWの予定なんぞをソロバンはじいて考えている方もいらっしゃるかもしれません。んで、まあ毎年混むと分かっててGWに出掛けてはいるのだけれども、自分の傾向と分析…と言う事で、このブログを開始して以降、自分がGWにどこに行ったのかもう一度振り返ってみようと思う。

2005年 鳴子(純粋に温泉でマッタリ)
2006年 黒部峡谷&能登半島一周(withため氏&へんしうちょ)
2007年 鳴子(を拠点として金華山へwith山小屋氏)
2008年 鳴子(を拠点として鳥海山ドライブwith山小屋氏)
2009年 山形白布温泉で米沢牛グルメ(withウチのヨメさん)

…ほとんど東北しか行ってねえなw
ま、一回だけ黒部と能登半島行ったけど、この旅行もすっげえ楽しかった記憶があるね(笑)。
なぎさドライブウェイの混雑ぶりには引いたが。

東北はGWくらいになると、どの道路も通行止めが解除されて走れるようになるし、桜から新緑に変わるくらいのとってもいい季節である事は疑いない。東北にはいい温泉があって、人が少なく、GWだからって言って特に宿が高くなる事もないし、この時期は山菜が出てくるからね。歳を取ってと言うか、旅に出るようになって山菜の美味しさに目覚めたと言うか(笑)。青森岩手秋田山形宮城福島、どの県にも一回以上泊まったし、だいたいは見尽くした感じもするんだけど、やっぱ今年も東北なのかねえ。

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古桜のある駅にて

2010年04月04日 23時34分35秒 | 日常

(画像:陽だまりのホーム)

昨日は空の加減がコロコロと変わる日だったんですが、一瞬の青空をバックに一枚。
山北駅から一つ御殿場寄りの谷峨駅は、元はと言えば信号場だった小さな駅。
山北とは比べるべくもないけど、ここにも桜の古木があったりします。
R246沿いにあるために車の騒音は気になりますが、雰囲気は良い駅です。

そんな谷峨駅を、大野山への林道から俯瞰で。
以前にもここから撮った写真をここに掲載しましたが、
その時に「桜の時期に上から撮ったらいい感じなんでねーの?」と思ったんでねえ。
で、実際やってみたんだが、やっぱ陽が出て来ないと…って感じでしたw
もう来週は桜も終わってるだろうから、リベンジは来年以降になります。
気の長い話だが、写真の趣味とはそういうものらしい。

山を降りて、谷峨駅のホームから朝に新宿へ上った371系の返しを。
ここも、列車通過直前の30秒前までは陽が射していたんですがねえ(笑)。
よっぽど日頃の行いが悪いのでしょうかw
カットを稼ぐごとに、来年への積み残しが増えて行くようだ。

山北の桜祭りに向かう人で、谷峨駅も賑わいを見せていました。
ちなみに後ろは東名足柄橋で、下り線からは谷峨駅が良く見えます。
谷峨の「峨」とは、山と谷がひしめくような峻嶮な地形を意味するものらしい。
箱根外輪山と丹沢山系の境目、酒匂川の谷あいにすっぽり収まった小駅の春です。

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歴史を紡ぐ花回廊

2010年04月03日 23時22分56秒 | 日常

(画像:桜祭りの山北で)

今週末が南関東では桜のピークと言う事で、今日は撮りモノを求めて朝から山北町へ。
山北駅の西側の掘割に沿って続く桜のトンネルは、まさにピークの花盛り。
これが「かながわの街並み100選」に選定された「御殿場線・山北の桜並木」。
掘割を跨ぐ人道橋から、観桜の人波は絶える事なく。

桜を愛でるだけなら、自宅から5分の場所にそこそこ有名なスポットがあったりするんですが、
やっぱり「桜」だけでは物足りないから、「鉄道」を絡めたくなる。
そんな私の欲求を満たすに充分な桜のボリューム。
掘割の両側から、降り注ぐように落ちる桜の中を「あさぎり1号」が行く。
ダブルデッカーの小田急20000系RSEでまず一枚。

あさぎり1号と駿河小山で交換した「あさぎり2号」でもう一枚。
空が花曇りなんで、桜の色があまり出ないのはちょっと残念ですが…
県内にあって、そこそこローカルな感じで、一応特急も走ってたりする路線。
ああそれなのに、御殿場線って~のはとにかく地味な扱いを受けているような気がする。
1889年(明治22年)に開通した、かつての東海道本線の一部である事はご存知の通り。
昭和9年の丹那トンネル開通により表舞台から陥落するのですが、なんか先日訪問した肥薩線と境遇が似ています。

そんな地味線である御殿場線に、ちょこちょこと撮りに来ている自分。
この山北は、御殿場までの1000分の25の勾配をクリアするための補助機関車を連結する、山越えの基地でもありました。
何もない山里に鉄道が走り、機関区が置かれて、鉄道が産業の中心となった街。
山北町のHPには、「鉄道の街」であった山北の歴史が詳しく掲載されているのだが、
たぶんこの辺りの「産業遺産的佇まい」が自分の琴線に触れて来る路線なんだろうと思う。

山北駅に滑り込むJR東海313系の普通電車。
シャープなデザイン&純白のLEDヘッドライトもクールでカッコいいよね。
ともすれば無味乾燥に見える通勤型車両も、桜のヴェールを纏えば華やかな装いに。
この桜並木はいつからのものなのか、自分には知る由もない。
ただその歴史を鑑みれば、きっと山北が鉄道員たちで賑わっていた頃に、
街の人々が「おらが街の誇り」と植えた桜なんだろうなあと思う。

蒸気機関車が空をも黒く染めた山北に、煙が消えて40年。
桜祭りのお囃子が響く春の山北。
変わって行く御殿場線を、変わらない桜が見守っています。

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