青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

一番星、見つけた

2017年03月16日 18時00分00秒 | 中央西線

(木曽山中の宵闇に@藪原駅)

伊奈川で5875レを見送って、三脚を片付けて、木曽路のロクヨン追っ掛けも終わりだな~と缶コーヒーを飲んで一服。こっからは家に向かってのドライブと言う事ですっかり暮れた国道19号を流します。が、5875レは鳥居峠の手前の藪原で18時から30分程度の運転停車がありまして、まあ伊奈川からのんびり出てっても普通に追い付いてしまう訳ですよ。藪原のバルブってどうなんかなあと思ってたんだけど、ここは中線に入る&停目がホームの有効長とほぼ同じにあるせいで下り本線側のホームからかっつりとバルブが可能でした。延長戦です(笑)。


WBを蛍光灯に変えて。先頭の広更1049は深い青味が特徴なので、何となくこっちの方が雰囲気出てるように思います。藪原はいわゆる国鉄型の2面3線の駅ですが、鋼製の梁がクロスに渡してある木造の跨線橋とか、いかにも国鉄時代の幹線の駅っぽさがあっていいですね。惜しむらくは停車中もハイビームだったのでライトがねえ…レンズの絞りの関係か、こんなに斜めに切れたようになってしまうのはなぜなんでしょうか。


ロクヨンのモーターのアイドリング音が静まり返った藪原の駅にゆるく響く。宵闇の空に瞬く一番星の下で、峠を目指す広更機が出発の刻を待つ。ホームの水銀灯の光で浮かび上がる「JRF」のロゴがスタイリッシュ。やはりロクヨンは甲信越から木曽にかけてのヤマの風景が似合うよね。


特急しなのに追い抜かれ、普通列車に追い越され、ようやく5875レの発車時間。発車の前に引き通し管を通る深い溜息のようなブレーキ緩め音とか、込め直しでエアーが走ってタキの編成全体が共鳴する音とか、この貨物列車が再起動するまでの刹那の音が凄く好きなんですよね。中線の出発信号機が青になって、ゆっくりと5875レが鳥居峠へ向けて歩み出しました。
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薄暮の伊奈川

2017年03月15日 18時00分00秒 | 中央西線

(中央西線5875レ EF641049+EF641019+タキ16B 伊奈川橋梁)

十二兼で撮影を終えた後、最後のカットはやはり伊奈川。ここならまだ空が開けていて露出保ちそうだからねえ。それでも刻一刻と露出は下がるので、何回も露出合わせの捨て駒を切る。5875レを追い掛けるにはここが最後のポイントというところで、同業者もぞろぞろと三脚を持って集まって来ました。持ってる中でいっちばん明るいレンズカマして、F2.8で正面気味に撮ればそう感度を上げなくても何とか、って感じですかね。ロクヨンのルーバーが残照に輝いてキラリ。


別カットは広角サイドで。ちょっとSSが足らなくて流れたか。ちなみに通過時刻は17時20分頃なのでご参考までに。ここまで来ると日没時間との闘いなんですが、じゃ日没が長くなる時期に撮ればいいじゃないかと言ってもこの列車は土日には走ってくれないジレンマ。木曽路のロクヨンのシーズンって11月中旬~3月中旬くらいですか?やっぱり土日よりは平日に行った方が確率上がります。休日は走っても積載とか両数が少ない場合もあったりしますし。

春になると橋梁の東側に大きな桜が咲くらしく、それも楽しみな伊奈川の鉄橋。
その時期に平日休みを取って来れるか…と言えば、うーん(笑)。
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日暮れ迫る杣道を

2017年03月14日 18時00分00秒 | 中央西線

(杣道を往く@十二兼~野尻間)

81レを中津川で追い抜いて、次はどこで…と思いながら十二兼付近で国道19号を逸れる。十二兼の駅裏を通り、中央西線と絡み合うように続く細道が旧中山道。読書ダムのほとり、最後の夕陽が山にかかるかどうか微妙な頃合いの午後4時半過ぎ、カーブの向こうからゆっくりとしたスピードでロクヨンが。


(中央西線81レ EF641045+コキ14B)

十二兼から倉本にかけて単線となる西線ですが、特にここらへんは狭い木曽川の谷を進む落石防護用のワイヤーと発報装置が連続する区間です。山側に長いトンネルでも抜かないととても複線には出来そうもない地形で、いかにも中山道の杣道(そまみち)たる部分がクローズアップされるような構図で撮影してみました。81レは確か2016年の春改正から単機牽引になっちゃったけど、自分は重連だと嬉しくてサイド気味の構図しか作らないので、変に意識せず自由に撮れる単機牽引も悪くないですよね。
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これより木曽路へ

2017年03月13日 18時00分00秒 | 中央西線

(お湯もツルツルです@南木曽町あららぎ温泉)

賤母発電所脇の木曽川橋梁で3084レを見送り。午後の部の81レ&5875レまでしばらくのインターバルがあるので、南木曽まで戻って馬籠宿の先にある「あららぎの湯」で入浴休憩。この日も早朝からテンション上げて頑張って来ましたけど、さすがに若干お疲れ&帰る体力も残しておかねばなりませぬ。地元の製材会社がやっている手作り感満載の食堂兼日帰り温泉ですが、温泉も製材会社のお風呂らしく檜風呂一本勝負ですっきりさっぱり。湯上がりは広々とした休憩室があってゴロ寝が出来るのがいいですな。

  

温泉のチカラを借りて多少なりとて体力回復。午後の撮影対象はコンテナの81レと石油の5875レですが、頑張れば恵那の向こう辺りから撮影は出来ます。前回は追い掛けて釜戸まで行ったんだけど、その追い掛ける時間を休憩に充てた訳です。湯上がりのホコホコした体でゆったりと再び西線の線路際で撮影地探しをしていたところ、田立駅のロケーションが良さげなのでここでやる事にします。田立の駅はいよいよ木曽川の谷も狭まる、岐阜県から長野県に入って最初の駅。これより木曽路の入口と言った感じです。


(中央西線81レ EF641045+コキ14B)

田立駅の上りホーム坂下側にて。ここから見ると上り線がホームに向かってSカーブを切って来る構図になりますが、この時間ですから面は難しくてもサイドには半逆光気味に日が当たりそう。誰も来ない駅のホームで念入りに構図を調整しながら待つ事しばし。下りホームに列車の接近を告げるチャイムが鳴ると、ロクヨンが満載のコキ車を引き連れて田立の駅のSカーブを駆け抜けて行きました。
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空を見なよ

2017年03月12日 10時00分00秒 | 中央西線

(来る曇るの悲哀@須原~大桑間)

普通列車よりも多い特急しなの。鳥居峠付近で3084レを撮り、フツーのペースでR19を流していくと大体単線区間の入口である倉本で交換待ちをしている当該列車に追い付く事が出来ます。ここから倉本、大桑、野尻で交換待ちをする3084レは極端に足が遅くなるんで、カット数を稼ぐチャンスでもあります。さすがに三脚を出して構図じっくりとかやってる時間はないけど、追っ掛けながらでもどこで撮るかをイメージしておくと良いのではないでしょうか。この日は藪原から追っ掛けて行って普通に倉本停車中の3084レを視認し、追い越した上で須原の常勝寺裏で1カット狙ったんですが、空を見ると鉄道写真にありがちな来る曇るの云われ通りにピンポイントで雲の配給が…(笑)。とりあえず撮っただけに終わりました。


どうも大桑村近辺は上空の雲量的に光線が期待出来ないので、大桑&野尻の交換待ちの時間を使って大きく先行。田立の手前から脇道に逸れ、道の細さも頼りない県道から木曽川のPC橋を通過する3084レを狙います。前走りの特急しなの。この辺りは朝の武並周辺と同様、1960~70年代の近代化工事に伴い旧線から大きな複線PC橋を伴う新線に付け替えられているのですが、線形が良くなっているせいかかなりのスピードでかっ飛んで行きます。


(中央西線3084レ EF641020+EF641024+タキ14B 田立~坂下間)

西線は十二兼から複線に戻り、3084レの南木曽以南は一気に足が速くなります。釜戸で少し停車するくらいで一気に稲沢まで行ってしまうので、追っ掛けられるのはこのへんまででしょうか。この橋の横には対岸の賤母(しずも)発電所に向かう管理用のつり橋がかかっていて、情景的に上手に構図に取り込めれば良かったのですが、この橋の右サイドは木々が邪魔をしてなかなか構図的に抜きにくい…試行錯誤してみたもののそれは叶わず。

木曽から美濃に入るあたりは発電用ダムが連続するため、木曽川の流れも少し淀んでエメラルドグリーンの様相。
下り電車の来襲にヒヤリとしましたが、俊足の313系が上手く抜けての1カットです。
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