青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

都留舞い踊る国鉄色

2018年03月12日 19時49分20秒 | 富士急行

(優美に登る都留市インカーブ@富士急行線赤坂~都留市)

梅香咲き誇る裏高尾で、ラストのホリ快撮影をつつがなく終えた我々親子。今から帰れば昼くらいかな…?なんて思ってたんだけど、とある189系のプロの方が「追えます」と仰るので、「追うか?」「おっかけたい!」という親子阿吽の呼吸でそそくさと三脚を畳んで裏高尾を後に(笑)。なるほど確かにダイヤを見ると、大月から富士急行に入るとガクンと表定速度が落ちるので中央道を使えば追っ掛けは可能。高尾山ICから高速に入り都留ICを出ると、ホリ快通過の約10分前。急いで親子で準備を済ませ、遠くから聞こえて来るタイフォンの音を待つ。インカーブで、きれいな光を浴びた下りホリ快M51最後の雄姿を抑える事が出来ました。


ちなみにこちらは子供の35ミリ単焦点。ズームで構図を詰めるような事はまだ出来ないし、何しろ軽いので子供でも取り回ししやすいのがイイところですが、親子で同じ構図とはちとヒネリがなかったか(笑)。ちなみにこの都留インター横のインカって、春になるとハートの形の芝桜アートを地元の方が作ってくれるというプチ観光名所だったのだけど、最近は芝桜の話もあまり話を聞かないので、ひょっとしたらやらなくなってしまったのかもしれませんね。ネットの情報で見付けて、「いいネタだなあ~」なんて思ったっきり、ついぞ撮影する機会はありませんでしたけど…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

主なしとて 春な忘れそ

2018年03月11日 21時51分30秒 | 中央東線

(裏高尾 梅と三脚 咲き乱れ@荒井梅林俯瞰)

約15年に亘り、豊田区の189系を中心に運行されていた「ホリデー快速富士山」。来週のダイヤ改正以降は幕張から転属するE257系5連での運行となる事がかねてから発表されていましたが、現行の189系で運転される「ホリ快富士山」はこの週末が最後と言う事になりました。運用を外れる189系は老朽化により4月をもって廃車される事もあり、お名残り乗車や撮影も年明けからはヒートアップしてる感じもあったんで、ラストランはどこで撮ろうかなあ…と考えた結果勝手知ったる裏高尾で撮る事にしました。子供を叩き起こして連れて行った裏高尾は、朝もはよから三脚の林。三脚と脚立が高いからって別に何もエラくないとは思うんだけど、なんか妙にマウンティングされているような気がして肩身が狭いです(笑)。


裏高尾一円には梅林が散在していて、この時期小仏峠に向けて順々に花を付けて行くのでありますが、今日のポイントはその一つである荒井梅林。花の咲き加減はちょうど見頃と言う感じ。場所的には湯の花トンネルの慰霊碑の山側になりますが、中央道の八王子JCTの管理道路から軽めの俯瞰アングルを組んでみました。朝から空模様は雲多めベースなので、思い切って逆光側に構えてます。


思い切って逆光側に陣取ったものの、晴れて欲しい時に晴れず、曇りでいい時に曇らないのが撮り鉄あるある。薄日ベースでも太陽直射のド逆光だと露出のコントロールに苦労します。ダイヤ改正でE351を引退に追い込むE353、スーパーあずさ4号で東上して来ました。花を密集させて梅林からアタマをちょっと出したところで切るのが定番アングルみたいですが、散在する梅の木の花模様と、裏高尾のひなびた山村感を取り込みたくてちょっと広角に撮ってみた。ごちゃごちゃしているのはお許しだ。



本命の「ホリデー快速富士山」。今日は国鉄特急色のM51編成。平成も30年になるというのに、首都圏でここまで長い間国鉄型の特急車両が生き長らえてきたこと自体が奇跡のような列車ではあったのだけど、それだけにファンも多い列車でしたよね。ホリ快だけでなく、豊田区の189はGWやお盆とか年末年始の多客期に臨時の特急運用に入るのが定番で、189の特急は時刻表に「一般型特急車両で運転」なんて書かれてた。当初はE351やE257に比べてややもすると「格落ち」的な意味で「一般型」という表記をしたんだろうと思うのだが、ファンの中ではいつしか「一般型」と書かれる189の存在とそのヒストリーの方が、よっぽど大きく特別なものに育って行ったように思います。

国鉄時代から、東線のエースであった車両の最後の定期仕業。
万雷のシャッター音の嵐の中、50人以上の大勢のファンが見送りました。

東風ふかば にほひ起せよ 梅の花 主人(189系)なしとて 春な忘れそ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LSE狂騒曲

2018年03月10日 11時51分06秒 | 小田急電鉄

(冬の定番・川音川富士山バック@新松田~渋沢間)

3月17日の土曜日に行われるダイヤ改正を前に、最後の週末となりましたが皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。地元の小田急も複々線全通に伴う大規模ダイヤ改正&GSEデビューを同日に控え、LSEが2本態勢で動いている日常も残りわずかとなりましたねえ…。そんなこんなで私も先日改めてLSEを追っかけて参りました。ちなみにGSEデビュー後のLSEですが、土休日ダイヤで1編成のみとなりますが運用は残りましたのでまずは一安心。しかも土休日ダイヤでは現行のはこね81号改め栄光の「1はこ」こと「はこね1号」のスジを引き続き担当するようです。定番の川音川富士山バック、81はこねの返しの2はこで狙うのも定番。この日は富士山の見え方も良かったせいか、30名近くのマニアがゲバ並べて散歩している地元民を威圧しておりました(笑)。


1000系更新の快速急行はこの時期旬の松田山の河津桜と合わせて。ちなみにこの日の川音川、LSE狙いで結構遠くから来てる人間が多いみたいで、朝もはよから他人の家の前に堂々と路駐してる他県ナンバーとかも目立ちましたねえ。人が増えるとどうしてもそうなりがちなんでしょうけど…ちなみに、自分はここで撮る時は松田の駅の近くのコインパーキングを使ってます。歩いても10分くらいだから、どっか止めて歩いて来なさいなという気がしないでもない。


んで、撮影終わったら新松田の駅前の箱根そばで温まって行くのが定番。自分もした事あるんでデカい事言えない部分はありますが、どうしても遠征先ではヒットアンドアウェイだからいいでしょ!みたいなクルマの止め方で撮影行をやってしまいがち。もう30年間は箱根そばのツユの味に飼いならされた箱そば大好きっ子としては、「旅先の恥はかき捨て」ではなくて、「撮り鉄の後はかき揚げ」くらいの心持ちでお願いしたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒストリカル西武鉄道

2018年03月08日 21時57分40秒 | 西武鉄道

(ホントは主役だったのに@拝島ライナー)

先日の玉川上水車両基地イベント、本来であれば主題は3月10日の土曜日から運行される「拝島ライナー」のPRイベントであって、「ぐでたまスマイルトレイン」のお披露目はあくまでオマケと言う位置づけだったのですが、フタを開けてみれば主役は逆転。圧倒的なぐでたま人気に本題は吹き飛び、昼前に売り切れていたぐでたまスマイルトレイン記念きっぷに対して、午後3時のイベント終演まで売れ残っていた拝島ライナーの記念きっぷ。お帰りの親子連れに向かって呼び込みを続ける販促の係員の皆様の声が若干物悲しく…。


ぐでたま一色に席巻された感じもあった玉川上水車両基地。武蔵丘や入曽の公開に比べてスペースも狭くやる事は限られているけど、その分実車をきっちり置いて見せてくれたので満足感はあった。正直物販中心の武蔵丘の公開なんかよりよっぽど良かったと思う。3線しかないピットの中で足回りから40000系を眺められるなんて、西武ファンにはたまらないイベントではなかったろうか。


個人的には外の留置線に入れられた新101&40000&20000のコラボが良かったなあ。歴史を感じさせてくれるいい並びだった。やっぱ西武は黄色い電車がいてくれないと若干物足りない感じある。特に自分は西武に乗るっつーと西武球場に行く場合が大半だったから、池袋や新宿に来る電車よりも国分寺から出ている国分寺線や多摩湖線で使われている車両の方が馴染みがあったんよね。701系や401系が主力の時期でしたが、今や国分寺・多摩湖線の主力はその当時の本線の主力車両であった新101系や2000系となっています。


2年前くらいかな、三岐の保々の車庫で撮影した1枚。なんだか1990年代初めごろの萩山の駅ってこんな感じの電車が行き交っていたよね。あの頃のライオンズの強さと言えば憎らしいほどのものであったのだが、それだけに我らロッテオリオンズが敵地所沢で勝ち名乗りを挙げた帰り道、西武ファンのガキだらけの車内へ揚々と乗り込む誇らしさは心地よいものはなかった。萩山の駅の跨線橋にあった、黒板で書かれたスコアボードがまた嬉しい。青柳が満塁ホームランを打ち、先発の荘勝雄が力投した日だったんだよ(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西武のタマゴは脱力系

2018年03月06日 22時11分29秒 | 西武鉄道

(ぐでたまスマイルトレイン@玉川上水車両基地)

吹く風のすっかり春めいた日曜日、子供たちからのリクエストに応えるべくネットで色々と楽しそうな情報を漁っていたら、フォローしている方のとあるツイートで「そうだ、玉川上水行こう。」みたいな話が。ちょっと気になったんでよくよく調べてみると、西武鉄道がサンリオのキャラクター「ぐでたま」とコラボレーションしたラッピングトレインをお披露目するんだとか。この「ぐでたま」というキャラクター、下の娘が大好きで、通園のカバンにも使っているくらい。普段だったらデンシャ絡みのイベントは我が家ではオトコの領分なのですが、この日に限っては下の娘もノリノリなのでありました。


西武30000系「スマイルトレイン」と「ぐでたま」。どちらも「たまご」に由来するキャラクターとして、今回のコラボの運びとなりました。え?スマイルトレインのどこがタマゴだって?と思いでしょうが、西武の30000系って開発のコンセプトが「たまごのようなまあるく優しいふくらみ」みたいな感じでデザインされた車両なんですよ。車内インテリアも、吊り革とかあえてタマゴ型にしてたんじゃなかったかな。

 

ちなみにこの「ぐでたま」というキャラクター、そのゆるい見た目どおりのヤル気のなさと、息をするように毒を吐くというギャップのあるキャラクターが結構面白い。「バーチャルな世界から正論や毒を吐いて行く」というスタイルは「バーチャルネットアイドル・ちゆ12歳」辺りからの伝統芸能(バーチャルな見た目から正論や毒を吐いて行くというスタイルでは、マツコ・デラックスも同じでしょうけど)ではあるのですが、ぐでたまの毒牙は西武池袋線の分かりにくい運行形態にも容赦がないのでありました。


当然のごとく車内もぐでたま。通勤電車に「すわりたい…」だなんて、ラッシュに揉まれている世間のサラリーマンの100人が100人に聞いてもそう言うだろうね。まあそれを優先席のパーテーションにデザインしてしまうのもどうかと思うけど(笑)。必要としている人間がいるのなら、「すわりたい」気持ちをぐっと堪えるのもオトナのたしなみか。


車内に溢れるぐでたま。車内で「え~、でかけんの~?」と文句たれてプーたれてるぐでたま。そんなキャラクターとコラボする西武HDのキャッチコピーが「でかける人を、ほほえむ人へ。」なのだからエスプリが効いているというかなんというか(笑)。そんなぐでたまのかわいい悪態を見て、クスっと微笑んでくれる人がいればそれもいいんじゃね?という事なのだろうか。またパーテーションの形もよく見るとタマゴ型なんでしっくり来るね。


運転台の背面に置かれたぐでたまぬいぐるみ。ちなみに玉川上水車両基地なんて西武の中でもマニアックな場所の公開になったのは、「ぐで玉川上水」というオヤジギャグ的な組み合わせのためだったらしい。この日発売された「ぐでたまスマイルトレイン運行記念乗車券」は、「多磨駅・玉川上水駅・西武球場前駅・正丸駅」という「たま」にちなんだ駅名の組み合わせだったそうな。ちなみに多摩川線の多磨駅は昔は「多磨墓地前」だったよな。んで、今の白糸台が「北多磨」。もーっと昔の話をすると、今の西武遊園地駅もその名もズバリ「多摩湖駅」だった時代があったんだよね。正丸なんて中途半端な駅を入れるくらいなら西武遊園地駅で良かったんじゃないのか。多摩湖線の終点だし。


下の娘のお土産に記念きっぷ買って帰りたかったんだけど、我々家族が行った時には既に売り切れてた。のんびりガストで昼メシなんか食ってる場合じゃなかった。午前午後に開催されたぐでたまショーの客入りといい、鉄道クラスタよりもぐでたまクラスタの方ががっついてたんじゃね?(ぐでたま風に)と思わなくもないイベントだった。サンリオのキャラもの恐るべし。つーかサンリオと言えばピューロランド=多摩センター=京王の利権かと思っていたがそうでもないんだね。あっちもキティちゃんラッピングとかやってた記憶あるんだけど。


レールの上にも10年、白身の上にも5年。あえて問う、こちとらリーマンやって20年。どれがエライか。
だがしかし、そんな議論は「ダルいから」と一蹴されてしまうのであろう。
脱力系通勤列車、ぐでたまトレイン出発進行。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする