青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

長月/音沢・栃屋

2019年12月24日 17時00分00秒 | カレンダー

(長月・芒の道を行く@富山地方鉄道本線・音沢~宇奈月温泉)

宇奈月へ向かって、ススキの坂道を上る14020形。9月は昨年に続き、三連休に富山方面への遠征。今年を持って引退する10020形、14020形の20形コンビに会って来ました。。会社の有給を取得して金~土の日程で行ったんだけど、日曜日にやったイベントでこの10020+14020の4連をやったと聞いて口あんぐり。イベントがあるのは知ってましたし、普段そういうネタモノにそこまでのめり込むタイプではないけれど、地鉄では最後の大ネタとも言えるコンビの4連だけにねえ・・・(笑)。一日残って撮影すれば良かったと後悔しきり。

行った二日間は天気には比較的恵まれて、前年に引き続いて秋の富山の風景を十分に楽しむことが出来ました。宮野山の運動公園から俯瞰する黒部耕土は黄金の穂波。ゆっくりと宇奈月へ向かって行く14760形の特急うなづき。ちなみにこの写真を撮影している土曜日も、30形が中加積で故障して、救援のために中加積から稲荷町まで機関車役に10020形が出たとか聞いてこれも口あんぐり。行ったはいいのだけど、後情報でちょっぴり後悔の残る富山行きとなってしまいました。10020形、14020形のコンビが去り、地鉄の鉄道線車両における自社発注車は14760形だけとなった年の瀬。バリエーションの低下という意味では寂しいものがありますが、引退フィーバーが去った後の沿線も落ち着くだろうし、最後の砦を守る60形を今まで以上に愛でに来年も富山に行きたいもんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉月/阪急三宮・上総川間

2019年12月22日 17時00分00秒 | カレンダー

(葉月・懐かしの山電リバイバル@阪急神戸線 阪急三宮駅)

8月は、夏休みの家族サービスで関西へ。家族全員で新幹線に乗るのなんて初めてだった。基本的にはヨメと子供優先なのでオトーサンの鉄活は控えめだったのですが、それでもタイミングを計りながらシャッターチャンスを織り込んでみました。これだけは!というゼヒものだったのが、この夏から復活した山陽電車の3000系リバイバル塗装。懐かしの藍色とベージュのツートンカラー。高度経済成長期から残る山陽伝統のクルマに復活したこの塗装は、「海へ」というレジャー需要を喚起するようなこれもレトロな丸看を付けて、昭和の鉄道キッズを興奮させるに十分・・・だったのですが、駅構内をあちこち動き回る私に対してヨメの言葉は「暑いんだからちょろちょろ動き回らないでよ!(怒)」というつれないものであった(笑)。

夏休みに房総に行くのは2年連続、時間があるのにどこへ行こうか決まらない時は、なんとなくアクアラインを渡ってしまう癖があるようです。夏空に白い雲の浮かんだ上総川間、収穫前の早場米が実る田んぼで列車を待つ。久し振りにPLフィルターを目一杯効かせて、彩度バリバリの空の青さをファインダーに取り込んでみました。川間の駅を出て来た渓谷行きの下り列車。案山子一人が、行く夏を惜しむように通せんぼのポーズ。この一枚を切り取った後は、いすみ鉄道に流れたんでしたっけねえ。

小湊・いすみはいつでもカメラを持った人間を優しく癒してくれるけれど、こちらも秋の台風で未だに里見~上総中野の間が運休になったまま。普段は牛久から奥で撮影することの多い路線だけに、未だに行くきっかけを見つけられないでいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文月/郡上八幡・美濃市

2019年12月21日 17時00分00秒 | カレンダー

(文月・奥美濃山紫水明@長良川鉄道 郡上八幡~相生)

7月は、「JR東海乗り鉄たびきっぷ」という企画乗車券を使って、静岡・愛知・岐阜・三重の東海四県の乗り鉄を楽しんできました。まだ梅雨真っただ中で基本的には雨ベースだったんだけどね。本州屈指の清流である長良川に寄り添って、梅雨さなかのしっとりとした奥美濃の山紫水明を眺める鉄道の旅は北濃までの70km、郡上八幡の街とかブラブラしてみたり、途中下車しながらではとても一日では乗り切れず、美濃白鳥の渋い駅前旅館で一泊したのも良い思い出であった。夕飯は白鳥の街に焼肉食べに行ったんだっけ・・・こうやって親子で乗り鉄旅なんて、いつまで子供が付き合ってくれるやらなんて思ったりして。

そんな長良川鉄道の旅、途中下車した美濃市の駅。旧名鉄美濃駅に保存されている美濃町線の車両を見に行く。ああ追憶の名鉄600V区間。岐阜市内線を中心に揖斐・谷汲・美濃町線と広がったインターアーバンのネットワーク。特にピッカピカで保存されているモ512なあ。こんなクラシカルな魅力あふれたステップ付きの古強者が、岐阜の街を平成の中期まで闊歩していたのだから一回くらい乗りに行っとけよというものである。笠松競馬まではしょっちゅう行っていたのにね。ちなみに、この旧美濃駅の隣にある「ニュー柳屋食堂」で名物のとんちゃん焼き(豚ホルモン焼き?)で生ビールとかやってみたかったんだが、土曜日だったのにやってなかったのはガッカリであった(笑)。また行くかと言ってなかなか来れるような場所でもないので、そこだけが心残りだったねえ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水無月/大平台・新越谷

2019年12月20日 17時00分00秒 | カレンダー

(水無月・最後の紫陽花@箱根登山鉄道 上大平台(信)~大平台)

6月。いわゆる「ツリカケ」を架装して最後まで残っていた、箱根登山鉄道の103-107編成。通称サンナナと呼ばれた編成が、この夏を持って引退しました。7月の引退というのは、現場も紫陽花シーズンを意識してのことだったのでしょうか。登山電車は開業110周年という事で、残存する旧型車を登山電車で過去に使われたカラーリングにそれぞれ塗り替えるなど、趣向を凝らしたイベントを展開していました。7月に風祭で開催された「サンナナさよならイベント」も物凄い盛況ぶりで、モハ1・モハ2の旧車グループの人気を改めて感じたのでありますが・・・10月の台風による小涌谷周辺の甚大な被害はご存じの通り。復旧には1年以上を要するため、本来であれば2020年夏に全面引退を迎えるはずだった旧車グループの去就はどうなるのか、今後の事態の推移が案じられる状態です。

しのつく雨を突いて、新越谷の高架を駆け上がって来る東武8111F。6月のツアー団臨での走行シーンを。神奈川の片田舎から都内を挟んで反対側を走る東武電車というのは案外撮りづらい(遠い)イメージがありましてねえ。興味はあったのですが、撮影するのは初めてでした。金網越しの望遠で絞りを解放しなければならず、周りはガキ鉄中高生の鉄道ファンに囲まれるという結構ストレスフルな状況でありましたが、東武ゆかりのセイジクリームに身を包んだ昭和の永遠のマンネリを令和の時代に拝めるというのはいいものですな。結局11月の大宮~東武動物公園の臨時列車も撮影に行ってしまったし。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皐月/越後鹿渡・栢山

2019年12月19日 17時00分00秒 | カレンダー

(皐月・飯山色よ永遠に@飯山線 越後田沢~越後鹿渡)

2両あったうちの1両が一般色に塗り戻されてしまったという話を聞きつけ、最後の飯山色であったキハ110-233を追い掛けて北信へ飛んだGW。若干盛りは過ぎていたものの、西大滝ダムの桜も拝むことが出来ました。心残りはいっぱいあるけど、北信の彩り豊かな自然の中を走るいくばくかの姿を収められただけでも良しとしなければならないのでしょう。聞けば、飯山色の一応の期限は3月末という事だったんですけど、最終的には5月末まで残ったようです。2ヶ月もオマケの時間があったなら、もう一回くらい撮りに行けたのかな・・・?

撮り鉄の 春は桜か 新緑か 梅雨が迫れば 水鏡で締め。そんな川柳でも詠みたくなるように、撮り鉄の春という季節のルーティーンは続く。去年はLSEを追っ掛けてGSEはまだやってなかったんで、5月の終わりはもはや定番となった栢山の田園地帯でGSEの水鏡を。水鏡でGSEをやるには、土休日の場合は栢山を7:30頃に通過する朝の上りはこねの送り込み回送が最適なんですが、この辺りもだんだん休耕田が増えているのが気掛かりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする