tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

観光力創造塾(第4回)を盛大に開催!

2015年07月14日 | 観光にまつわるエトセトラ
昨日(7/13)、南都銀行主催の「第4回 観光力創造塾」、約120人のご参加を得て、盛大に開催いたしました。今朝の奈良新聞では「外国人目線で集客を 観光力創造塾 奈良で120人学ぶ」の見出しで大きく紹介されました。

国内外から宿泊客を県内に誘致することを目的とした、第4回観光力創造塾(南都銀行主催)が13日、奈良市登大路町の奈良商工会議所で開かれた。県内のホテルや旅館、レストラン、料理店などから約120人が参加。講演やトークセッションなどを通して、奈良の観光について見識を高めた。

やまとごころ(東京都)の村山慶輔代表が「外国人目線のインバウンド・マーケティング―集客のポイントを説き明かす」で講演。「中国や東南アジアなどから訪日観光客が大幅に増加している今が、観光ビジネスのチャンス。一歩でも前に踏み出してほしい」とアドバイス。その上で「顧客サービスで重視する点は日本と諸外国ではそれぞれ異なる」とし、「外国人の目線を理解することがインバウンドには不可欠。互いの違いを理解することが大切」と力説した。



また、インバウンドの現状や訪日外国人がもたらす経済効果を解説。「社寺や美容室、コンサート、エステなど、日々私たちが体験することも外国人観光客に提供できる。すべての産業にチャンスがある」と述べた。この後、宿泊客の8割が外国人という、旅館松前の女将(おかみ)の柳井尚美さんとのトークセッションが行われた。

第1部(講演)講師の村山慶輔氏は早速、株式会社やまとごころの昨日のメールマガジンに、このように紹介して下さいました。

やまとごころの村山@奈良です。昨日(7/12)から奈良。今日(7/13)は奈良の南都銀行主催のインバウンドセミナーで講演をさせて頂きました。参加者は120名強。多くの方がインバウンドに興味関心を持っており、熱気を感じながらの講演でした。奈良としては「移住」「インバウンド」をテーマとして進めていくとのこと。

昨日から奈良を回りましたが、外国人観光客が本当に多いです。奈良公園においては外国人の方が多かったですし、私の泊まった宿も外国人観光客が半分を超えていました。参加者の皆さんにも、最近のインバウンドの増加を実感しているか?と質問したところ、
すべての方が実感していました。



一方で、積極的にインバウンドの取り組みの打ち手をうっているか?との質問には 約2~3割の方がYES! まさにこれから取り組みを開始しようという方々が多かったようです。ちなみに最後にお伝えしたのは、「何もしないことがリスク」というメッセージ。

これ、本当に私自身も実感しています。インバウンドにおいて日々様々なプレイヤーが増え、取り組みが進んでいるので、何もしないことが相対的に送れていくことを意味します。先手先手を打って種をまくことが、近い将来の大きな果実に繋がると思いますので、是非一歩を踏み出していきましょう!


何事も引っ込み思案な奈良県民に対し、村山氏の「何もしないことがリスク」というメッセージは強烈でした。あと「よくある間違い」と、最後の「まとめ」に、2時間のご講演のキーポイントが凝縮されていました。

※よくある間違い
・戦略がない、戦術ばかり
・新規客ばかり追い続ける
・1(1つのもの)に依存する
・マーケティングを軽視する(現状を把握していない)

※まとめ
1.自社のインバウンド受け入れのスタンスを決める
2.自施設の魅力を「外国人目線」で見つける
3.自施設の強みを絞り込む
4.外国人を活用する
5.現地旅行会社の視点でセールスする(団体)
6.口コミ拡散を目指す(個人)
7.自分の施設だけでなく、周辺の情報も発信する


第2部(トークセッション)では、ならまちの旅館松前の女将・柳井尚美さんに私がインタビュー。同館は2013年に続き、2015年も、世界最大の旅行口コミサイト「tripadvisor」の「エクセレンス認証」を受けられました(6月に公表)。おめでとうございます!同館に寄せられた口コミは、例えばこんな感じです。



(拙訳)「大歓迎してくれる日本の場所」
女将は大歓迎してくれ、しかも英語が上手でチャーミングな日本のレディだ。とても親切で、奈良の最上の場所を 教えてくれるだろう。この旅館は便利な場所(多くの寺や公園に歩いて行ける距離)にあり、とても清潔で快適、しかも芸術的雰囲気(女将は書道家)のある宿だ。私たち2人は広い和室で素晴らしい朝食をいただいた。2日泊まっただけだが、奈良のすべてを十分楽しんだ。いつかまた奈良に来て、この旅館に泊まれればと期待している。



これはもう、ベタぼめです。昨夜(7/13)、女将さんから私のFacebookに、こんな素晴らしいコメントをいただきました。

本日はありがとうございました。 小泉さんが観光立国をうちたて、「観光産業」と、市場の動きが盛んになる中 3.11の震災にともない、東電さんとの訴訟に申告できる数だけでも1500人以上のキャンセルなどをへて、現在は穏やかに帰って来ていただき3000人以上の海外の方をお迎えしています。日本の伝統や文化に少しでも触れたいと思われる方たちとの出会いに歓びを見つけています。



日本の観光資源は「人」であるとJNTO(日本政府観光局)の理事長がおいでになるごとにおっしゃっていましたが、幾たびもの来日に魅力を、興味を持っていただくのは地域の力であり「人」の魅力やと思っています。細やかにご近所の方とつながり、また広い視野で県全体、さらには国全体の流れの情報をいただきつつ、流されずに我が道を行きたいものです。

まるで鏡です、思う気持ちがそのままに相手に通じてしまいます。おおらかに安心していただくことが宿の基本やないかとおもい、無理をせず、ともに楽しませていただこうと思っています。


なるほど。「まるで鏡です、思う気持ちがそのままに相手に通じてしまいます」は至言です。そのような日常の中でご自身を磨かれ、高めて来られ、それが高い評価につながったのでしょう。

村山さん、柳井さん、素晴らしいお話を有難うございました。南都銀行スタッフの皆さん、運営にご協力、どうも有難う。そして熱心に聞いていただいたご参加者の皆さん、どうぞ次回もお楽しみに!
コメント (2)
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