tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

野迫川村観光局が設立されました!

2015年07月04日 | 奈良にこだわる
今、奈良県の西南部、高野山(和歌山県伊都郡高野町)の南にある野迫川村(奈良県吉野郡)がアツい。先月には「野迫川村観光局」も設立された。毎日新聞奈良版(6/18付)《野迫川村 村の歴史や自然を発信 住民やNPOセンター「観光局」設立 高野山とのつながり、国内外へ》によると、
※トップ写真は「宮の向い・北今西キャンプ場」。野迫川村のHPから拝借

和歌山県境の山間にある人口500人弱の野迫川村。過疎高齢化も進むなか、地域活性化に取り組もうと地元住民や県内のNPO法人が連携した民間組織「野迫川村観光局」を設立した。隣接する和歌山県高野町の高野山が開創1200年を迎え、多くの観光客が訪れている機会も捉えて歴史や自然に恵まれた村をアピールする狙いだ。【芝村侑美】

野迫川村は今年5月末で人口464人、65歳以上は210人と約45%を占める。2011年9月の紀伊半島豪雨災害では土砂崩れで家屋や道路などが被災し、村民が避難を強いられるなど大きな被害が出た。

観光局を発足させたのは、同村で林業を営み、局長を務める津田晃さん(56)、奈良NPOセンター(奈良市)の理事長、反田博俊さん(62)ら。町おこし団体「大和ブランド推進協議会」(東川博理事長、奈良市)、村の宿泊施設などとともに「観光局」を作り、今月13日に設立会合があった。自然の豊かさなどから「野迫川は観光地として成り立っていく力がある」と反田さん。津田さんは「村外の人が積極的に入ってくれて、村全体を考えて一緒に活動できることはありがたい」と話す。同村北今西の旧小学校舎に事務所を置き、社団法人化の準備を進めている。

アピールに力を入れているのが、開創1200年で海外からも多くの参拝客、観光客が訪れている高野山とのつながりだ。同村には、弘法大師・空海が勧請したとされる荒(こう)神社があり、全国から参拝者を集める。観光局メンバーらは「野迫川村と高野山の秘密」と題し、こうした歴史を紹介する英語と日本語のちらしを500部作り、5月下旬に関西国際空港であったイベントで配布。さらに日、英、中、スペインの4カ国語で観光マップを作り、村内外の観光案内所などにも置き、ホームページも英語に対応させる予定だ。「外国の方にもっと村のことを知ってほしい」と期待する。

このほか、村内で盛んなアマゴ養殖など地場産業の振興や、農村と都市住民の交流も目指しており、7月から家族連れらが川でアマゴを釣れる場所を作る計画。9月にはアマゴ釣り大会も企画している。津田さんは「観光局というと行政のように聞こえるが、行政任せにせず民間ベースで地元から発信するのが目的。村の歴史や自然を生かして、PRしていきたい」と意気込んでいる。


野迫川村の南にある田辺市(和歌山県)には、たくさんの外国人観光客が訪れている。ブラッド・トウルさんというカナダ生まれの「田辺市熊野ツーリズムビューロー」職員が、インバウンドの大仕掛けをしているからだ。田辺市を訪れる外国人観光客は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の流れで高野町、十津川村や野迫川村を訪れる。野迫川村特産のアマゴは絶品で、ワサビなどの山の幸が豊富にある。高野豆腐(凍り豆腐)は野迫川村が発祥地だ。

こんな試算がある。人口(定住人口)が1人減っても、その1年間の消費額は、79人の国内日帰り旅行、または24人の国内宿泊旅行、または7人の外国人旅行を誘致すれば補えるのである。つまり定住人口を交流人口で補おう、ということで、だから観光客誘致が大切なのである。

奈良県下の過疎の村は、ぜひ野迫川村を参考にして、観光客を呼び込んでいただきたいものである。野迫川村観光局さん、頑張って!
コメント (2)
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