tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

7月第3月曜日を「柿の葉寿司の日」に! (PART 1.)

2015年07月19日 | 観光にまつわるエトセトラ
明日(7/20=第3月曜日)は、海の日。しかし海のない奈良県では「山の日・川の日」だ。県河川課(県土マネジメント部)のHPによると、
※トップ写真は、柿の葉すし本舗たなかの「むかし柿の葉すし」(8/4までの限定販売)

海に面していない奈良県では、山と川が身近な自然であり、歴史と文化の源です。奈良県では、山と川の重要性や魅力について理解を深め、奈良の美しい山と川を次世代に残すことを目指して、国民の祝日「海の日」である7月の第3月曜日を「奈良県山の日・川の日」として条例で定めました。

県民の皆様のご協力を得ながら、この日の趣旨にふさわしい取組を県が率先して推進することにより、もって誇りと愛着を持てる奈良の美しい山と川を育み、次世代へ引き継いでいきたいと考えています。


これにちなんで県下各地ではいろんなイベントが開催されるが、いま一つインパクトに欠けるうらみがある。そこで提案したいのが、「山の日・川の日を『柿の葉寿司』の日にしよう!」ということである。県農林部のHPによると、柿の葉寿司とは

柿の葉でひとくち大のさば寿司を包んで押した夏祭りのごちそうです。江戸時代の中頃、高い年貢を課せられた紀州(和歌山県)の漁師が、金の捻出のため、熊野灘でとれた夏さばを塩でしめ、峠越えして吉野川筋の村へ売りに出かけたところ、おりしも吉野川筋の村々の夏祭りと重なり、以来、夏祭りのごちそうとしてふるまわれたという言い伝えがあります。柿の葉は、タンニンが多く緑色があざやかな渋柿の葉が使われます。

柿の葉寿司は吉野地方(奈良県)だけでなく紀北地方(和歌山県)でも作る。吉野は吉野川の川開き(6/1)の日に作ることが多いが、紀北では秋祭りの日によく作っていた。いずれにしても「海」の幸である鯖や鮭と、「山」の産物である柿の葉を使うので、海の日(山の日・川の日)のイメージとも重なる。奈良県と和歌山県が連携しても良いかも知れない。

ルーツがあやふやで、おそらく大阪の花街の芸者遊びがモトになっているという恵方巻(巻寿司の丸かぶり)が、セブンイレブンなどが商業ベースに載せ、節分行事として定着しているという例があるが、柿の葉寿司の方がずっと正当な民俗文化の香りがする。吉野では朴の葉でくるんだ「朴の葉寿司」、笹の葉でくるんだ「笹寿司」や桜の葉をあしらった「桜寿司」、和歌山にはワサビの葉でくるんだ「わさび寿司」、ラップでくるんだ「早寿司」などがあるので、柿の葉以外のバリエーションを競っても面白い。

「この柿の葉寿司は無化調(化学調味料無添加)だ」「この葉は塩漬けではなくナマの葉を使っている」「この葉は柿の本場・五條市(市町村別では柿の生産量が日本一)の柿の葉だ」などと競い合うのも楽しい。

奈良県内には大手の柿の葉寿司メーカーがあるので、これらがガッチリ手を結び、こぞって「7月第3月曜日は柿の葉寿司の日」をPRすれば、全国にアピールすることができる。海の日(山の日・川の日)に、多くの国民が古(いにしえ)に思いを馳せて市販の柿の葉寿司を食べたり、あるいは吉野や紀北の家庭にしまい込まれていた木箱や重石を出してきて、おばあちゃん手製の柿の葉寿司をお孫さんやひ孫さんたちと一緒に食べるシーンは、想像するだけでも楽しい。これを土用丑のウナギのように普及させたいものである。

皆さん、「7月第3月曜日を柿の葉寿司の日に」を広めませんか?
コメント (4)
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