稗田阿礼(ひえだのあれ)を讃える「稗田阿礼祭」をご存じだろうか。毎年8月16に開催され、今年(2015年)で86回目を迎える華やかなお祭りである。小野久仁子著『きょうの奈良』(紫紅社刊)の「阿礼祭 売太神社(大和郡山市)」によると、
※トップ画像は、大和郡山市の広報紙「つながり」(2009年9月1日号)から拝借
「人となり聡明にして、目に度(わた)れば口に誦(よ)み、耳に払(ふ)るれば心に勒(しる)す」ほど記憶力にすぐれた稗田阿礼は、天武天皇の舎人(とねり)であった。天皇の命により「帝皇日継(ていおうひつぎ)」と「先代旧辞(くじ)」を暗記した阿礼の口述を、元明天皇の勅により太安万侶(おおのやすまろ)が筆録して、和銅五年(712)に古事記三巻が成立した。阿礼を祭神とする売太(めた)神社は、濠(ほり 改修されたもの)をめぐらせた稗田環濠(かんごう)集落のなかに建つ。
「阿礼祭」は昭和五年、児童文学者の久留島武彦(くるしまたけひこ 『夕やけ小やけ』の作詞者)が阿礼はアンデルセンに匹敵する話の神様にふさわしいと全国の童話作家によびかけてはじまつた祭で、北原白秋作詞、引田龍太郎作曲の『阿礼さま踊り』が地元の小学生によって奉納され、童話の読み聞かせ会も開かれる。
●大和郡山市稗田町319 0743-52-4669 JR大和郡山駅から徒歩約15分
昨年のお祭りの様子が、朝日新聞奈良版(2014.8.17付)に紹介されていた。見出しは「稗田阿礼しのび舞い 大和郡山の売太神社」である。全文を紹介すると、

この写真は、朝日新聞奈良版(2014.8.17付)から拝借
古事記の物語をそらんじた語り部として知られる稗田阿礼(ひえだのあれ)をまつる大和郡山市稗田町の売太(めた)神社で16日、「阿礼祭」が開かれた。「話の神」としてあがめられる阿礼の功績をたたえようと、1930年に童話作家の呼びかけで始まったという。
4人の舞姫が神前で「稗田の舞」を奉納した後、浴衣に花笠姿の地域の子どもたちが登場。「あーれ様じゃ、あれ様じゃ」と、明るい調べの「阿礼さま音頭」が流れる中を境内で輪になって踊った。3歳から小6までの45人の懸命な姿に、「かわいい」「がんばれ!」と声援が飛んでいた。(古沢範英)
当日のスケジュールが今朝(2015.8.15)の産経新聞奈良版の広告欄に出ていた。
午前10時 祭典執行・稗田の舞、阿礼様音頭、阿礼様祭子供の歌、
大和語り「大国主の母」(やすきひろこ)
午後1時 稗田阿礼様の鎮守の杜のお話フェスティバル
午後2時半 子供みこし渡御、古事記輪読会
子供たちが主人公の華やかなお祭り、ぜひお参りください!
※トップ画像は、大和郡山市の広報紙「つながり」(2009年9月1日号)から拝借
「人となり聡明にして、目に度(わた)れば口に誦(よ)み、耳に払(ふ)るれば心に勒(しる)す」ほど記憶力にすぐれた稗田阿礼は、天武天皇の舎人(とねり)であった。天皇の命により「帝皇日継(ていおうひつぎ)」と「先代旧辞(くじ)」を暗記した阿礼の口述を、元明天皇の勅により太安万侶(おおのやすまろ)が筆録して、和銅五年(712)に古事記三巻が成立した。阿礼を祭神とする売太(めた)神社は、濠(ほり 改修されたもの)をめぐらせた稗田環濠(かんごう)集落のなかに建つ。
「阿礼祭」は昭和五年、児童文学者の久留島武彦(くるしまたけひこ 『夕やけ小やけ』の作詞者)が阿礼はアンデルセンに匹敵する話の神様にふさわしいと全国の童話作家によびかけてはじまつた祭で、北原白秋作詞、引田龍太郎作曲の『阿礼さま踊り』が地元の小学生によって奉納され、童話の読み聞かせ会も開かれる。
●大和郡山市稗田町319 0743-52-4669 JR大和郡山駅から徒歩約15分
昨年のお祭りの様子が、朝日新聞奈良版(2014.8.17付)に紹介されていた。見出しは「稗田阿礼しのび舞い 大和郡山の売太神社」である。全文を紹介すると、

この写真は、朝日新聞奈良版(2014.8.17付)から拝借
古事記の物語をそらんじた語り部として知られる稗田阿礼(ひえだのあれ)をまつる大和郡山市稗田町の売太(めた)神社で16日、「阿礼祭」が開かれた。「話の神」としてあがめられる阿礼の功績をたたえようと、1930年に童話作家の呼びかけで始まったという。
4人の舞姫が神前で「稗田の舞」を奉納した後、浴衣に花笠姿の地域の子どもたちが登場。「あーれ様じゃ、あれ様じゃ」と、明るい調べの「阿礼さま音頭」が流れる中を境内で輪になって踊った。3歳から小6までの45人の懸命な姿に、「かわいい」「がんばれ!」と声援が飛んでいた。(古沢範英)
当日のスケジュールが今朝(2015.8.15)の産経新聞奈良版の広告欄に出ていた。
午前10時 祭典執行・稗田の舞、阿礼様音頭、阿礼様祭子供の歌、
大和語り「大国主の母」(やすきひろこ)
午後1時 稗田阿礼様の鎮守の杜のお話フェスティバル
午後2時半 子供みこし渡御、古事記輪読会
子供たちが主人公の華やかなお祭り、ぜひお参りください!
