tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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ビジネスリーダー向け講演会で「天誅組」を語る!

2015年08月25日 | 日々是雑感
昨夜(8/24)午後6時30分~、JR大和高田駅前の「奈良県産業会館」で、「時代に吠えた!天誅組の変~明治維新の魁と散った志士の魂を通し、激動の時代を読み解く~」というお話をさせていただいた。奈良県中小企業家同友会「中和支部南和支部合同月例会」で、企画は「北和支部 奈良 和の歴史研究・観光委員会」。県下の中小企業家同友会メンバー約70人が出席された。午後9時近くまでの長丁場だった。

天誅組の蜂起とその壊滅のプロセスを通し「あなたは時代の変化をどう予測しますか?」「またその変化に対してどう取り組みますか?」という問いかけをする、という趣旨である。

これまでいろんな講話をさせていただいたが、このようにビジネスリーダー・ビジネスパーソン向けに「歴史の話をビジネスのヒントにしたい」というリクエストは、初めてだった。この講演のご依頼は5月にいただき、その後、6名ほどの幹事さんが来られて打ち合わせをした(当初は約10名とのことだったが、部屋に入りきらないので減らしていただいた)。

最初に打診をいただいたのは同会メンバーで奈良まほろばソムリエの会会員の徳南毅一(とくなん・きいち)さん。私の呼びかけにお応えいただき、徳南さんには各地で講演をしていただいている。その徳南さんからのご依頼なのでお断りするわけにはいかない。


写真撮影は、藤井謙昌(よしまさ)さんにお願いした

講演時間は60分で、その後、50分のグループ討論をするという。そのテーマが上記の「あなたは時代の変化を…」ということだ。すると一般的な歴史の話ではなく、天誅組主将の中山忠光と、総裁の吉村寅太郎にスポットを当てなければならない。

ちょうど4月に植松三十里(みどり)著『志士の峠』(中央公論新社)という小説が出て、読んだばかりだった。小説なので、主人公・中山忠光などの心理描写が克明に出ている。その部分を抜粋してA4用紙4枚のWord文書を作った(これが大変な作業で、『志士の峠』を何度も読み返して作った)。天誅組に関するPowerPoint資料(32画面)はすでに作ってあった。いつもはこれを使って90分の話をするのだが、今回は別の資料も参照しながら60分でまとめるので、これは結構大変だ。しかし奈良まほろばソムリエの会で「講師養成講座」をしている立場上、きちんと時間通りに収めないと、格好がつかない。

何とかPowerPoint資料を28画面に短縮し、Word文書を参照するための符号も書き込んで、締め切り日までに資料を作成した。

当日は奈良県産業会館5階の立派な会場に、仕事帰りでお疲れのところ、たくさんの方にお越しいただいた。会社の先輩だった藤井謙昌(よしまさ)さんご夫妻がわざわざ特別に参加されていたので、写真撮影をお願いした(『志士の峠』を紹介して下さったのが藤井さんだ)。この日は株価が暴落していたが、それに触れている時間的余裕は全くない。


司会のかんばやし久美子さんからは「ネットなどに写真を載せる場合は、個人が特定されないように広い絵で…」とご注意いただいたが、私は講演の最初に「私の顔はじゃんじゃん撮って、Facebookに載せていただいて結構です」と申し上げたので、早速、吉田浩巳さんと阿南雅昭さんがFacebookにアップして下さった。

私の話の内容については割愛するが、中山忠光と吉村寅太郎の性格の違いや確執などに触れ、リーダーシップやチームワークのあり方などについてもお考えいただけるように工夫した。

一般の歴史講座の参加者は、ほとんどがシニア層だ。しかし今回のような会合では、若い人や女性も多く、いつもより平均年齢がずっと若い。居眠りしている人もいない。私の話の出来はともかく、歴史上の話をビジネスの切り口からお話しするというのは初めての経験だったが、これがとても新鮮で面白かった。

データや配付資料のやりとりなどで特にお世話ただいた梅田加都さん・野村佳之さん、南和支部長の片上裕之さんはじめご関係者の皆さん、このような機会を与えていただき、どうも有難うございました!
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