tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奇観、壮観!香芝市穴虫の屯鶴峰(どんづるぼう)

2022年06月19日 | 奈良にこだわる
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」会員で香芝市在住のHさんのご案内で、屯鶴峰を訪ねた。屯鶴峰のことは香芝市のHPで紹介されている。



千数百万年前に二上山の火山活動によって火砕流や火山灰などが堆積し、その後の地殻変動によって隆起し、さらに、長い年月の間に侵食されて現在の姿になりました。古くは古墳の石棺材や寺院の基壇などの石材として利用されました。遠くから見ると鶴が屯(たむろ)しているような奇観のため、この名称で呼ばれるようになりました。≪県指定天然記念物≫
所在地:香芝市穴虫地内(穴虫峠から北東へ約350m)、県道703号線沿い






噂には聞いていたが、これはもう奇観としか言いようがない。ぜひ「ブラタモリ」で取り上げていただきたいものだ。屯鶴峰をもう少し歩くと、第二次大戦中に掘られた防空壕(地下壕)2穴があった。本土決戦に備えて終戦の日まで掘り進められたが結局、使われることはなかった。


向かって左の穴(西壕)は土で塞がっていたが、右の穴(東壕)は貫通していた


穴の奥から、涼しい風が吹いてくるが(東壕)、水が溜っていて中には入れなかった

防空壕からもう少し奥に行くと、もう1穴があり、どうも旧陸軍の戦闘指令所として掘られたもののようである。これらは貴重な昭和遺産(戦争遺産)として、語り続けていただきたいものである。


入り口はコンクリートブロックで補強されていた



屯鶴峰に来ても、地下壕まで足を伸ばす人は少ないだろう。彼女は何度も下見に来られ、そこで出会った人から地下壕の存在を知ったそうだ。屯鶴峰は砂利道が滑りやすいので、トレッキングシューズやキャラバンシューズがお薦めだ。そこに杖があれば、下り坂が歩きやすくなる。





Hさん、ありがとうございました。1人では、とてもここまでたどり着けませんでした。香芝市の貴重な遺産として、お守りください!
コメント
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