tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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いい店かだめな店か、見分ける方法(by 池波正太郎)

2022年06月24日 | 日々是雑感
日曜日(2022.6.19)の朝日新聞「天声人語」の書き出しは、こうだった。
※写真は那智勝浦町の「いちりん」「山賀」、自分の嗅覚を信じて入店し、大当たりだった!

いい店、だめな店の見当をどうつけるのか。そう問われた食通の作家、池波正太郎は「食べもの屋というものは、まあどんな店でもそうだけど、店構えを見ればだいたいわかっちゃう」と答えている(『男の作法』)。しかし具体的な見分け方となると「こればかりは口で言えないやね」。うまい店もまずい店も数多く経験したからこその境地なのかもしれない。

「食べログ」地裁判決のニュースに寄せて書かれたものだが、私も社会人になって43年が経過し、やっと最近になって店構えを見ればおおよそ良し悪しの見当がつくようになった。ただし新規オープンしたばかりの店は、この限りではない。まだ「店構え」ができていないのだ。



美味しい店の店構えからは、風格というか自信が窺(うかが)えるが、だめな店からはそれが窺えない。「美味しい店オーラ」があるかないか、と言いかえてもいい。私はこの感覚というか嗅覚のおかげで、最近は美味しい店にしか入店していないが、過去には何度か失敗した例があった。もっとも、失敗もしたから嗅覚が磨かれた訳なのだが。

「トシを取って歯や胃腸が弱くなり、美味しくものが食べられない。元気なときにもっと美味しいものを食べておけば良かった」というご高齢者の声を聞いた。あとで後悔しなくて済むよう、お店は吟味してから訪ねたい。もちろん「食べログ」ではなく、自分の嗅覚を信じて。
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