9月15日(木)に閉店するという「びっくりうどん三好野(みよしの)」(奈良市橋本町27)を訪ねた(9/10)。訪ねたのは土曜日だった。開店時刻が午前11時なので、10時40分頃に店に着いたが、すでに6人が並んでいた。知人も並んでいたので、おしゃべりしながら開店を待った。開店時刻には私の後ろに5人並んでいたので、開店前の行列は12人ということになる。
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知人が注文した「まほろばうどんと柿の葉寿司のセット」
店内は何事もなかったかのようで、店員のおばちゃんたちは相変わらず元気に接客しておられた。たくさんの注文をてきぱきとこなすワザは、お見事だった。知人は「まほろばうどんと柿の葉寿司のセット」850円(税別、以下同じ)、私は「中華そば」570円と「ビッグいなりずし」200円を注文した。9/15までは1人につき100円引きになるので、これは有り難い。
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これはラーメンではなく「中華そば」だった!チャーシューの代わりに、豚肉が載っていた
7~8年前からこのお店は、セットメニューに力を入れるようになった。客単価を上げようという戦略だと思うが、私のような常連には、わかりにくくなった。名物の「びっくりうどん(2玉のかけうどん)」(280円)も、メニューの表から外れた(注文はできた)。
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大きないなりずしは食べにくいが、とても美味しい
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麺はよくある中細麺
閉店のニュースをFacebookに載せたところ(9/8)、「中華そばが美味しかった」「いつもカレーうどんを注文していた」という声が上がった。私はもっぱら「鍋焼きうどん」(確か700円)を食べていたが、この時期は暑いのでそれはやめ、初めて中華そばをいただいた。
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私が帰る頃(11時半)にも、まだ行列ができていた。
奈良新聞によれば、コロナ禍と後継者難が閉店の理由だという。近年は近鉄奈良駅周辺でも豊澤書店やフジケイ堂などが閉店したし、東向商店街でも飲食店の入れ替わりがあった。永年親しまれてきたお店が閉まるのは、過去の楽しい思い出が消えていくようで、とてもつらい。せっせと通って、おカネを落とさなければ…。
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※9/14追記 昨日(9/13)再訪し、「カレーうどん定食」(税別800円)をいただいてきましたので、写真を貼っておきます。今は100円引きの770円でした。これはおトク! なお読売新聞奈良版に〈「びっくりうどん」慕われ幕〉(9/13付)という記事が出ていましたので、併せて紹介しておきます。料理の絵が知人の上村恭子さんのものと知って、驚き!
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9/13(火)は12:20に到着。約20人の行列、40分待って入店、10分で着丼、20分で完食
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F先輩ご推薦のカレーうどんにカツ丼をセット。難なく完食できて、自分でもビックリ!
安くてボリューム 奈良で67年
興福寺や猿沢池など観光名所近くの奈良市橋本町で、67年続く老舗うどん店「びっくりうどん三好野」が15日に閉店する。安くてボリューム満点のうどんや定食といったメニューも豊富で、常連客や観光客らに愛されてきた。新型コロナウイルスの影響や店主らの体力の衰えが閉店の理由で、惜しむ客が連日行列をつくっている。(山田珠琳)
15日まで コロナ禍と体力衰え
三条通り沿いにある同店は、店主の上原鼐(だい)さん(79)と喬子さん(76)の夫婦が切り盛りしてきた。開店は終戦後の1955年で、鼐さんの両親が今の場所に開いた。鼐さんが引き継いでから37年になる。
創業当時からの看板メニューは、2玉入りの「びっくりかけうどん」。食糧難だった開店当時、安い値段でたくさん食べてほしいと25円で販売していた。今も税抜き280円と手頃だが、4種のカツオと昆布を用いただしが特徴だ。
鼐さんが引き継いでからは「家族で来ても色々なものを食べられるように」と、とんかつ定食やカレーうどん、そうめんなど約70種類のメニューをそろえた。量よりもセットメニューを好む客が増える変化にも対応したが、びっくりかけうどんはなくさなかった。
約30席あるホールは、喬子さんが担当してきた。面倒見が良く、従業員に家族のように接し、アットホームな雰囲気の店になった。レジの前には観光客が自由に持ち帰れるオリジナルの周辺地図を用意し、おもてなしに気を配ってきた。
ところが新型コロナの影響で観光客が激減し、コロナ禍前と比べて来客数は半分になって経営も苦しくなった。さらに体力の限界や後継者不在も重なり、8月に閉店を決断したという。
店内の壁一面にはメニューのイラストが貼られており、25年前にアルバイトしていたイラストレーター・上村恭子さん(44)(下北山村)が手がけたものだ。メニューを見て仕事の依頼があった経験もあり、「ここが原点。奥さんが人をつないでくれ、後押ししてくれたおかげ。本当にお疲れさまでした」とねぎらった。
閉店が決まってから、常連客で行列ができ、遠方の客から惜しむ電話がひっきりなしにかかる。喬子さんは「懐かしい思い出が詰まった店だけに苦渋の決断。皆さんに慕ってもらえて楽しかった」と言葉を詰まらせた。鼐さんは「突然の閉店で申し訳ない。お客様に支えられてここまでやってこられた」と感謝し、1人100円引きにしている。
営業時間は午前11時~午後7時半で、最終日の15日は午後4時に閉店する。14日は定休。問い合わせは同店(0742・22・5239)まで。
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知人が注文した「まほろばうどんと柿の葉寿司のセット」
店内は何事もなかったかのようで、店員のおばちゃんたちは相変わらず元気に接客しておられた。たくさんの注文をてきぱきとこなすワザは、お見事だった。知人は「まほろばうどんと柿の葉寿司のセット」850円(税別、以下同じ)、私は「中華そば」570円と「ビッグいなりずし」200円を注文した。9/15までは1人につき100円引きになるので、これは有り難い。
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これはラーメンではなく「中華そば」だった!チャーシューの代わりに、豚肉が載っていた
7~8年前からこのお店は、セットメニューに力を入れるようになった。客単価を上げようという戦略だと思うが、私のような常連には、わかりにくくなった。名物の「びっくりうどん(2玉のかけうどん)」(280円)も、メニューの表から外れた(注文はできた)。
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大きないなりずしは食べにくいが、とても美味しい
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麺はよくある中細麺
閉店のニュースをFacebookに載せたところ(9/8)、「中華そばが美味しかった」「いつもカレーうどんを注文していた」という声が上がった。私はもっぱら「鍋焼きうどん」(確か700円)を食べていたが、この時期は暑いのでそれはやめ、初めて中華そばをいただいた。
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私が帰る頃(11時半)にも、まだ行列ができていた。
奈良新聞によれば、コロナ禍と後継者難が閉店の理由だという。近年は近鉄奈良駅周辺でも豊澤書店やフジケイ堂などが閉店したし、東向商店街でも飲食店の入れ替わりがあった。永年親しまれてきたお店が閉まるのは、過去の楽しい思い出が消えていくようで、とてもつらい。せっせと通って、おカネを落とさなければ…。
閉店を報じる奈良新聞の記事(9/8付)
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※9/14追記 昨日(9/13)再訪し、「カレーうどん定食」(税別800円)をいただいてきましたので、写真を貼っておきます。今は100円引きの770円でした。これはおトク! なお読売新聞奈良版に〈「びっくりうどん」慕われ幕〉(9/13付)という記事が出ていましたので、併せて紹介しておきます。料理の絵が知人の上村恭子さんのものと知って、驚き!
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9/13(火)は12:20に到着。約20人の行列、40分待って入店、10分で着丼、20分で完食
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F先輩ご推薦のカレーうどんにカツ丼をセット。難なく完食できて、自分でもビックリ!
安くてボリューム 奈良で67年
興福寺や猿沢池など観光名所近くの奈良市橋本町で、67年続く老舗うどん店「びっくりうどん三好野」が15日に閉店する。安くてボリューム満点のうどんや定食といったメニューも豊富で、常連客や観光客らに愛されてきた。新型コロナウイルスの影響や店主らの体力の衰えが閉店の理由で、惜しむ客が連日行列をつくっている。(山田珠琳)
15日まで コロナ禍と体力衰え
三条通り沿いにある同店は、店主の上原鼐(だい)さん(79)と喬子さん(76)の夫婦が切り盛りしてきた。開店は終戦後の1955年で、鼐さんの両親が今の場所に開いた。鼐さんが引き継いでから37年になる。
創業当時からの看板メニューは、2玉入りの「びっくりかけうどん」。食糧難だった開店当時、安い値段でたくさん食べてほしいと25円で販売していた。今も税抜き280円と手頃だが、4種のカツオと昆布を用いただしが特徴だ。
鼐さんが引き継いでからは「家族で来ても色々なものを食べられるように」と、とんかつ定食やカレーうどん、そうめんなど約70種類のメニューをそろえた。量よりもセットメニューを好む客が増える変化にも対応したが、びっくりかけうどんはなくさなかった。
約30席あるホールは、喬子さんが担当してきた。面倒見が良く、従業員に家族のように接し、アットホームな雰囲気の店になった。レジの前には観光客が自由に持ち帰れるオリジナルの周辺地図を用意し、おもてなしに気を配ってきた。
ところが新型コロナの影響で観光客が激減し、コロナ禍前と比べて来客数は半分になって経営も苦しくなった。さらに体力の限界や後継者不在も重なり、8月に閉店を決断したという。
店内の壁一面にはメニューのイラストが貼られており、25年前にアルバイトしていたイラストレーター・上村恭子さん(44)(下北山村)が手がけたものだ。メニューを見て仕事の依頼があった経験もあり、「ここが原点。奥さんが人をつないでくれ、後押ししてくれたおかげ。本当にお疲れさまでした」とねぎらった。
閉店が決まってから、常連客で行列ができ、遠方の客から惜しむ電話がひっきりなしにかかる。喬子さんは「懐かしい思い出が詰まった店だけに苦渋の決断。皆さんに慕ってもらえて楽しかった」と言葉を詰まらせた。鼐さんは「突然の閉店で申し訳ない。お客様に支えられてここまでやってこられた」と感謝し、1人100円引きにしている。
営業時間は午前11時~午後7時半で、最終日の15日は午後4時に閉店する。14日は定休。問い合わせは同店(0742・22・5239)まで。