![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/db/de4ff86bd852cfb5f4d083ad5ea60f45.jpg)
今日の「田中利典師曰く」は、「修験道大結集10周年!」(師のブログ 2014.10.27 付)である。2004年、「紀伊山地の霊場と参詣道」のユネスコ世界遺産登録を記念して、多くの慶讃行事が行われた。その中心となったのが「修験道大結集(けつじゅう)・平和の祈りの大護摩供(おおごまく)」だった。
※トップ写真は、師がご住職を務める林南院の開山50周年記念大祭(11/3)。師のFBから拝借
だから10年後のこの年(2014年)に、10周年記念行事が行われたのである。すると早いもので、来年(2024年)には20周年をお迎えになる。ウクライナやパレスチナ情勢がどうなっているかは分からないが、「平和の祈りの大護摩供」は、ぜひ盛大にお願いしたいものである。
「修験道大結集10周年!」
金峯山寺では、「紀伊山地の霊場と参詣道」のユネスコ世界遺産登録を記念して、平成16年(2004年)7月1日から翌年6月30日までの1年間にわたって蔵王堂秘仏御本尊金剛蔵王権現のご開帳など、多くの慶讃行事を行いました。その一連の記念行事の中心事業となったのが「修験道大結集・平和の祈りの大護摩供」でした。
これは、明治期に大弾圧を受けながら見事に復活を遂げた修験道の、21世紀に法統を伝える新たな始動の第一歩として行ったもので、地球の平穏と世界の平和を修験道全体で祈念しようという呼びかけでした。
この歴史的な呼びかけに応じて、三井寺や聖護院、醍醐寺、五流尊瀧院、大峯山寺、那智山青岸渡寺、薬師寺修験部、高尾山薬王院、犬鳴山七宝瀧寺、験乗宗光明寺など、修験道の伝統を護持する全国の山伏たちが金峯山寺に結集したのです。その数、なんと17カ寺・三千数百人にものぼりました。
修験道大結集が行われたこと自体が日本仏教史上、はじめてのことでした。ましてや、これほどの数の山伏が結集したことは、もちろんこれまでにありません。
結集した山伏たちは、特別ご開帳中の日本最大秘仏・金剛蔵王権現の宝前で、それぞれの流儀に従い、祈りを込めて修法し、修験道の精神を多いに発信しました。
山に伏し、野に伏し、自然とそこに坐す神々に祈る日本独自の宗教・修験道。その修験道が、世界遺産登録決定を記念した修験道大結集を通じて、現代の世界・社会が抱える問題解決の可能性を秘めていることを世界に向かって明らかにした、エポックメイキングな出来事でした。
なお、この修験道大結集は、平成21年に5周年、平成26年には10周年を迎え、継続して開催されています。
拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門』(集英社新書)より
※トップ写真は、師がご住職を務める林南院の開山50周年記念大祭(11/3)。師のFBから拝借
だから10年後のこの年(2014年)に、10周年記念行事が行われたのである。すると早いもので、来年(2024年)には20周年をお迎えになる。ウクライナやパレスチナ情勢がどうなっているかは分からないが、「平和の祈りの大護摩供」は、ぜひ盛大にお願いしたいものである。
「修験道大結集10周年!」
金峯山寺では、「紀伊山地の霊場と参詣道」のユネスコ世界遺産登録を記念して、平成16年(2004年)7月1日から翌年6月30日までの1年間にわたって蔵王堂秘仏御本尊金剛蔵王権現のご開帳など、多くの慶讃行事を行いました。その一連の記念行事の中心事業となったのが「修験道大結集・平和の祈りの大護摩供」でした。
これは、明治期に大弾圧を受けながら見事に復活を遂げた修験道の、21世紀に法統を伝える新たな始動の第一歩として行ったもので、地球の平穏と世界の平和を修験道全体で祈念しようという呼びかけでした。
この歴史的な呼びかけに応じて、三井寺や聖護院、醍醐寺、五流尊瀧院、大峯山寺、那智山青岸渡寺、薬師寺修験部、高尾山薬王院、犬鳴山七宝瀧寺、験乗宗光明寺など、修験道の伝統を護持する全国の山伏たちが金峯山寺に結集したのです。その数、なんと17カ寺・三千数百人にものぼりました。
修験道大結集が行われたこと自体が日本仏教史上、はじめてのことでした。ましてや、これほどの数の山伏が結集したことは、もちろんこれまでにありません。
結集した山伏たちは、特別ご開帳中の日本最大秘仏・金剛蔵王権現の宝前で、それぞれの流儀に従い、祈りを込めて修法し、修験道の精神を多いに発信しました。
山に伏し、野に伏し、自然とそこに坐す神々に祈る日本独自の宗教・修験道。その修験道が、世界遺産登録決定を記念した修験道大結集を通じて、現代の世界・社会が抱える問題解決の可能性を秘めていることを世界に向かって明らかにした、エポックメイキングな出来事でした。
なお、この修験道大結集は、平成21年に5周年、平成26年には10周年を迎え、継続して開催されています。
拙著『体を使って心をおさめる 修験道入門』(集英社新書)より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます