tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

第1回 なら観光サロン「県民は、奈良県が嫌い?」

2010年09月04日 | 観光にまつわるエトセトラ
仲間と「なら観光サロン」という会を立ち上げた。《平城遷都1300年祭の2010年、奈良県はたくさんの観光客で賑わっています。この賑わいを2011年以降も継続させなければ、県観光の将来はありません。当サロンは、幅広い年代層・様々なお立場の方に集まっていただき、「ポスト1300年祭」の県観光のあり方・今後のあるべき姿などについて、ざっくばらんに語っていただく情報交換の会です》(同会の趣意書より)というものだ。事務局代表はN先輩、世話人が私である。


9/2、県新公会堂前で撮影(次の写真も)

今年の6月に、ウチの社内報の企画で「ポスト1300年を語ろう!」という座談会を開いた(私は司会を担当)。平城遷都1300年記念事業協会の職員、行政の観光担当者、ホテル役員、村おこし財団の関係者、学生ボランティアなど、県下各地からいろんな方に集まっていただき、ざっくばらんに県観光振興のビジョンを語っていただいた。7月に、座談会出席者以外の知人も交え、打ち上げ会を開いたところ、とても盛り上がった。あとから、その席で「このような会は、ぜひ定期的に開いてほしい」という意見が出ていたと、1300年協会職員のYさんからお聞きした。そのアイデアを実現したのが「なら観光サロン」である。



「第1回なら観光サロン」は8/25(水)午後6時30分から、近鉄大和西大寺駅の近くで開催した。友人・知人に声をかけ、出席者は19人(部屋の定員が20人のため、先着順とした)。県内は、北は奈良市から南は川上村まで。大阪や伊賀上野から来て下さった方もいた。第1回のテーマは、当ブログでも話題となった「県民は、奈良県が嫌い?」。進行役は、地元シンクタンクに勤務するMくんである。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/a2a6229596707cdbc88b774f5f7547e4

出席者された19人のメンバーはすべて縁故募集で、1300年協会職員1人、県庁職員1人、奈良市職員4人、大和郡山市職員1人、観光振興や地域おこしなどに関わっている友人・知人が8人、私の同僚が(私を含めて)4人。ここで、当日の主な意見の一部を紹介する(後日、発言者からメールをいただき、そこから抽出した。もし漏れていたら、ご連絡を)。

○まずは進行役のMくん。
《県民は奈良県が嫌いなのではなく、「興味がない(薄い)」「関心がない(薄い)」人が多いのではないか。東京からの観光客が奈良市内で地元の人に「頭塔(ずとう)」を尋ねたところ、全く知らなかったという話がある》。


以下、なら観光サロンの写真は、すべて吉田遊福さんに撮っていただいた。有り難うございました!

《関心が薄いことは県外就業率、県外就学率の高さに起因する。他府県(仮に大阪)に通勤・通学するサラリーマンや学生は朝から大阪へ行き、帰宅は夜になる。すなわち、極端に言えば、奈良県には「寝に帰っている」だけ。休みの日には買い物や遊びに出かけるが、通勤定期(通学定期)を持っている(家族同伴の場合でも割安になる)から大阪へ出かけることが多い。そのため、家で奈良県の話をすることもなく(少なく)、奈良県の関心度は薄れていく。薄れるから、後日話題にのぼることもなく(少なく)、負のスパイラルに陥っている》。

県民は、奈良県の知事選より大阪府知事選の方に関心がある、という話を聞いたことがある。大阪(または京都)に目が向いているので、地元への関心が低く、郷土愛も醸成されないのだろう。


熱弁をふるうMくん

またMくんは「第16回全国金魚すくい選手権大会」(大和郡山市)を担当されたTさんの発言を受けて《お城まつりや盆梅展は、申し訳ないが、他の地域でも行われており、大和郡山が特別という訳ではないが、金魚すくい選手権はオリジナリティが非常に高い。金魚すくいはフナやコイではだめで、金魚でなければ意味がない》。
http://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/kankou/event/kchamp/000805.html

《大和郡山市や奈良県内での宿泊客を増やすために、「金魚すくい選手権に加えて、養殖場を見学・体験するツアーや前泊して金魚すくいの予行演習をさせては」と尋ねたところ、養殖業者が非協力的であるとのことであった。その理由は、「協力して自分に利があるのか?」「わざわざ手間な事をしなくても、今のままで儲かっているのでいい」「面倒くさい」という意見が多いという》。「儲かっているから、今のままでいい」という意識が、いわゆる「大仏商法」につながる。自分さえ利益を得ていれば、大和郡山市全体が潤わなくても関係ない、ということなのだろう。これは残念なことである。



○現役サラリーマンで、熱心にボランティア活動をされているtsujikenさんの発言。
《NHK大河ドラマでは奈良県を中心として取り上げられることはなく、奈良県は観光資源を豊富に持っているものの、メディアが放送するのも関西では京都、大阪、神戸などが中心で、なかなか奈良を取り上げていただけないように思います。奈良県民の(地元への旅行の)おすすめ度は低いとのことですが、県民一人ひとりがもっと奈良を知ることにより奈良が好きになり、おすすめ度があがると思います》。



《しかしながら、メディアがあまり奈良を取り上げないので、自然に情報として入ってきません。(裏を返せば、自ら知ろうとしなければなりません。)メディアにもっと取り上げてと期待するのは無理があると思われますので、一つの方法として、教育期間中に奈良という郷土を好きになるような教育システムができあがれば、少しずつでも奈良県民のおすすめ度が上がるのではないでしょうか》。

娘の小学校(奈良市立)時代の副読本で、県下の偉人をまとめたものがあって、私も愛読していた。最近では南都銀行がこんな冊子を発刊した(ネットでも読める)。このような地道な努力で、郷土愛を培わなければならない。
※奈良ゆかりの人々
http://www.nantokanko.jp/guide2.html



○元報道関係で、今は大学で先生をされているKさん。
《埼玉と奈良がグラフの左下にある(=愛着度、おすすめ度がともに低い)ことについて、まわりに人気の高い都府県があると(埼玉にとっては東京・神奈川、奈良にとっては京都・大阪・兵庫)、自分たちの県を卑下して過小評価する傾向があるのではないか》。

これは鋭い考察である。確かに、東京に近い埼玉県・千葉県・群馬県・茨城県、名古屋に近い岐阜県などは、軒並みグラフの左下にある。Mくんの発言とも符合する。奈良県民は「奈良府民」といわれるほど大阪を向いているので、コンプレックスも持っているのだろう。



○県立高校で先生をされているTさん。
《県内において休日など、県民が集まる(県民密集度が高い)場所・中心地はどこなのか?近鉄・JR奈良駅周辺とも言えない。鉄道網を考えると北部は大和西大寺・南部は大和八木になるが集中的に人が集まっている訳ではない。人のまとまり感がないことが、あまり奈良を熱く語る・想うことがないのではないか》。初めて気づいたが、確かに「県民のたまり場」はない。

《奈良の地は、国内において本格的に都が置かれた土地であり、仏教の布教・寺院の建立がはじまるなど、日本国として最初に守るべきもの(都・寺院など)ができたために、政治・権力闘争にあまり出しゃばらない事が地域を守る一番の手段(出る杭は打たれるので)という意識が綿々と受け継がれてきたのではないか》。「出る杭は打たれる」という意識は強い。これは、私が初めて奈良に来たときに痛烈に感じた。



○TVディレクターのKさん。
《1300年前の栄華の時代があったにもかかわらず、すぐに都がすぐ近くの京都に移り、日陰の時間が長すぎた。「昔はここに都があったのに・・・」という言葉に引きずられ、常に、地元・奈良の価値を自分たちで見出せずにきたことが影響しているのではないか》《奈良は通過交通が少ない。奈良を目的に来る人以外やってこない町。もてなし慣れしていないのではないか。目立った飢饉が記録に残らないほど豊かな町なので、お客さんを連れまわしてお金を落としていただく必要がなかった》。

《テレビは、大阪の局が近畿二府四県の取材をする。大阪、京都、神戸に比べ、奈良の取材にかける力配分は明らかに少ない。関西に比べ、首都圏の人々は「奈良の価値」を認める人が多いが、奈良の情報を全国に発信するためには、東京キー局のデスクを「うん」と言わせないといけない。関西全体のポテンシャルが下がっている中でそれはどんどん難しくなってきている。有力スポンサーがついてくれれば、お金の力で全国発信できるが、それも少なくなっている》。

これには納得する。地元の奈良新聞や奈良テレビの情報発信力は、とても小さい。県内には、全国版の工業紙である日刊工業新聞の支局がない。日本経済新聞で奈良の記事は「近畿経済面」に載るが、大阪府と同じ面なので、大阪の記事に押し出されて、ごくわずかしか出ない。それに引きかえ同紙の「京滋版」には、京都や滋賀の情報がバンバン載っている。このハンディは大きい。



《「金魚すくい選手権」は良くできたコンテンツ。押しも押されもせぬ金魚の産地で、金魚すくいという誰もが知っている素材を、競争形式に仕立てたことが成功の秘訣。盆梅展やお城祭りもいいが、個人的には「記憶力検定」の方が、戦闘意欲をかきたて、ブレイクしそうな気がする》。

○川上村の財団職員Oさん。
《奈良の宝は、なんといっても歴史・文化、自然 しかもほんものであり、奥深いものなので伝える側がしっかり勉強して、知っておかないといけないということがまず難関になっているとは思います。川上村でも、林業体験、源流体験、などもやっていますが 地元集落の日常生活の中にも、体験ツアーのメニューとして価値あるものが たくさん埋もれています。それを地元の人といしょに掘り起こしていきたいと考えています》。

《ただ私見として歴史文化や、自然という宝(資源)だけがあってもなかなか厳しいと感じます。奈良が、なぜ京都に劣るといわれるのかを考えるとやはり、飲食、物販、宿泊などの機能がリンクして いや、主体性をもってかかわっていくことではじめて商品化されるものだと思います。そのあたりで、南部地域では、やはり課題が多いと感じます》。



「良いものがある」というのは端緒(きっかけ)にすぎず、それを商品化できなければ、宝の持ち腐れ、猫に小判である。県内にはそんな埋蔵「観光資源」がとても多い。これは行政頼みにせず、受益者である飲食、物販、宿泊などの業者が、もっと努力しなければならない。

ざっと、以上のような話であった。1時間の討論会のあとは、部屋を代えて2時間の懇親会。何しろ1500円の会費なので、十分なこともできず申し訳なかったが、自己紹介や名刺交換など、大いに盛り上がり、時間の経つのはあっという間だった。

「なら観光サロン」は1~2か月に1回の開催を考えていて、次回は9/30夜、「インバウンドの促進について」をテーマに、その道のベテランであるYさんにご講話いただく予定である。単なる勉強会に終わらせず、討議した内容はこうして開示して深化させ、何か形のあるものにつなげていきたいと考えている。メンバーの皆さん、ブログ読者の皆さん、どうぞよろしく。
※トップ写真は、近鉄奈良駅前で8/7に撮影。

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6 コメント

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「グローカル」ってご存知? (エヌ)
2010-09-04 21:51:00
tetsudaさん、紹介記事の掲載深謝します。いつの間にメモっておられたのでしょう。記録or記憶?さすがですね。ところで本日(9月4日)1300協会後援、日経新聞主催の経済フォーラムに行きました。荒井知事、永野日経専務、松岡正剛氏のあいさつに続き、小林近鉄社長、植野南都銀行頭取、奈女大院生で中国留学生のリー・ブンシューさんが各10分のメッセージ、加藤秀樹(構想日本代表)の講演、後半は加藤氏、村上憲郎(グーグル㈱会長)、渡辺賢治さん(慶応大医学部)松岡氏の4人による討論会と豪華メンバーで充実の内容。グローバルかつ長い歴史をみすえた大きな話題にさすがと感心いたしました。なお、小生本日初使用の新カメラもうまく撮れたと思います。*表題の「グローカル」=グローバル+ローカルの日経新聞の造語のようです。
返信する
再起動は観光から (tetsuda)
2010-09-05 04:40:20
N先輩、コメント有り難うございました。

> 紹介記事の掲載深謝します。いつの間にメモっておられたのでしょう。

いえ、これはすべてご本人からメールでいただいたものをそのまま貼りつけました。N先輩はじめ、何人かの方からは未着ですが、メールをいただければ追記しますので。

> 1300協会後援、日経新聞主催の経済フォーラムに行きました。

これですね、またお話を聞かせてください。
http://www.miroku-nara.jp/?url=/articles/news/73

> 表題の「グローカル」=グローバル+ローカルの日経新聞の造語のようです。

かつてジョン・ネスビッツが『メガトレンド』という著書で、「地球的に考え、地方的に行動せよ」と書き、その頃からあった言葉だと思います。当時は「地方の時代」という言葉も流行りましたが、現実はなかなかそうはなっていませんね。

「最大の地場産業は観光業だ」と言われます。「奈良県の再起動は観光から」、これを合言葉にしましょう!
返信する
東京から出掛けてみると (鴨媛)
2010-09-05 09:22:41
奈良へ出掛けて奈良の人とお話すると、
大体
「こんな所がいいの?」
と聞かれてしまいます。

奈良の人にとって、
東京や大阪のような都会・京都のような洗練された観光都市などが
価値ある地域と認識されているのでしょうか。
少なくとも、
私のような観光客にはそう受け取られてしまいます。
特にタクシーに乗るとそんな気がしてしまうのは、
改善したほうがいいんじゃない?・・・と。
そんなお話を県民から聞いた時は、
「奈良県の方々は、
県民であることを十分に誇りを持っていただけると思いますよ。」
と声を掛けています。
返信する
グローカル (あをによし南都)
2010-09-05 13:12:14
ホットで有意義な議論の様子、よく理解できました。
Nさんご紹介の9/4日経フォーラムの内容も是非確認したいものです。(近々、日経新聞に講演内容掲載でしょうか。)
代替医療として今や注目がグローバルになりつつある漢方はまさに日本の奈良からの歴史ですし(今回の正倉院展ではクスリも注目ですね)
、漢方医療学会を代表される渡辺先生が奈良にお越しになっていたとは!
今後の議論の中ではまさに御指摘のとおりグローカルの観点が重要かと。
観光庁のビジットジャパンキャンペーンは予算一律削減が多い中大幅に増額のようです。
海外では各国とも観光PRのCMが多いのですがまるで存在感のない日本もいよいよ本格的にアピールすることになりそうです。
それにしてもこういうチャンスで奈良こそが名乗り出て映像や情報面で食い込まないと、とも思います。
どれだけ海外に対して日本の顔としてNARAをアピールしていけるかまさにグローバルで独特の存在価値のある奈良を県民も理解して対応していかなければならないでしょうね。
Tetsudaさんご指摘の観光データも今後国レベルでも整備の方向ですが奈良としてはどんな指標を重視しどう日本全体の嵩上げに結び付けられるのか期待度は大きいかと。
もちろん経済効果だけでなく、文化交流という側面で日本の良さを理解してもらうという定性的・心情的効果の方も奈良は追求していくべきだとは思います。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/kanko_toukei.html
返信する
考えさせられます (金田充史)
2010-09-05 23:16:58
tetsudaさん、こんばんは。

う~ん・・と考えさせられる様な事ですねぇ。私は、生まれも育ちも奈良県奈良市です。振り返って考えてみると、「奈良を誇りに思う」って事は、そうそう無かった様な気もします。しかし、嫌いか??と云うと、そんな事も無い。その証拠に、ウチの近所の方々は、もう何十年もお住まいの方々が多数おいでですし、その方が引っ越して行かれる例もあまり有りません。

好きとか嫌いとかって事よりも、むしろ空気みたいなモノでは無いか、と考えます。言われたら、確かに誇りに思えるけれども、普段は意識していないって、うまく言い表せませんが、こんなイメージだと思います。

ただ、これが難しいのですが、我々市民が、一般的に寺社と関わりを持つ、と云う接点が、全くと言って良い位、無い、と云う事なのです。東大寺・興福寺・春日大社等々・・一般的に、市民が、どの様に関わりを持てるのでしょうか??参拝をするだけなら、別に奈良でなくとも、全国に寺社仏閣は有ります。これならむしろ、近所の神社や寺の方が、住職や神主さんも近所の方なので、こちらの方が、関わり的には優位に立っています。

これは、奈良の特異性で、寺社が我々の生活とは全く別の世界になって、むしろ身近に有るのにもかかわらず、遠ざかってしまったって云うのが正解の様な気がします。その証拠に、未だに「お公家さん」と云う言い方をする寺社が多数有り、彼らはめちゃめちゃ威張っています。家柄が良いって事なのでしょうが、他府県から来られた方々や、戦後高度成長期に生まれた世代には、全く関係が無い、と云う気もします。しかし、この家柄に生まれた方々は、それを引きずってしまう訳で、クローズドマーケットっ云う世界に陥ってしまう訳です。

こんなのが長く続いたせいで、また奈良県民の閉鎖性の問題とも絡み、もの凄く大きな「溝」が出来てしまい、文化財を誇りに思える環境が全くと言って良い位、整っていないのが元凶で有る、と思われます。

しかし以前、別の所で、こっちから思い切って飛んだら、そこには「溝」などは無かったって事を申し上げましたが、意外とそうかもしれません。ただ、大寺院・大神社の上の方の役職の者は、奈良の顔役、と云う存在でも有り、あちこちで持ち上げられていますので、結構威張っていて、自分の発言が天の声、とでも思っている方々が居られる様です。

この問題は、そう簡単に解決するモノでは無く、時間をかけて、一歩一歩すすめていくしか手段は無いでしょう。

しかし一方では、学園前・富雄・生駒周辺に居住されている方々が、地域振興に役に立ちたい、との思いで、自身から積極的に参加されている例も多数有ります。自身が奈良に住んだ証として、誇りに思うから、そういう行動に移るのでは無いでしょうか。この問題の根っこは、私の様な、生まれも育ちも奈良県民って人間が引き起こしている様に思えてなりません。
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議論は尽きません (tetsuda)
2010-09-06 19:51:27
鴨媛さん、あをによし南都さん、金田さん、コメント有り難うございました。

> 奈良の人にとって、東京や大阪のような都会・京都のような洗練
> された観光都市などが価値ある地域と認識されているのでしょうか。

おそらくそうでしょう。よく「こんな田舎が…」という言葉が出てきますから。心ないタクシー運転手さんも、実際にいらっしゃいます。

> 「奈良県の方々は、県民であることを十分に誇りを
> 持っていただけると思いますよ。」と声を掛けています。

はるばる東京から奈良を訪ねて下さる鴨媛さんにそうおっしゃっていただくと、とても有り難いです。

> 9/4日経フォーラムの内容も是非確認したいものです。

はい、そのうち掲載されますので。

> 日本もいよいよ本格的にアピールすることになりそう
> です。それにしてもこういうチャンスで奈良こそが名乗り
> 出て映像や情報面で食い込まないと、とも思います。

近々、埼玉や神奈川の学生さんがこちらに来て、奈良のプロモーションビデオを撮影され、ネットで配信されるそうです。いろんな機会をとらえて、映像を発信していただきたいですね。

> 寺社が我々の生活とは全く別の世界になって、むしろ身近に有るのにも
> かかわらず、遠ざかってしまったって云うのが正解の様な気がします。

それはあり得る話です。やはり心理的な溝は、ありますから。

> 学園前・富雄・生駒周辺に居住されている方々が、地域振興に
> 役に立ちたい、との思いで、自身から積極的に参加されて
> いる例も多数有ります。自身が奈良に住んだ証として、誇りに
> 思うから、そういう行動に移るのでは無いでしょうか。

「新住民は、奈良の地域おこしに熱心」という例ですね。それはあると思います。特に定年後は、改めて自分が移り住んだ奈良県の素晴らしさに目覚め、ボランティアなどに取り組まれる方が多いです。だからといって、旧住民が不熱心というわけでもありません。「有難味に気づいていない」という人は、旧住民のほうに多いようですが…。
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