tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

不空院の地蔵盆は、7月24日(土)です!(2021 Topic)

2021年07月21日 | お知らせ
恒例の不空院(奈良市高畑町1365)の地蔵盆は、今週の土曜日(7/24)です!子ども将棋大会、花火、ミニコンサートなどのイベントや、ハンバーガー、カップ麺、おにぎり、パスタなどの振る舞いがあります。地蔵盆の習慣のない地方もあるようですが、『日本大百科全書』の「地蔵盆」には、

地蔵を中心とする主として8月(旧暦では7月)24日の行事。西日本、とくに近畿地方で盛んに行われる。寺や地域で祀 (まつ) る地蔵尊に飾り付けをしたり供え物をし、そこで子供たちが遊んだり、年寄りたちが御詠歌をあげたり、盆踊りをしたりする所が多い。火祭も広く行われ、これを愛宕 (あたご) 信仰と関連づける考えもあるが、この日を送り盆、アトボンとしている所の多いことから、盆の送り火とみることもできる。

奈良市内でも7月にやる寺と8月にやる寺があります。皆さん、ぜひ子どもさん連れで不空院へお参りください!



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萩原農場の創業者・萩原善太郎翁は、日本のスイカ王です!/奈良新聞「明風清音」第58回

2021年07月20日 | 奈良にこだわる
梅雨も明け、スイカの美味しい季節がやってきた。毎年7月27日は、「スイカの日」である。スイカは5月中旬からスーパーの店頭に並び始めるが、やはり今頃になると、旨みも甘みも増すように感じる。以前当ブログで、「全国のスイカのタネの8割以上は奈良県産」という話を紹介し、大きな反響をいただいたことがある。
※トップ写真(マルト翠花)は、南都銀行グループのECサイト
「ならわし(narawashi)」から拝借。タネは萩原農場の「祭ばやし」

木曜日(2021.7.15)の奈良新聞「明風清音」欄では、その功労者である故萩原善太郎翁を紹介した。南都銀行グループのECサイト「ならわし(narawashi)」では、萩原農場を代表する大玉品種「祭ばやし」を栽培した「マルト翠花」も販売中である。では記事全文を紹介する。

西瓜王・萩原善太郎翁
蒸し暑い日が続く。夏といえばスイカ。奈良県は明治時代から「大和スイカ」の産地として知られてきた。今はイチゴなどへの転作や宅地開発などでスイカ畑は少なくなったが、タネ(栽培用種子)は各地に出荷され、全国シェアは8割以上を占める。その陰には「西瓜(すいか)王」と呼ばれた傑出した人物がいた。田原本町法貴寺に生まれ育った萩原善太郎翁(明治28年~昭和41年)である。翁はスイカのタネのトップメーカー「萩原農場」の創業者だ。翁の生涯はご自身の著書「西瓜人生」(富民協会刊)に詳しい。本書は翁の日記をもとに編纂(へんさん)された「人生録」から抜粋し、西瓜富研連盟全国協議会が編集した著作である。

本書にはこんなエピソードが登場する。翁は大正5年7月、満20歳のときインフルエンザにかかり、40度の高熱に苦しんでいた。そんな時、隣家の友人がスイカを持って見舞いに来てくれた。「アイスクリーム」という外来品種だった。〈その柔らかい果肉と甘味の強さはたとえようもないほどであった。印象的な味というより、ほかに表現の言葉を知らない味であった。(中略)西洋西瓜の味は忘れられぬものであり、それによって西瓜に対する愛着がたいへん高くなった〉。

翌年、同年配の農業技術員がこんなことをつぶやいた。〈「君、一つ農業のために本腰を入れてやってくれないか」と玉置技術員は私に話かけた。「本腰をすえて……そうだ、本腰をすえて……」私は今まで中腰であったことを自覚した。(中略)こうして「愛と熱と執着を心の糧として本腰をすえる」決意をした〉。

苦労は多かった。暑い夏の日中にスイカに水やりをすると、蒸せて害になる。翁とご子息は、地熱の冷める夜中に水をまいた。井戸から畑までは約100㍍、1回3斗(30升)の水を10回ほど、夏の間散水し続けたという。しかし村人たちは冷淡だった。〈「貧乏したけりゃ萩原の農業を見習え」とあざけられた〉。

大正12年8月、27歳の翁は畑で盃(さかずき)サイズの小さなスイカを発見する。〈遺伝の変異現象ではないかと考えて注意して見つめてみた。果肉は鮮紅色であり、甘味もある。種子は32粒はいっている。科学的に調べることはできないが、ともかくも変わった西瓜なので、種子を取っておいた〉。栽培すると実ったのは〈驚くばかりの大果であった。しかもその玉ぞろいがすぐれていて、規格品を作ったような見事さであった〉。

これが「富民号」で、のちにこれを品種改良して一代交配種(F1)「富研号」を育成する。富研号は昭和12年7月、大阪中央市場で開かれた「全西瓜試食批判会」に出品し、満場の賞賛を浴びた。スイカ史上に新たな歴史を刻む富研号誕生の瞬間だった。戦争による混乱期を経て、昭和26年4月、富研号は民間育種のスイカとしては初めて、農林省による「種苗名称登録」の認定を受けた。

同年11月、翁は大和に行幸された昭和天皇に「大和西瓜について」というご進講を行い、「今後もしっかり励んで下さい」というお言葉を賜った。昭和31年には黄綬褒章、昭和41年には勲五等双光旭日章を授与された。県農業会議議員、田原本町長などの公職も歴任した。早くから翁の銅像を建てる話が出ていたが翁はこれを固辞し、かわりに昭和31年に「富研号之塔」、36年には塔の背後に日本のスイカセンターとして「富研会館」を建設した。

翁は、まさに「西瓜人生」を生き抜いた人物だった。美味しいスイカをいただきながら、郷土の偉人に思いをはせたい。(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)


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富雄川沿い、手造りの味・讃岐うどん 紀玄(のりげん)/昭和レトロ食堂(19)

2021年07月19日 | グルメガイド
今回紹介するのは、ウチの近場のお店である。阪奈道路を三碓(みつがらす)交差点で降り、坂を下って西(帝塚山南方面)にまっすぐ進むと「黒谷橋東詰」交差点に差しかかる。黒谷橋を渡ってすぐ右に大きな看板が見えてくる。それが「手造りの味 讃岐うどん 紀玄」(奈良市三碓6丁目10-6)だ。お店は公式HPも開設されている。
※トップ写真は「ぶっかけうどん」税込み650円と「焼きおにぎり」同200円(7/18撮影)



初回は土曜日(2021.7.17)にお邪魔した。正午過ぎのランチタイムだったので、駐車場はほぼ満車だったが、わずか1台分の空きを見つけて駐車した。店内は若いファミリー層で賑わっていた。近くに帝塚山南や西千代ヶ丘の住宅地があるので、そこから来られているのだろう。お店の奥(北側)には奈良市立富雄保育園もあるので、平日もさぞ賑やかなことだろう。



この店のメインは讃岐うどんだが暑さに負ケズ、がっつり食べたかったので「かつ丼」税込み970円に「ミニうどん」同240円をセットした。それがこの写真の料理である。かつ丼は豚かつが大きくボリュームもたっぷりだ。「100%天然素材」というミニうどんのツユはさすがに美味しく、暑いのにすべて飲み干してしまった!平日はお手頃なランチセットもある。「とじ(玉子とじうどん)+ミニきつね丼」と「ぶっかけ(ぶっかけうどん)+ミニきつね丼」で、どちらも税込み900円というサービス価格である。





さて2回目は翌日曜日(7/18)のランチタイムにお邪魔した。駐車場が混まないうちにとオープン直後の11時半に向かったが、日曜日と祝日は奥(保育園前)の駐車場が使えたので、ラクラク駐めることができた。店内も、まだ混み合ってはいない。



若いパパがビールを傾けながら、のんびりとくつろいでいる。前回はかけうどんだったので、今回は冷たい「ぶっかけうどん」同650円と「焼きおにぎり」同200円を注文。おにぎりには「少し大きめ」という注釈がついていた。







おお、これは「少し大きめ」ではなく、「とても大きい」だ。焼きたてのあつあつがたまらなく嬉しい。エッジの立った讃岐うどんはコシがありとても美味しく、麦の香りが鼻から抜ける。やはり讃岐うどんは、「冷」で食べないと醍醐味が味わえないなと痛感した。







お店は交差点から富雄川を渡ってすぐの右手にあるので、うっかりしていると見過ごすのでご注意を。念のためレジでもらった名刺を貼らせていただく。本格的な讃岐うどんが気軽に味わえるお店。昭和54年(1979年)創業ということは、今年で42年目という立派な昭和レトロ食堂だ。皆さん、ぜひお立ち寄りください!
※食べログは、こちら

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奈良の逸品が買えるWebサイト「ならわし(narawashi)」がスタート!(2021 Topic)

2021年07月18日 | お知らせ
金曜日(2021.7.16)、奈良みらいデザイン株式会社(南都銀行のグループ会社・奈良市西新屋町43)は、ECサイト(商品やサービスを販売するWebサイト)「ならわし(narawashi)」を立ち上げた。南都銀行のニュースリリース(7/14付)から一部を抜粋すると、

奈良みらいデザイン株式会社が EC サイト「ならわし」をオープン!
~関西地銀初、地元の情報を発信するECサイトをオープンします~


南都銀行(頭取 橋本 隆史)のグループ会社である奈良みらいデザイン株式会社(代表取締役社長 大田 直樹)は、生産者と消費者を繋ぐ新たなプラットフォームであるECサイト「ならわし」をオープンします。

「ならわし」は、奈良県の特産品を生産者の想いやモノづくりの背景にあるストーリーとともに全国の消費者に発信することで、奈良が擁する多様な商品の魅力を知ってもらうほか、「奈良に訪れたくなる」仕組を創り出します。南都銀行グループは、「ならわし」を通じて、持続可能な地域社会の実現に取り組みます。



「ならわし(narawashi)」オープン 2021 年 7 月 16 日(金)12 時~
<オープン記念キャンペーン>商品購入代金の 5%をポイント還元(2021 年 8 月 15 日まで)
※ポイントを取得するには会員登録が必要です。

1300 年続く奈良の歴史と文化。広大な盆地の中に広がる豊かな自然。そんな歴史と自然の狭間で、「やっぱり奈良がええねん。」と、奈良の地に愛着と誇りをもって生業を営む人々がいます。代々受け継がれてきた奈良の素材や産物も、この地に生きる人々の想いが紡がれて生まれた逸品ばかり。「ならわし」は、人々によって受け継がれてきた「想い」を大切にした商品をお届けします。


「マルトスイカ」「三輪素麺」「奈良漬」「吉野杉」「赤膚焼」「お土産」「お中元」の7つのキーワードごとに、奈良の逸品が勢揃いしている。マルトスイカ(翠花)は、「NIPPONIA田原本マルト醤油」の契約農家が育てた逸品で、品種はスイカのタネのトップメーカー・萩原農場の「祭ばやし」である。私も試食させていただいたところ、シャリッとした歯触りで、とても甘い。サイトにはこのように今までは現地でないと手に入らなかった特産品が通販で入手できるのだ。皆さん、ぜひご注目ください!

※追記(2023.2.6) 商品の購入時、同社のチラシ末尾に記載のクーポンコード(記番号)を入力すると、500円引きになります(お1人様1回限り)。



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天理街道沿い(天理市長柄)の 茶房・お食事 山鳩/昭和レトロ食堂(18)

2021年07月17日 | グルメガイド
今井町町並み保存会会長の若林梅香(稔)さんからお電話で、「天理市の天理街道(国道169号)沿いに、良い昭和レトロ食堂がありますよ。とても広くて、店内はログハウス風の作りになっています。定食には小鉢が2つほどついてきて、とても美味しいです」との情報をいただいた。それが天理市三昧田(さんまいでん)町469-1の「茶房・お食事 山鳩(やまばと)」だ。


奈良市から南下すると、この看板しか見えない


桜井方面から北上すると、大きな建物が目に飛び込んでくる

実はこのお店はすでに「昭和レトロ食堂」にリストアップしていたのだが、私は未訪問だったし、場所もよく分からなかった。「三昧田郵便局」は知っていたので、そのあたりかな、と見当をつけて水曜日(2021.7.14)に訪ねてみた。


道路の向かい(西側)には三昧田郵便局がある



果たして、「三昧田郵便局」のまん前だった。最寄り駅はJR長柄(ながら)駅だ。私は奈良市から南下するので、建物は生け垣に隠れて全く見えない。若林さんのように北上すると、右手(東側)に大きな建物が目に飛び込んでくるのである。ランチタイムは地元の人で賑わっていたが、駐車場が広いので駐めるのはラクラクだ。山小屋風で天井が高く、開放感がある。


この日のサービス品「Cコンビ」税込み1,000円

テーブルにはこんな紙があり、豚の絵が描かれていた。メニューを開くとA~Cの「コンビ」とA~Cの「スペシャル」が載っていた。Cコンビは「豚肉生姜焼き&エビフライ」税込み1,120円(ドリンク付き)とあり、この日は120円引きで「ドリンク付き1,000円」で食べられる、というわけだ。



周りを見るとほとんどの人が「Cコンビ」を食べている。注文が集中すると作るのがラクだし、1,000円だとお釣りも必要ない、これはよく考えたものだ。もちろん私もCコンビを注文した。



出てきたのが写真の料理だ。生姜焼きもエビフライも大きいし、エビは2尾も!そこに小鉢2つと漬物がついていた。ご飯の量も多い。平日のランチタイムとあって、周囲は地元民らしいお客さんばかりだった。うーん、小鉢も含めてとても美味しいし、栄養バランスも良い。これは良いお店だ。若林さん、ありがとうございました。皆さんもぜひお訪ねください!奈良市方面から南下される方は、「三昧田郵便局」が目印です!
※食べログは、こちら


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