鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

歯のこと (4)歯医者

2009年06月28日 13時06分40秒 | 健康ネタ
口中の不快感に堪りかねて最近できた歯科医院を訪ねた。この地に来てから17年目だけれど、歯科医院は4件目になる。まだしっくりくる人に巡り会えなくてさすらっているのだ。浮気性と言えるのかも知れない。

受付ですぐ問診形式のアンケート用紙を渡された。なるほど効率を考えてのことか。しかし歯科医と対面もしない内に「保健の範囲内か、保険外でもよいか」もないだろう、という気がした。他にも何でこんな質問に答えなければならないの?という気持ちになった。

治療用リクライニングシート(と言うのか?)に坐って口を開けて、「はぁはぁ、ふんふん」と医者が一人で納得して治療は始まった。いきなり「チーン、チュウィーン、キュイキュイーン」と削り始めて、それがかなり痛い。私は痛みに対する恐怖心はかなり過敏な方だと思っているのだが、覚悟した上での苦痛にはかなり強いらしい。何度か医者に感心されたことがある。

一例をあげると、親指の先を裂くように縦に一センチ位切ったことがある。回転する切断工具が当って、爪の半分まで指が二股になってしまったのだが、ズキズキ痛むし血も噴出すのを手持ちのビニールテープでぐるぐるときつく縛って途中の仕事を区切り良いところまで終わらせた。仕事先から帰宅し、着がえてから自分で車を運転して病院に行ったのだが、すでに傷ついてから3時間位過ぎていた。若い外科医は唖然というのか憮然というのか、とにかくあきれた表情をした。

さて、その歯科医だがインフォームド・コンセントがおざなりなのだ。有無を言わせぬ押しの感じではなく、独り合点のつぶやきで決定してしまう。こちらは口を開けていじられながら、かろうじて「はぁ~」位しか言えない。やわらかい口調ではあるのだが、何もかもがさつに感じた。痛さに震えそうにもなったが持ちこたえた。私は覚悟したら我慢強いのだ。

帰りには歯ブラシと一周年記念とかの爪切り刺抜き耳掻きセットを貰った。何だか不信が募った。2回目はいきなり銀の冠を被せられた。もちろん頭にではなく虫歯に。これだって、ちゃんと説明してくれていたら、保険外でもセラミックの白いのにしたかったんである。

それで、その結果は熱いも冷たいも猛烈に沁みるのだ。風に沁みていたんだから、神経を抜くんだろうなと思っていたのだが、最近の治療法はできるだけ神経を抜かないのかも知れない。それにしたって、3回目に行ったとき沁みると言ったら「ああやっぱり」と言うのだ。とりあえず、それは置いといて反対側を先にやるということになって、でも後日沁みる方をやりかえるのはセラミックにしてくれるように頼んだ。

そして4回目には沁みる反対側にまた銀冠を被せたんである。『仕事は早いけど、あんた顧客に何をどうするか説明しないといけないんでないの?』と言いたいところをぐっと堪えた。歯科医に対しては自分が患者という気にはどうしてもなれない。顧客というほどの上から目線になるつもりはないけれど、無防備な格好で首を預けるのだ。せめて、自分がどうなっていて、どうしてもらうことが良くて、どう決定するかには、対等に関わりたい。

4回通っただけで、銀冠が2個被せられた。結果片方は冷たさ熱さに沁み、もう片方はこれで様子をみようという事だったが噛み合わせの不具合が顕著で1週間経っても馴れない。あまり噛まずに飲み込むしかないから食事が不味い。

思い惑った末に結論をだした。歯医者を代えよう。田舎ではそうもいかないだろうけれど、我が家の近辺には歯医者はごろごろ居るんである。歯医者も過当競争気味のようだ。私が見捨てるこの歯科医も1周年記念の粗品を配るくらいに気配りをしているのだけれど、どうにも相性が悪い。これを近所の誰彼に言うつもりはない。このブログの存在も近隣の方々は知らない筈だから書いた。

かの歯科医も他所から移ってきて開業2年目なのだ。前のとこではどうだったのかは知らない。散々だったから復活を期しての移転開業だったのかも知れない。そう敗者復活。これを言いたくて、ここまで書いたのではない。ご縁がなかったということで断わろうと思っている。

実は5回目の予約日を間違えてすっぽかしてしまったのだが、先方からは何の連絡もない。こちらも独りで意地を張って、黙って他所に掛かろうと思っているのである。重い気分にならずに軽くいきたい。沖縄の人なら『ハイシャ~ィ オジサン』てなことを言って歯医者に行くこともあるんだろう。
     (まだつづく)

コメント (9)
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