散歩中に柿の幼果が歩道にたくさん散らばっているのを見た。
柿は子どもの頃から馴染みなので、何の疑問も感じないで通り過ぎるところだけれど、今更ながらなぜだろうと思った。
鈴蘭のような可愛らしい花が落ちている時期は過ぎて、今はヘタ付きの幼果が落ちる時期になったか。
検索してみると、今までよくも知らないで来られたものだと我ながら呆れるけれど、柿は雄花雌花のある雌雄異花の木だった。
ところが雌雄どちらかの花しか付かない木もあれば、両方付く木もあるようで、この木は雄花だけの柿ではないことになる。
幼果の落下は、ある農業試験場のレポートには、生り過ぎによる生理的淘汰と書かれていたが、それだけではない原因もあるそうだ。
今はヘタ付きで落ちているが、やがてヘタを付けないで落ちるのもあり、その場合は直ぐに茶色く腐り白いカビが生える。
色づいてくると虫食いで落ちるのもたまにはあって、とにかく熟柿の自然落下でないのは自然淘汰に違いない。
田舎に蜂屋と禅寺丸という2本の柿の幼木を買って植えたのだけれど、1本が冬越えできずに枯れた。
想定外のことだったので、どちらがどちらか分からなくなっていて、仕方ないので宇治のホーム・センターで昨日見つけた禅寺丸をまた買った。
禅寺丸は受粉用の甘柿という説明があり、雌雄両方の花を付けるタイプなのだけれど、2本とも禅寺丸になっても仕方ない。
蜂屋は渋柿で、干し柿も焼酎で甘くした柿(サワシ柿)も採り置いて熟柿にしたのも味わいたいので渋柿は欲しかった。
柿の花はミツバチが好むというから養蜂のためでもあり、いっぱしの蜂屋になりたいという願いを込めてもいるのだから、どちらが2本になってもそれはそれで良いが、どこかの園芸品コーナーで蜂屋を見つけたら即購入だ。
追記;ネットの記事をいろいろ読んでみると、購入して植えた幼木は枯れたように見えても、春に芽吹かなかったり、翌春に芽吹くのもあったりするようで、しばらくは様子見をすべしだ。
早まって引っこ抜いたりせず放置状態にしてるので、復活して3本になれば、それはそれで良し、2本ずつ4本になっても良し。