鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

自然淘汰

2022年05月31日 09時04分00秒 | 身の周りの植物






散歩中に柿の幼果が歩道にたくさん散らばっているのを見た。
柿は子どもの頃から馴染みなので、何の疑問も感じないで通り過ぎるところだけれど、今更ながらなぜだろうと思った。
鈴蘭のような可愛らしい花が落ちている時期は過ぎて、今はヘタ付きの幼果が落ちる時期になったか。
検索してみると、今までよくも知らないで来られたものだと我ながら呆れるけれど、柿は雄花雌花のある雌雄異花の木だった。
ところが雌雄どちらかの花しか付かない木もあれば、両方付く木もあるようで、この木は雄花だけの柿ではないことになる。
幼果の落下は、ある農業試験場のレポートには、生り過ぎによる生理的淘汰と書かれていたが、それだけではない原因もあるそうだ。
今はヘタ付きで落ちているが、やがてヘタを付けないで落ちるのもあり、その場合は直ぐに茶色く腐り白いカビが生える。
色づいてくると虫食いで落ちるのもたまにはあって、とにかく熟柿の自然落下でないのは自然淘汰に違いない。
田舎に蜂屋と禅寺丸という2本の柿の幼木を買って植えたのだけれど、1本が冬越えできずに枯れた。
想定外のことだったので、どちらがどちらか分からなくなっていて、仕方ないので宇治のホーム・センターで昨日見つけた禅寺丸をまた買った。
禅寺丸は受粉用の甘柿という説明があり、雌雄両方の花を付けるタイプなのだけれど、2本とも禅寺丸になっても仕方ない。
蜂屋は渋柿で、干し柿も焼酎で甘くした柿(サワシ柿)も採り置いて熟柿にしたのも味わいたいので渋柿は欲しかった。
柿の花はミツバチが好むというから養蜂のためでもあり、いっぱしの蜂屋になりたいという願いを込めてもいるのだから、どちらが2本になってもそれはそれで良いが、どこかの園芸品コーナーで蜂屋を見つけたら即購入だ。

追記;ネットの記事をいろいろ読んでみると、購入して植えた幼木は枯れたように見えても、春に芽吹かなかったり、翌春に芽吹くのもあったりするようで、しばらくは様子見をすべしだ。
早まって引っこ抜いたりせず放置状態にしてるので、復活して3本になれば、それはそれで良し、2本ずつ4本になっても良し。
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キンシバイ(金糸梅)

2022年05月30日 09時22分09秒 | 身の周りの植物




植物の名を覚えたくて、花が咲いていると見れば写真を撮り、名を確かめてはブログに上げ始めて、まだ10年も経たない。
連想とかちょっとした考察のような文章を書き添えて自分の記憶回路に刺激を与え、何とか覚えようという策だった。
それなのになかなか記憶として留まらず、最初の画像のこれを昨日の散歩中に見て、頭をひねりつつ浮かんできた名がオトギリソウ。
オトギリソウ(弟切草)は悲しいエピソードの込められた名だけれど、その内容すら忘れていて、それにあれは草のはずがこれは木だ。
散歩から帰って検索してみると、オトギリソウ科オトギリソウ属のキンシバイだった。
キンシバイと音を聞いただけで、詳しいことは知らないのに金瓶梅を思い起こし、そうして二日前にアマゾンで観た楊貴妃を思い起こす。
「楊貴妃 レディ・オブ・ザ・ダイナスティ」は2015年、中韓日合作映画で、チャン・イーモーが監督の一人だ。
7年前にはこんな合作映画が作られたわけだが、今では同じようなケースは難しいだろうと思われる。
思えばいろいろあったものだ、というような連想と寄り道が関連付けられて、もう金糸梅は忘れないはず(しばらくは)。
金糸の刺繍を施したような端正さを花全体と日輪状雄蕊に見ての命名なのだろう。
そして、今朝の散歩では2枚目画像のキンシバイに似て非なる花を見つけ、調べてみたら、セイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)だった。
端正な金糸梅が、ここまで乱れると梅とは似ても似つかず名折れの印象だが、これはこれで奔放な姿が好まれているのだろう。
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里芋の芽出し

2022年05月29日 11時11分44秒 | 農事


今年は里芋の芽がなかなか出てこないと生家(新潟県十日町市)の周りの人達が言っている。
私の場合、できた里芋は宇治に持ち帰り、今冬は石油ストーブを使う居間の隣で、欄間越しの温風利用の保存方法にした。
ところが、一日中ストーブを焚くわけではないし、冷え込む日もあるので、相当数腐らせてしまった。
春先の帰省する前に、冬越しした芋を庭に出して土を被せておいたのだが、その後腐ったのもあり、100個ほどだけ芽がでた。
左側にあるのは、内部がすかすかになったりぐじゅぐじゅになったりして芽を出さずに腐った里芋の成れの果て。
最初は農事の師から芽の出た里芋を数十個もらい、途中で少しだけ福井県の大野芋の種芋をネット購入したり、田舎の同級生から余った種芋をもらったりもして繋いできた。
今年で繋いでいくのは一旦やめて、来年は作りたい種類の作りたい量の種芋を購入して、ちゃんとやろうと思う。
何しろできた里芋がどの種類のものか数年来分からなくなっているのだ。
作り方も保存方法もいろいろやって多くの失敗をしてきたのを活かすべく、来年こそはちゃんとやろう、などと今年が始まったばかりなのに思ったりして、まいっか、で今年もいくことになる。
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スタッドレス・タイヤからノーマル・タイヤへ

2022年05月28日 07時43分43秒 | 仕方


雪の残るふるさとの生家へ4月初めに行き、2ヶ月弱の滞在をして昨日、宇治に戻ってきた。
いっときも早くスタッドレス・タイヤからノーマル・タイヤに交換したくて、一休みしてから取り掛かる。
スタッドレスは、カーブ走行や右左折するときに、ふにゃっと車がよれる感覚があって、尻に少し嫌な感じと不安を覚える。
やわらかいタイヤで雪のない道を往復1000km、滞在中の走行も含めたらその倍ほども違和感を感じながら走り続けた。
しかも前の車のスタッドレスを、適正サイズではないのに流用していたから、はやく交換したかった。
これでようやく冬を越えたと実感できて晴れ晴れ気分。
毎年恒例の健康診断と3ヶ月ごとの検査を済ませて、身体の方でも安心を得られたら、今度は気分良くUターンできるはず。
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廃墟の主と花

2022年05月27日 11時18分00秒 | アングル








中越地震と中越沖地震という二つの大地震で傷めつけられた生家は修繕されることもなく、傾いた柱も床もそのままなのだが、誰も泊まることがなかったところを私が長逗留するようになって現状維持を保っている(に違いないと思いたい)。
人が住んで風を入れることで風化をまぬがれるというのが面白いところだけれど、私の友人が言うには、人の吐く炭酸ガスが古い家には必要なのだとか。
毎年の健康診断と手術後の3ヶ月置き検査のため10日ほど留守にするので、最終チェックの家周りを歩き、廃墟らしさ漂う蹲(つくばい)とテッセンを撮った。
この蹲は家に密着した格好で何十年来置いてあったものだが、ボウフラが湧くので私が水を溜めないよう立て掛けた。
テッセンは私の子ども時代にはなかったが、いつ誰がどうしたのか、アケビの蔓と絡まり合い少し立ち上がったりしながら毎年花を咲かせる。
クレマチスの華やかさはなくて、昔からの馴染みの紫一色だから、おそらくテッセンだろうと思われる。
ぐるっと回って玄関横に来たら久々に蛇がいて、この模様はアオダイショウでもシマヘビでもないし、ましてマムシでもないとなるとヤマカガシ。
毒はマムシの3倍、ハブの10倍だそうだが恐いと思ったことはなく、追いかけて、こちらが脅しをかけてうずくまらせて撮った。
頭から後ろを平たく張ってこちらを威嚇するのだけれど、ぺろぺろと先分かれの舌をだしてはこちらの情報収集をしている。
口を閉じたまま舌を出す仕掛けの穴が面白い。
腹が膨らんでいないということはネズミなどの大物を捕らえずにアオガエルばかり捕らえているのだろう。
検索してみると確かにヤマカガシなので、廃墟の主として相応しい気がして、私の留守中を託す。
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タンポポ綿毛

2022年05月26日 07時33分55秒 | 身の周りの植物








タンポポの綿毛が開く途中を観たことはないなと思い、検索してみれば、youtubeでいくつも定点撮影の時間を縮めた動画が観られる。
綿毛の先が花殻を押し上げて落とし、それから綿毛は開いて、それぞれの種の先が傘のように開いて真ん丸になるのか。
そのような総ての状態を見過ごしてきたような、じつはいろんな状態を見てきたのに漫然と注目せずに流してきたようだ。
綿毛になぜか虫がたくさん集(たか)っていて、綿毛の中に入っているものもいた。
なんという虫なのか、綿毛だけに惹きつけられるのか、タンポポにも虫にも互いに有利なことがあるのかどうか、少し検索した程度では見つけられなかった。
夜中に雨が降った朝、小ぬか雨状態で外にでたら目についたのが、パラシュートの閉じた綿毛。
タンポポ綿毛を水に入れて上げると元通り何ともなっていなくて、完全防水、水をはじくという動画シーンを観たことがある。
私の撮った3,4枚目の画像を観ると、小さな雨滴がびっしりと付いている。
だから何がどうしたということもなく、ただなんとなくタンポポの普段と違う姿が愛おしいような、いたわしいような感じがしたというだけ。

追記;タンポポに付いている水滴は、もしかしたら雨ではなくてタンポポが滲み出させているものかも知れない。
味見はともかく、触ってみなかったのが悔やまれる。
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越後妻有(つまり)大地の芸術祭に合わせて創られた作品

2022年05月25日 07時07分49秒 | アングル


遠方の声 中谷ミチコ(日本)この作品も先のものと同じく里山現代美術館MonET(モネ)の2階に展示されている。
ちらと観ただけでは、本棚のサイズに合わせた作品かな、くらいしか思わなかったが、瞽女(ごぜ)には気持ちが引っかかった。
じっくりと観ることもしなかったら、学芸員が「ゆっくり歩きながら観ると動くんですよ」と教えてくれた。
淡い色合いなので見過ごしてしまったが、よく観ると凹面の掘られた部分が断層構造になっており、ゆっくり移動しながら観ると像が動く。
動くように視えるのは、断層に描かれたズレが揺らいで見えるからなのだろうが、うずくまった犬の表情が通り過ぎるにつれて陰険になっていくのが恐い。
パラパラ画像にしたら分かるかも知れないけれど、この彫刻作品はやはり現場で観ないと分からない。
瞽女の動きには注目しないでしまったけれど、子供達の人真似の遊びとして描かれているのが、妙に心ざわつかせる。
子供というのは無邪気無分別無思慮無節操に人真似をして、くすくすげらげら笑うものではあるけれど、門付けの芸をして生きる盲人一行を真似るだろうか。
私は雪国のこの地で生まれ育ったので、瞽女がこのように歩いているのを何度か目撃していて、強く印象に残っている。
水上勉の小説を篠田正浩が妻の岩下志麻をヒロインにして撮った映画『はなれ瞽女おりん』も観たことがある。
この『遠方の声』という作品は、公式ガイドブックに書いてあるままに、全文を載せてみる。
【制作2021 所在MonET 2F 雪のように真っ白な本棚の合間に浮かぶ彫刻作品。人間の生活と労働と妄想のイメージがモチーフになっている。作家はかつて越後妻有の集落を訪れ、そこで聞いた昔話や思い出が、窓の外の雪原に投影されるようだと感じた。その時間が記憶となり、この作品が誕生した。】
陸の孤島と言われることもある妻有地方の暮らしを取材しても、みな淡いファンタジーとなり、このような作品として昇華されるのか。
私は高校生時、社会部に所属し、ある村落の古老達から民俗学の聞き取り調査を、夏合宿でやった経験もある。
真面目な部員ではなく、途中から誘われて入り、ふわふわと真面目な部員の後ろに付いていっただけだけれど。
瞽女の作品を観て胸のうちにざわざわとした違和感を感じたけれど、となりの糸電話の作品に救われた想いがした。
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『ふ〜ん』で通り過ぎた作品

2022年05月24日 06時55分33秒 | アングル




これら2つの作品も、一昨日、昨日と同じ会場で一部屋ずつを使ったもの。
最初の、エアリエル  ニコラ・ダロ(フランス)は、左奥に見えるシリンダーの圧縮エアーが動力源になっていて、時折緩慢に吊るされた布のお化けが動く。
西洋のお化け=トロル(troll)のイメージは、ゴースト・バスターズやハリー・ポッターで観たけれど、日本人の目からすれば漫画的で迫力がない。
お化け屋敷という見世物小屋を知っている我らから見たら、『ふ〜ん』でしかない。

次の、16本のロープ イリヤ&エミリア・カバコフ(旧ソビエト連邦/アメリカ)は、作家が旧ソ連時代に、自分が属している社会とそこで暮らす人々の人生を記憶するために、人々の声を記録しはじめた・・・とある。
約100個の『ゴミ』とメモの総てを、頭を下げてくぐって(背の低い人の目線の高さになっている)読み進むことなどできにくい。
たまたま、いくつかの『ゴミ』に気を引かれてメモを読むにしても(英語と日本語で書いてある)私は2,3読み、すでにひとつも記憶していない。
独裁者プーチンのロシアから逃れたのではなく、旧ソ連からアメリカへ亡命した作家ペアなのだろうか。
神社の絵馬や七夕飾りの短冊とは似て非なるものだが、徒労との戦いだったのではないか。
100個のメモの一覧表はないのか聞いてみたい、とは、書いている今の時点で思うことだけれど、そのとき学芸員はそばに居なかった。
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Force 名和晃平(日本)

2022年05月23日 08時40分40秒 | アングル


越後妻有(つまり)大地の芸術祭2022 里山現代美術館MonET(モネ)の2階に展示されているひとつ。
これも昨日の作品のように天井からぶら下げられているのかと思ったら、黒い液体が糸を引いて落ち続けているのだった。
絶妙な粘度があるからだろう、糸のまま落ちて、溜まりに一定の凹みを作るのだが、微妙に動きがあるので観ていて飽きない。
普通の液体では実現しないスローモーな時間経過を感じるからだろうか。
付き添ってくれている学芸員に「窓を開けて風が吹いたらどうなりますか」「団扇があったらあおいでみたい」「斜めの板の上に垂れて流れるところを観てみたいなぁ」などと言ってみた。
昨日の、movements 目【mé】の時にも風の話をしていて、その時には「絡まったら大変なんです」「小学生が集団で通ったときには、風圧が起きて、絡まりそうに揺れました」などと説明してくれていたので、そのことを受けての少し意地悪な質問をしたのだ。
「受けている枠を外れてしまったら、床が大変なことになります」「それより埃が入ってしまう方が困ります」などと、やんわり受け流してくれる静かな学芸員であった。
このインスタレーション作品は、風でどうなるかということなども想わせるが、もしこのシリコーンオイルが赤や緑や黄色ならどうか、などとも想う。
インスタレーション作品とはなんぞや、設置された空間も含めたアートということで、たまたま居合わせたことによる参加意識も芽生える。
タイトルはForce、これを口にだしたら、もう『スター・ウォーズ』だ。
数々のシーンが想いだされるけれど、もしかしたらダースベーダーの隠された哀しみの象徴か、などともこれを書いていて思った。
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movements 目【mé】(日本)

2022年05月22日 09時35分35秒 | アングル




越後妻有(つまり)大地の芸術祭2022 里山現代美術館MonET(モネ)の2階に展示されている、movements 目【mé】(日本)が見た目に面白かった。
枠と文字盤を取り払ったアナログ電気時計が無数にテグスで吊り下げられていて、総て動いていることが秒針の動きで分かる。
もしかして動力はソーラーなのかと裏に回って見たら、小さな時計本体にボタン電池が嵌められているのだった。
数ある秒針付きアナログ置き時計の最小サイズの裸の本体なのだろう。
8000個あるのだそうで、学芸員が『ムクドリの群れのように配置されている・・』と説明してくれた。
『ムクドリと言うと意外に思う人もいるようです・・』とも言っていたが、京都の桂川辺りでムクドリの群舞を何度も観ているので私はなるほどと納得できた。
méのéって何だろうと、これを書きながら調べたら、フランス語イタリア語スペイン語に使われるアキュート・アクセントというものらしい。
つまりラテン系の文字か、とまでは分かったけれど、それが何かというのがよく分からない。
なにはともあれ強い自意識を強調表現しているに違いない。
そういうことはともかく、8000個の秒針が動いているのは、確かに命の鼓動をも感じさせて、こういう集合を観るのは好きだなぁと見とれた。
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古民家村を訪ねる

2022年05月21日 07時21分07秒 | 旅行










【カールさんとティーナさんの古民家村だより episode1「2020初夏」】がNHKきらっと新潟で放映される、その半日前に、まさにその風景を観に行ってきた。
築120年以上のかやぶき屋根の家をリノベーションして暮らし始めた、ドイツ生まれの建築デザイナーと、アルゼンチン出身で元国際線キャビンアテンダントだった妻が、テレビの中でとってもいい感じだ。
限界集落だった十日町市竹所(たけどころ)の古民家を次々とリノベーションしてよみがえらせ、新しい人達も移住しているのだそうだ。
それぞれの家の壁が今までの日本の家屋にはない色に染められているのに、違和感なく自然と調和しているのが面白い。
帰りには、カールさんの建築事務所兼カフェの、まつだいカールベンクスハウスに寄ってコーヒータイム。
コロナ騒ぎの始まる前年、2年半前にもここに来たのだが、そのときにはカールさんが居合わせて、本人から再生古民家の2階部分を紹介してもらうことができた。
私の生家も昭和6年築の中途半端な古民家だということを話し、彼からは古民家を放置するのは、本当にもったいないということを聞かされた。
人なつこい笑顔で「もったいないですよ」という言葉を発するのを聞いて、即刻ファンになった。
降って湧いたようなお金があるならば、『金に糸目はつけないので、是非ともわが家をカールさんのお好きなようにリノベーションをお願いします』と申し出たいのだが。
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5月20日は『世界ミツバチの日』

2022年05月20日 07時27分27秒 | 養蜂


Yahoo! JAPAN SDGsというYahooからくるメールのなかに『5月20日は世界ミツバチの日』とあった。
『世界中で「虫」が減って、食糧不足に!?』と、警鐘を鳴らし啓蒙している。
ミツバチを飼っている身とすれば、【ミツバチや鳥など受粉を助ける存在「ポリネーター」】や【「ミツバチヘギイタダニ」です。ミツバチの背中に乗るんですけど、サイズ感でいうと人間の背中にうさぎが乗っているくらいデカい】が印象に残った。
ポリネイターとは何ぞ、ポリネシアと関係有りや無しやと検索してみれば、そのように名付けられた競走馬が居るそうでそればっかりだが、ずっと見ていくと、【送粉者(ポリネーター)】という記述にぶつかった。
広辞苑には、【そうふん(送粉 )昆虫・鳥・風・水などが花粉を雌しべの柱頭または胚珠へ運ぶこと。】とある。
わが家のニホンミツバチ誘引の仕掛けである蘭の金稜辺には、探索蜂は例年通り集まっている。
今年はいつもと違い、100匹前後か200匹ほどのかたまりになって、何日もそれを保っているのが3箇所もある。
分蜂の規模ではないし、探索蜂なら数匹かせいぜい数十匹で金稜辺や待ち箱周辺を飛び回り、巣門を出たり入ったりを繰り返すのだが。
3箇所のニホンミツバチたちは、巣門から中に入るのも少しはいるけれど、もうこのかたまりの小集団だけで生計を立てているような具合だ。
でも、もしかしたらそれぞれが待ち箱を気に入り、でき得る最大数をもって、本隊がやってくるまでの場所取りをしているのかも知れない。
それなら、あと3群がやってくるのか?
来るのなら、今日が最適な日かどうかの認識判断は蜂側の都合だけれど、いい日旅立ちをしてわが家にようこそ、と期待する。
画像はアパート式飼育箱の巣門に仕掛けた金稜辺と群がって固まるニホンミツバチ小集団。
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初めての若竹汁と筍煮物

2022年05月19日 08時52分00秒 | ざんねん




筍が自宅敷地に生えてくるのだから、他所様に差し上げるだけではなく、自分で食べたらいいという意見をもらって試してみた。
米ぬかは作年ぬか漬けを作っていたときの使い残りが、タッパーに入れて冷凍庫にある。
尚、せっかくのぬか床は昨年末自宅宇治に戻る際に忘れてしまい、5ヶ月経った今、おぞましくて壺は開けられない。
育ち過ぎ気味の1本の皮を剥き、半分に切ってそれぞれを半割の寸止め切り込みを入れ、水から炊いて一日半放置した。
そうして昨夜、夕飯を作ろうと思いながら貰い物の笹団子を食べたり食パンを千切って食べたりしていたら、その気が失せた。
長時間のうたた寝の後で、もう夜中なのに、うちの台所は山側にあって何をしていようが誰の迷惑にもならないので調理を始める。
一番簡単なのは若竹汁と聞いていたので、初めて買った生わかめを洗って切って、めんつゆを薄めて筍を入れて煮立てた。
味見をすると、咳き込むほどに汁が濃すぎて水を投入したが、めんつゆは失敗だったな、出汁の素を使うべきだった。
わかめは細かく切らないと、びらびらと長いままになるのだなということも判った。
何回も味見すべきところを、こんなもんだろうと、初めてなのに大胆過ぎた。
さつま揚げも初めて買ってきていたので、気を取り直して煮物もやってみると、さつま揚げだけが美味しい。
さすがにプロはいい仕事をしている。
人参はレンチンしているので、よい噛みごたえだが味がしみていないし、肝心の筍はエグみがないものの柔らかすぎの感がある。
砂糖を少し入れるべきだったのか、初めてなのだから、とにかくレシピを観ながら、すべての量を正確に計るべきだとようやく悟った。
これを書き終わってから、朝食にするのだが、若竹汁も煮物も一晩経って良い加減に染みて食える代物になっているのかどうか。
ついでに昨夜は腹立ちまぎれで、口直しのためのカレーを作った。
同級生から大量にもらった手羽元を入れたチキンカレーと若竹汁と筍入り煮物の組み合わせは、いかがなものかと自分でも思う。
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ニホンミツバチの雄蜂

2022年05月18日 08時29分08秒 | 養蜂




分蜂群誘引のための金稜辺に集まったまま何日も過ごしている200〜300匹と思われるニホンミツバチの集団がいる。
50センチ位まで顔を寄せて観察しつつスマホを構えても、ゆっくり動けば慌てる素振りも見せず、こちらに関心を向けない。
この集団に外から帰った来た働き蜂は、激しい動きをしつつ大急ぎで中の方に潜り込んでいくことが多い。
それなら女王蜂が居るのかも知れないと腰が痛くなるほどしゃがんだまま観察するのだが、尻の大きい女王は姿を見せない。
先日来、刷毛で集団の形を崩して目を凝らしたり、小集団でもアパート式飼育箱に定着させることができるかと移住の試みを行ったりした。
女王蜂はみつからなかったし、アパート式飼育箱の方にも次の日すっかりいなくなっていて全くの無駄足だった。
そうしてまた元の木阿弥、同じような状態の2組が、待ち箱や金稜辺の網にこじんまりとたむろする状態が続いている。
観ていると、セイヨウミツバチの観察研究で明らかになった8の字尻振りダンスをする働き蜂が居る。
ニホンミツバチは一匹一匹がそれぞれの採蜜をするので百花蜜だと思っていたが、ニホンミツバチ(東洋蜜蜂)も8の字ダンスをして蜜源情報を教え合っている。
1枚目画像の真ん中にいる、働き蜂(雌)より一回り大きくて尻が黒く目がくりくりしているのが、毒針を持たず交尾しか能のない雄蜂。
数%居るようだが、こいつは採餌もせずに養われているそうで、こいつらのためにもせっせと働き蜂が行き来しているのか。
待ち箱に分蜂群が入居して巣房作りが始まると、働き蜂が脚に花粉団子を付けて帰ってくるようになり、それで定着確定だ。
この小集団に帰ってくる働き蜂は花粉を持ち帰ることはなく、おそらくは採蜜だけに行き来しているのだろう。
雄蜂は働き蜂より短命だそうで、この群は雄達を看取り、その後もしばらくは、ツバメの餌食になったかも知れない幻の女王を待ち続けるのだろうか。
などと、情緒的空想をついついしてしまう。
今朝は霧がでて少し寒いからか根性なし雄蜂は潜り込んでいて見えない。
1枚目は昨夕、2枚目は今朝撮った。
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食事らしい食事もたまには

2022年05月17日 07時10分07秒 | グルメ




1枚目は、いつだってその気になれば郷土料理のお店を開くことができる筈の幼馴染同級生の接待を受けたときのもの。
食リポをしたいところだけれど、全部いつも通り美味しかったと言うしかない。
見た目にわからないのは、右端の料理で、スカンポの皮を剥いて切ってから一晩水に晒すなどの手間がかかっている代物。
スカンポの酸っぱさはないのに食感は残っていて絶妙に旨い。
山菜の採れる今の時季は心ウキウキ、面白がって採らないではいられないのが、この地方の好き者達。
でも山菜料理は普通の野菜とは違い、何倍もの手間が掛かるものばかりで、片手間ではやれない大手間料理。
その横の皿はウド(独活)の甘酢仕立ての料理で、たいてい胡麻和えにするところを、初めて食べた絶品だった。

2枚目は、同級生の息子さんの開いた小料理屋さんにて、昨夜のプチ同級会での料理。
おまかせのコースで、最初にでてきたのが、食べかけだけれど、黄色い器に入った木の芽。
こちらの木の芽は、アケビ(木通)の新芽ということは以前に紹介したけれど、これが今まで食べた木の芽の中で最高。
かき混ぜてしまった後なので見えないけれど、うずらの卵の黄身が載せてあり、出汁が絶妙で、さすがに料理屋の突き出し。
そして茶碗蒸しの横はふぐの薄造りだけれど、あまり薄くはなくて、この厚みの食感がとても良かった。
その後もいろいろと出てきて、最後のお好みお握りは、たらこ握りにしてもらい、デザートのアイスクリームで〆。
料理を出してもらう度に、すぐ箸をつけてしまい、撮らないでもいいかとなってしまったのは、ノンアルコールに酔ったから。
今回は私が車をだして、5人で街に向かい、向こうで2人、合わせて7人の会食となり、元気な歳頃を再確認となりにけり。
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