鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ヒドラを発見

2008年11月28日 19時14分29秒 | 随筆或いはエッセイ

昨夜食卓に置いてる水槽を、見るとはなしに見ていて『ん?』と思った。『これは何だ?』ダイバーによる南国の海中散歩映像に出てくるようなイキモノ。あまりに小さくて色も鮮やかではないがイソギンチャクのようなクラゲのようなしなやかな動き。

『ヒドラ!』と思い浮かんだ。ネットで調べたらまさしくヒドラ。繁殖させたりする愛好家もいるようだ。カツオノエボシなどと同じで毒針を鞭に持っているらしい。画像を拡大すると6本の腕(?)にブツブツが無数に付いている。それが毒針。

イトトンボのヤゴを見つけたときに次ぐ驚きだった。右端はガラス壁にくっ付いている吸盤(?) 体というのか胴体というのか、それが4mm位で、6本ある鞭の長いのは10mm以上だ。メダカの稚魚も毒針でしびれさせ、丸のみしてしまうようだ。

よくよく見れば、どの水槽にもかなり棲息しているのかも知れない。これも水槽内のバランスをとる役目を果たしているのか? 棲息生物総数の微妙な揺れを伴いながら水槽内環境がある範囲内で留まるための必要構成員かも知れない。

今、プラナリアの再生実験をやっている。前と中間と後ろの3つにちょん切った。2日経つが3つ共動いている。先頭も胴も尾も動き回るが、まだ再生の様子はない。ちゃんと前の方だった方を前に進む。元は1つだった格好にピンセットで寄せてやっても、もう離れた元の自分の一部には興味を示さないで離れていく。

胴体部分の下に口があるらしいので餌さえあれば胴体が一番早く再生しそうに思うがどうか・・。先頭の方には眼があるので寸足らずだがサマになっているし身軽になったように元気だ。尾はどうにも頼りない感じだが、胴みたいに前後を切られたわけじゃないから、いきなり切り口からにゅっと亀みたいに頭を出さないかと期待している。この3分割個体が再生したとき、これはどれがコピーなのだろう。すべてがクローンになるのか・・・。ヒドラはプラナリアよりもっとすごいらしい。百個に切り刻んだら百匹のヒドラになるというから驚異だ。大増殖してしまったら脅威かも知れない。

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亡きがら なきがら なき殻

2008年11月26日 23時17分51秒 | 随筆或いはエッセイ


一匹でストライキを起こしているような、なげやりになっているような、恍惚状態のような異変を示していた巨大カワニナが助からなかった。他のカワニナに異常はないし、同居のヒメダカにもヤマトヌマエビにも変化はないので飼育環境にさしたる不具合はなかったと思われる。

転がっている状態のまま何日もツノを出したり引っ込めたり、蓋を閉めることもなく殻から出ている部分をゆっくり動かし、吸盤足を上にしていたが、終に動かなくなった。大きなカワニナだったから、アポトーシスに従った寿命だと思いたい。

水槽の底から引き上げ、足をピンセットで引っぱってみたらずるずると身が出てきた。巻き取るようにしたら、螺旋の先端まで千切れることなく取り出せた。死んでからあまり経っていないと思うのだが、嗅いだら猛烈な悪臭。貝の腐った臭いはどれも同じだ。

おぞましい程の臭いなのでデジカメで撮るのも撮りあえず、とりあえず庭の花壇に埋めた。何かの肥やしになってくれるだろう。貝殻は良く洗い、撮ることにした。ウチで育ち、死んだ最大級のサカマキガイの殼二つと、かなり前に水温上昇で死なせてしまった小さなカワニナの殼と共に撮影。

このカワニナは欠けてる先端があれば、50ミリ近くあるから最大級だろう。サカマキガイも15ミリの最大級。私の殼コレクション。サカマキの逆巻きがよく判る。

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しどけない姿のカワニーナ

2008年11月22日 00時41分01秒 | 随筆或いはエッセイ

もうこの画像の格好で4日目に入った。ツノは完全に引っ込めることもする。その点はカタツムリと同じだ。でも先っぽに目はないような気がする。かわりにツノの根元にかわいい目(?)がある。

ツノを揺らしたり、引っ込めたり、出したり、吸盤足もしわくちゃに閉じたり拡げたりしているから、さほどどこか具合が悪いようには見えない。

2センチサイズのオスカワニナが昨日は登っていた。多分繁殖行動というか交接をしていたようだ。受け入れたのかどうかは確認できなかった。もしかして、いつでもどうぞという態勢だったのかと思い、先の記事に⑥を追加すべききかもしれないと考えた。

⑥ホタルの幼虫などの敵がいないと判り安心のあまり、もういつだってどうぞ・・・というフェロモン全開状態。

この水槽にはヒメダカもいるのだが、ここ3日程ユスリカの羽化が多い。砂利の中にそうとうユスリカの幼虫のアカムシがいたようだ。ヒメダカは飢え気味だったら見のがさないのだろうけれど、アカムシが水面に浮上し羽化するのを見のがしてしまっているのだ。

これをタイピングしている今、蓋付き水槽の空中部分ガラス面に何匹ユスリカが止まっているか数えてみよう。6匹もいる。つぶしたのも同数位。これが刺す蚊であれば、幼虫はいわゆるボウフラだから、ヒメダカも私も見のがさない。

急に寒くなったから羽化を早めるのだろうか? クロイトトンボのヤゴを飼っていた水槽では3日前と4日前に各1匹羽化した。3日前の方は飛んでいかずに抜け殻のそばの浮き草の上でじっと動かない。

羽化して冬越しするのだろうか? 水中より成虫になっての空中で冬越しする方が生き残れる可能性が大きいのかも知れない。水に落ちたらみじめだろうし、この2種を虫かごに入れて春まで待ってみようかとも考えている。ユスリカの成虫は間違いなくクロイトトンボの餌になるだろう。

追記;タイトルをセクシーにすると訪問者が増えるのではないかという詐欺師まがいのことを試みてみた。それにしてもこのカワニナはしどけない姿で寝転び過ぎだ

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カワニナの異変

2008年11月19日 20時02分29秒 | 随筆或いはエッセイ

一昨日からカワニナの大が変だ。ガラス壁からすとんと落ちた状態で寝転んだままになっている。寝転んだまま吸盤足を中途半端に縮めてじっと動かないことは度々ある。長すぎる転がり時間なのだが死んではいない。見慣れないものをべろりと出している。

外骨格のものが成長するときには殻を脱ぐ。エビだってカニだって脱皮をする。ヤドカリは大きいサイズの家に引越しをする。ところが貝の類は、徐々に殻を大きくして成長するのだ。ネットで調べてみると、どの貝も螺旋を描いて殻を成長させ、その螺旋は対数螺旋と言うらしい。

このべろりと出ているのが何なのかを探ろうとネットで見るのだが、根気がなくて探せない。そこで色々の可能性を考えるのである。

①餌を食べ過ぎて肉が殻からはみ出してしまった。元に戻そうと絶食中。メタボリックカワニナ。
②急激な天候異変の寒さにパニックになっている。ヤケクソカワニナ。
③殻から出てみたら、あまりの快適さにうっとり状態。引きこもりの逆バージョン『出ずっぱり』
④殻の螺旋巻きを増やして成長するには型が必要。べろりと肉を出してその表面からカルシウム分を滲出させ殻の形成中。
⑤ダイダイ色のぶつぶつは卵胎生の稚貝で、普通なら一度にこんなに孕むことはないのに超多胎児状態になった。結果、しんどいから体外に出して成り行きに任せている。


以上どれかが当っているだろうか?
どうも情緒に流れ勝ちなので真面目に受け取ってもらえないかも知れないけれど、けっこう大真面目です。

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カワニナの稚貝

2008年11月16日 00時33分01秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナは卵胎生なので極小のカワニナの姿で生れてくる。今か今かと待ち望んでいた稚貝をついに2匹発見した。サカマキガイは見付け次第排除してきたのだが、やつらの卵塊はいたる所にあっていつの間にか大発生する。そいつらかと思ったのだが虫眼鏡で確認した。私は稚貝のわかる男になった。

吸盤足もちゃんとある。サカマキガイとは区別できる丸くて薄茶色の足だ。巻きもしっかりきれいだ。そのチビカワニナを最大カワニナが吸盤足で踏んづけてしまっていた。窒息はしないだろうとは思いつつ少し心配した。でも数分後には外れていた。生きた心地がしなかった最初の試練であったかも知れないなどと、どうも擬人法の見方をしてしまう。吸盤に稚貝の型が一箇所残っている。その場所でしばらく留まっていたから凹んでしまったのだ。自然界にいたらきっと色んな型が付くのだろう。

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交接

2008年11月16日 00時30分45秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナにはどうも交尾という字はあてにくい。尾は貝殻の中なのではないかという感じがするからだ。吸盤足でぶちゅっとやり合ったら見た目にセクシーだろうが、そういうことはしないようだ。交接時間は長い。おそらく数十分は燃え上がっている。紅い気を発しているように見える。背景のいたずらだけれど。

蓋もベレー帽みたいでおしゃれにくっつけているし、どこでどう交接するのかと思うが、腕のようなものを片方が出して差し入れていた。黒っぽい方がオスで赤っぽい方がメスだ。やはりオスが言い寄る格好。

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泡目

2008年11月16日 00時24分55秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナはぶくぶくの泡に当たるのも好んでいるように見える。自然の川ならもっと流れも泡も当然あるだろう。そんな記憶をたどっているように見えるくつろぎのひと時。全くの偶然でマンガのような画像が撮れた。

左の大きいのは殻長4センチ強の大物。ネットで見ると『4~5センチになるものもある』とあったから、何とか5センチ突破を目指したい。石灰質とかカルシュウムをやる必要があるのだろうか?この水槽には、この大物が1匹と右側の2センチ前後が3匹と2ミリ程の稚貝が2匹(+α)だ。ヒメタニシのオスも1匹いる。こいつらはこの水槽の酸素濃度計だ。

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負けた!(でか足吸盤)

2008年11月16日 00時22分44秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナにも好奇心があるのではないかと思うことがある。面白がって何を喰うのかと色々試して与えるので、自然界にいる何倍も喰うことには満たされているはずだ。

本当はガラス壁面の苔取りしてくれるのではないかと捕ってきたのだが、苔なんか目じゃないだろう。それでかどうか、ゆっくりではあるが水槽全体を活発に動き回る。ぶくぶくのホースに登ったり、水草に登ったり、たまに底の砂利に体半分もぐったりする。温度計を登るのも好きみたいだ。

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重たいじゃないかい!

2008年11月16日 00時19分38秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナは水底を歩くときも、ガラス面を這い上がるときもしゃくるような動きをする。吸盤足のある前部が先行して伸びてから、殻を引っぱる。伸び縮みをして前進するのだ。ガラス壁面から突然水底に落ちることがよくある。吸盤足をゆるめてしまったのか、降りるんだから吸盤の力をゆるめたらラチがあくというわけなのかわからない。

サカマキガイの場合はしばしば2匹から4匹で絡まりあいガラス壁を移動する場面を見る。乗られた方が嫌がって振り落とそうとするような動きをしたり、乗る方は器用にひょいと殻を浮かせて跳び乗るようなことをするのだが、カワニナの場合は動きがゆっくりなので、意志が見えない。

偶然なのかフェロモンに引かれてなのか、いずれにせよ飼っているからといってガラス壁のどこそこに吸い付かせるということは出来ない。吸盤足を使ってくっ付いている場所は彼らの意思なのだ。

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カワニナの会合

2008年11月16日 00時10分23秒 | 随筆或いはエッセイ

カワニナは泥の中を這いずり回るイメージがあるので、あまり奇麗でない環境でも平気だという感じを持っていた。しかし飼ってみるとどうも違う。水槽のエアを暫く止めて置くと、必ずガラスを這い登って水面から少し顔(?)を出した状態でいる。

酸素不足には弱いようだ。ぶくぶくをしている時は、底を這いずり回り餌を見つけたら貼りついてしばらく動かない。ふかしたサツマイモのヘタが好物だ。ジャコも食べる。チクワは大好物のようだ。

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プラナリア王国

2008年11月09日 11時33分23秒 | 随筆或いはエッセイ


庭に置いてる手造り水槽の中の水草を取り出した時にプラナリアを発見した。生物の授業で習ったことがあったのか何かでおぼろげな記憶があってピンときた。小さな容器に入れて観察するとなかなかに面白い。長くなると1センチ程に伸びるのだが、縮んだり反り返ったりヒルのように体は自在だ。頭というのか何なのか先がスルメイカのように三角で、よ~く観ると上に目がちゃんと二つある。前方にあるというより上に付いている。

平べったくて体の周囲は半透明だが中身は赤みがかって見える。何かが詰まっている感じではない。これがどう千切っても元通りに再生するという生き物なのだ。手足や尻尾が再生するというのではなく、手からでも体が再生してしまうという不気味さ。そんな人間の出てくる小説を読んだことがあった。

ネットで少し調べたら、よい条件でないと切り分けたら再生するどころか溶けてしまうと書いてあった。しょっちゅう水を換えてやって餌には生レバーをやって増やすなどと書いてあるのもあった。

ところが飼ってると言えないほったらかし状態で、ウチの水槽ではプラナリアが大増殖している。メダカ2種、淡水エビ3種、ハゼ、ウグイ、サワガニ、ヤゴ3種、カワニナ、タニシ、プラナリアなど飼うものが増えて、小さいプラスチック虫かご、百均たらい、海苔のびん、市販水槽、手作り水槽などなど容器が20個近くになってしまっているのだが、その内の半分位にはプラナリアが居る。

最初に見つけて小さなプラケースに入れた一匹は3ヶ月程でいつのまにか10匹以上になっている。まだ詳しくは調べていないのだが、雌雄があるわけではなく分裂して殖えていくらしい。どうりで1匹でも殖えるわけだ。

水が綺麗でないといけないようなことが書いてあるがそうとは思われない。先日クロメダカの水槽に入れている水草のオオカナダモが伸びて大きくなったので他の水槽に分けようとを取り出して板の上に置いていた時のことだ。ほかの事をしてから、板の上を見て驚いた。プラナリアがびっしりと板の上をうごめいていた。

食卓上に置いている水槽の一つにミナミヌマエビを入れているのだが、その壁面に1センチに満たない糸のような白いものが付いている。ブクブクをしていると少しだけだが、止めてしばらくしたらびっしりと貼りついて動き回る。

ミズミミズだと思っていて、以前は確かにミズミミズだったのだが、近頃動きが違うようだなと感じて虫眼鏡でみたら、なんと全部細いけれどプラナリアなのだった。不思議なことにいつの間にかミズミミズがプラナリアにすりかわっていた。

ミズミミズを喰ってくれないかとヒメダカを入れてみたこともあったのだが、ミナミヌマエビが抱卵したのでヒメダカは他所に移した。稚エビが食われるかも知れないと恐れての事。

それまでに多少は効果があったのか、それともエビがミミズを食い尽くしたのか、ミズミミズがプラナリアに化けた。形はそっくりなのだが動き方が違う。ミズミミズは輪を作ったり糸がからまるように固まったりして、壁面には付いているように見えるだけで付かず離れずなのだが、プラナリアはへばりついて常に這いずり回っている。これはエビが食わないのかなどと疑問は増すばかり。

中のミナミヌマエビは今6匹が抱卵中だ。思わず『ヤ~レン抱卵、抱卵・・・妊娠したかとカモメに聞けば、わたしゃ飛ぶ鳥、卵で産み落とす・・・(字余り)』などと私はちかごろハイである。ミナミヌマエビは産んだ卵を満腹に抱えて孵化まで育てるのだ。水の中では浮力が働いて、鳥と違い身軽になる必要がない。

夏に三重県は美杉の雲出(くもず)川から連れてきた内の1匹が抱卵していて、その繁殖がうまくいき、10匹だったのが何十匹にも増えた。飽和状態になった水槽での繁殖はもう駄目かも知れない。前にヒメダカは移したのだが、卵を投げ入れておいたヤツが孵化して又ヒメの稚魚が何匹もいる。

抱卵したエビたちは、しきりに満腹の卵に新鮮な水を送るパフパフを繰り返しているのでその労に報いたい。2ヶ月程前には1匹の抱卵メスだけを別水槽に隔離して死なせてしまう失敗をした。その前には、卵をボロボロこぼすメスがいて、それも駄目だった。プラナリアはそのままでいいのか、どうしたらいいのか・・・あまり調べもせずに一人思い煩う今日この頃。

プラナリアは撮影しようと小さい容器に入れると、いっときもじっとしていない。なかなか上手く撮れない。私の小さいデジカメでもマニュアルにすれば撮れるのかどうか、説明書を精読する気が起きなくて不鮮明にしか撮れない。三角頭と目は薄っすらと判る。色は黒っぽいのや赤っぽいのがいる。

そろそろプラナリアもちょん切り実験をしてみようと思う。何しろ飼っているというつもりの生き物としてなら、プラナリアがウチでは最多数だ。ゴマンといる。五万以上だ。もしこれが水から出るようになったら恐ろしい。何とか水の中だけの王国であって欲しいなどと空想したりもするのである。

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大相撲に八百長はないと思っている人なんて居るのだろうか?

2008年11月02日 17時38分24秒 | 勝手に応援
解雇された若の鵬が裁判を起こしたり、八百長発言をしたりしている。それとは別に大相撲協会側が週刊誌を訴えた裁判では、北の湖と朝青龍がいつもの強面で八百長を全面否定したらしい。あまりタイムリーではないけれど思うところを書いてみたい。

タイトルで書いた通り、八百長は無い筈がないと思っている。子供の頃、国鳥はキジで国蝶はオオムラサキで、では国技は何だろうと思ったことがある。日本の国技は柔道か剣道かその両方で、相撲だとは思わなかった。

今の国技館を建てる時に名前を国技館にしたことによって、なんとなく相撲が国技のように言われだしたらしいし、大相撲というのはNHKが独占的に放映することと、皇室を観戦に招待するのが恒例になったため権威が創られ保たれてきたのだ。

大相撲は西欧のスポーツとは成り立ちが違う。タニマチという贔屓筋の存在があっての『ごっつぁん』芸能の興行である。喜ばせてナンボのショービジネスではないか。プロレスほどではないにしても八百長はあるに決まっている。

カド番の大関はたいてい勝ち越してカド番を脱出するし、千秋楽に勝ち越す力士は負け越す力士より必ず圧倒的に多い。裁判の証言記事を読むと、決して星の売り買いをしないヒトがいたり、八百長をすると破門という部屋もあるようだ。若の鵬はカド番の琴欧州に持ちかけられて星を売ったと証言している。大関から陥落してもまだ永く力士をやっている出島は決して星の売り買いをしないのだそうだ。

賭博に絡む八百長ならば、プロ野球でかなり問題になったことがあるように大問題だろうが、力士同士の中(仲)で行われているのであれば犯罪でも何でもない。それが露骨に見えてきたら人気も権威も落ちるので無気力相撲などと口当たりのいい言葉で自重を促しているのだ。実のところは『わからないようにやれ!商売上ったりになるのだぞ!!』なのだろう。

北の湖も朝青龍もあのような態度が一番良いと考えているのだろう。大相撲の為に、自分の今まで築いてきたモノを守る為に・・・。気持ちが顔に出やすい二人のヒール(悪役)が、マスコミ記者の挑発質問に、恫喝もどきの受け答えをするのが中々面白い。テレビ局各社もしてやったりなのだ。

露鵬、白露山兄弟の起こした地位保全を求める提訴は当たり前のようにも思われる。大麻を確かに吸ったと立件はされていない筈なのに見せしめの解雇。彼らは稼ぐためにやってきたのだから、この裁判でもきっと結局は和解が成立して大金をものにすることになるような気がする。

予言めいたことをもっと書いてみよう。十分稼いだ朝青龍は怪我の治療でなかなかモンゴルから来ないそうだから、もう嫌気が差しているのだろう。横綱審議委員会のあの女史が前に言っていたように、彼はもう終わってる過去のヒトになった。

それとも、白鵬に我が世の春といった態度をされるのが悔しくて再起するだろうか?楽しみではある。というような事を書きたくなるという事は、やはり大相撲は大変商売上手なのだ。鍛えて並外れた体型に作り上げた裸の男がぶつかり合う見世物は観ていて愉しいのだからして・・・。

追加の一言。私は琴欧州が好きでファンなのである。八百長をしたという若の鵬の発言に対して、ウソだと否定しているようだ。でも私はファンであることに何ら変わりはない。あの愁いのある表情は星を買ったりすることで、いや増す愁い顔なんだろうと想像する。これからは大相撲を観る楽しみ方に深みが増した。

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