静物という感じにするなら、けっしてアップで撮るものではないようだ。これでは果物屋の展示ケースの上なんかに貼られているパネルだ。八百屋で売られるトマトが入っているから統一感がないのかも知れない。絵画のような『静物』にするなら、皿に載せるのがよいか籐籠がよいか。葡萄には蔓と葉っぱもあった方がよいか・・などとも考えた。上に余白が必要かも知れない。次からは後ろに無地のパネルを立てて光も計算して撮ってみたい。
この葡萄は粒がとても大きい。他とのバランスを考えたら縮尺まちがいのコラージュに見えるかも知れない。ピオーネという黒葡萄の一種とか。黒葡萄という分け方があることすら知らなかったが、これはいかにも葡萄らしい高級品だ。先のレッドコクーン改めマニキュアフィンガーと共にもらったもの。白い粉は洗い落とす必要はないそうだ。軽く洗えばいいとのことだが、洗いも拭きもせず息をフッとひと吹きしただけでそのままおいしくいただいた。
この林檎はじつに不味そうで食指が動かない。私は林檎や柿の皮を剥くのは得意なので、剥いて丸かじりが好きだ。でもこの林檎はどうも・・という感じ。ところがいざ食べてみると、硬すぎず柔らかすぎず酸っぱすぎず甘さほどほどで美味しかった。やはり食べてみなけりゃわからない。さて柿だけれど、甘柿でも熟柿にしてからがよい。ジュクジュク熟柿になるまで寝かせてから食べる。熟柿は商品として売っていないから、買っておいて待つしかないのだ。
トマトはなぜ果物の仲間に入らないのだろう。木に生るものではないからか。でもイチゴは草の実だ。パイナップルも草ではないのかな?バナナだって草だろう。それはそれとして、トマトは果物感覚で丸かじりするのが一番おいしい食べ方だと思う。ヘタの辺りが色づいてなくて味がないというようなトマトを最近見ない。トマトは昔より断然今の方が色もよく味もよいと思う。フルーツトマトというのもあるくらいだ。海洋深層水何パーセントかの水を与えると格別おいしいトマトになるのだとか、枯れない程度に水やりを抑えるのだとか聞いたことがある。トマトはほとんど毎日食べている。生産農家に感謝しておこう。ありがとう。