散歩の途中で、向かう方角ではない路地に居たのを横目に見つけて、回り道をした。『猿か?』と思ったのだ。たたずまいが猿に見えたし、出てもおかしくない地域だったから。つながれているヒモも見えたので近寄ってiphoneを向けてみたが、何を考えているのかいないのか動じることもないのか、ピクリともしなかった。
動かない性格というのかそういう種類の猫なのか? デブ猫なのか? 座ったまま失神していたのか? 老猫なのか? 目はあけているようには見えた。つながれているということは血統書付きの高級猫なのだろう。猫はいきなり爪を立てることがあるので、あまり好きではない。
住宅街だったが人けもなくて、画像を撮ってはみたものの、長く立ち止まるのも、ましてこの猫もどきの頭を撫でたり触ったりするのもためらわれたので、すぐに退いた。その間、こいつは不動の姿勢だった。画像をみると、ちゃんとお座りしているようでいて、だらしなく尻をペタンとおろすと自然にこうなる・・といった感じにも見えるが、前脚を片方浮かしているのは、一瞬後にどんな動きでもできる待機の姿勢かもしれない。侮れない野生を秘めているようだ。変なヤツに会ったという余韻が残っているので記録したいと思った次第。