記者会見でどう言えばよかったかを考える。
1、地方自治体の行政を担うトップとして、あるべき姿の正反対なことをしてしまいました。
弁明の余地はありませんので速やかに市長職を辞任したいと思います。
暴言を吐いてしまった部下に対しては、この件が明るみに出たと知ってすぐに謝罪いたしましたが、一回だけ頭を下げたら反故になるというものではありませんので、許していただけるまで意を尽くしたいと思っています。
あのような暴言は犯罪行為であり精神的苦痛を償うべきとの具体的な要求を示された場合には誠意をもって応ずる考えです。
誠に申し訳ありませんでした。
{以後、黙ってうなだれて、申し訳ありませんでしたと繰り返す}
2、 {1を言った後に自己弁護を控えめな口調で言いつつ、言外に部下の無能ぶりを匂わす)
じつは、あの激昂した口調の暴言を吐いた後で『なんてね・・冗談だよ驚かしてごめん、暴力団がらみの地上げ屋の事務所では、こんなことが言われたりするんでしょうね』『最優先で行われるべき事案なのですから、行政の仕事として適切な態度で、とにかく今までの怠慢を挽回してください』このように続けるつもりだったのです。
ところが、映画のシーンを自分が演じているような錯覚をしてしまい、部下もおとなしく聞いているものですから、引っ込みがつかないまま現実的な仕事の話に戻さず曖昧にしてしまいました。
誠に申し訳ないことをして、はっきり冗談だったと訂正しないまま、部下に不安を抱かせ精神的苦痛を与えてしまいました。
{以後は、1の終わりを繰り返す}
3、(1を言った後に自己弁護を控えめな口調で言いつつ、今後の具体的行動を示す)
暴言を吐いたまま、訂正も謝罪もしてこなかったことが、このこと以外にもあるものと思っています。
自分では冗談に決まっているじゃないかと思っていても、市長としての発言なのでそのように思っていただけなかったことも多かったかも知れません。
私自身が部下を傷つけたという自覚のないままになっていることを、すべて出していただき反省していきたいと思っています。
辞任したいと申し上げましたが、2ヶ月後に市長選挙が迫っています。
この時期に市長職を空にすることは多くの方々にご迷惑をかけることになるかも知れませんので、できれば残りの2ヶ月間一生懸命仕事をさせていただけたらとも思います。
市長選に立候補するかどうかは、今後数週間の私の行動を見ていただいた上で、多くの方々に意見を求め、人生をやり直すつもりでやるようにと背中を押していただけるかどうかで判断したいと思います。
※この音声テープを誰がどのようにして誰にいくらで売ったのかの経緯が知りたくてたまらない。
それにしてもよほどうまくやらないと、日本の風土として市長再選は無理だろうと思われる。
でも、このような失言が表に出ても、やり直しがきくものかどうか注目したい。
やり直せる大人の社会は理想的だけれど、弁護士資格をもっている人なのだから、人生最大の試練を最大限自己弁護に徹して、やり直しができるという証を立てて欲しい。
(明石に証を掛けた、これを言いたいがために・・)