鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その6)

2010年09月27日 08時44分13秒 | 個人的主張など
時限爆弾は検察へ向けられたものだった

9/22日朝日夕刊に、朝鮮総連詐欺事件の【被告の弁護側が、「東京地裁の一審公判で虚偽の証言をした」として、来月にも前田検事を偽証容疑で最高検に刑事告発する・・・】とあった。
9/24の朝日夕刊にも、以前検察の裏金問題を内部告発して、過剰なしっぺ返しを喰った【三井環・元高検部長ら市民約100人が「虚構のストーリーを作り上げた冤罪事件だった」として、伊藤鉄男・最高検次長検事ら9人を懲戒免職処分とするよう求める審査を検察官適格審査会に申し立てる。】という記事が載っていた。【・・・】内のみ引用転載。

ところが那覇地検の中国人船長釈放ニュースで、外部からの告発が霞んでしまった感じだ。さまざまな批判が成されているので、ここでどうこう書くこともないのだけれど、【「わが国国民への影響と今後の日中関係を考慮すると・・・】とあった。検察が外交問題を考慮して対処するなんて権限があるのか!?  ここにも検察の勘違いしている体質が現れている。

判決を述べる判事にも 同様の疑問と憤懣を感じることがある。判決に個人的情を盛り込んだり、判決文を読み終わった後で、被告に諭したりする場合だ。神のような高みから支配しているつもりなのだろうか。全く逸脱した行為で、いわば職権乱用でしかない。マスコミは何故か判事のそういう大岡裁きのまねに迎合するだけで批判をしない。

タイトルから離れそうなので、急いで結論にもっていきたい。これは全くマスコミ報道からのみの憶測なのだが、逮捕されている前田主任検事は、数々の検察有利のシナリオを書き、それに見合った供述を古典的手法で得る内に職場に対する不満がつのっていったのだ。そして村木元局長の無実を確信したときに、スイッチが入ってしまったのだろうと思われる。

時限爆弾は自分の職場、検察へ向けてのものだったのだろう。緻密な人だったというから、『書き換えてしまった・・・』だとか、おかしなミスをする筈がない。巧妙に仕掛けた自爆内部告発だったのではないか。第二の三井環氏ではないのか!!?  そう考えないとどうしてもつじつまが合わないと思うようになった。

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無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その5)

2010年09月24日 09時17分19秒 | 個人的主張など
逮捕されている特捜検事の取調べは究極の可視化をすべきだ

今回の事件について片山総務相へのインタビュー場面をテレビで観た。『検察が身内のことだからと、身びいきや手をゆるめることがあってはいけない。恥の上塗りになる・・・』と言っていた。恥の上塗りという言葉に違和感を感じた。少しネットで調べても、それに対する賞賛はあっても批判はなかった。検察内で起きた今回の事件は『恥』でしかないのだろうか?  そんな意識でしかないのだろうか?  恥どころか、罪をあばくべき機関が罪を創作したという、とんでもない犯罪ではないか。

今日の新聞では主任検事が改ざんを認めたとあった。『誤って書き換えた』などと当初は報じられていたが、どこでどう変ったのか知りたいところだ。発表する人間が微妙にニュアンスを変えてしまうのもよくあることだ。そもそも検察が容疑者の人権を全く無視した恫喝による強引な調書作成手法が批判されてきた中で発覚した証拠隠滅事件であり、それも無罪の証拠を隠滅するという逆転の発想による事件だ。

究極の可視化が成されるべき取調べではないだろうか? 国会での証人尋問でもよいだろうが、LIVE中継で取調べと調書作成が成されるべきではないか? 今後は一切あってはならない類の事件、偶然性とか見方によって判断が分かれるという類の罪ではないのだから。

村木元局長への無罪判決があった時点で、大阪特捜はなくなるかも知れないという危機的感想をもらした検察当事者がいたという記事を前にみた。検察の調書を作文だと批判した判決はそれほどの威力があったのだ。そこで現実にはできない空想を思い浮かべる。

判事、検事、被告、弁護人の位置関係を反時計回りに15分回した図だ。判事が検察官席に座ったら良い。当然ながら検事は被告になった。不当にも被告となっていた村木氏は無罪を勝ち取った後で『検察を信じたい』と言ってたくらいだから、弁護はできにくいにしても弁護人をやったろ良い。そしてこの件で勝った弁護士が厳しい目で判事をやったら良いだろう。芝居でもなければできないことだろうけれど観てみたい。

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無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その4)

2010年09月23日 18時09分05秒 | 個人的主張など
自分の仕掛けた罠にはまった特捜検事

【同僚検事の一人が~前田検事に電話をかけ「FDは重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。~】
【上村被告の弁護人は~驚き、単独犯を主張する上村被告にとって不利になる証拠ととらえて表に出すことをためらったという。~】
【・・・】内は今日(9月23日)の朝日新聞朝刊より。

これで謎は解けたことになる。改ざん前のデータを記した捜査報告書を事務官が作ってあったことと、さらにそれが特捜の手から離れて村木氏の裁判を担当する公判部に移っていたということを知らなかったので罠を仕掛けたのだ。ところが結果的にはその罠に自分ではまってしまう。

証拠を早めに返却するなどというのは希な事らしい。それでも返却されたFDを見た上村被告の弁護人は仕掛けられた罠にはまりそうになっている。改ざん前の報告書の存在が無ければ、特捜のシナリオは破綻することなく通ったかもしれないのだがエースにしては誠にずさんで迂闊だった訳だ。

何年か前に、ある考古学研究者が次々に貴重な発見をしたことがあり、疑われたことがあった。手シャベルを昔の地層へ斜めに食い込ませて起こしては、そこにモノを仕込むという単純な仕掛けだった。今回の手口もそれと同じ位にシンプルだ。

検察がこの件で何よりも第一に手がけなければならないのは、信頼回復とか、証拠隠滅冤罪捏造事件の組織的関与かどうかとか、責任の徹底追及とかよりも、容疑者となった前田主任検事が関わった今までの事件で同様のことが無かったかどうかの追求だ。今までに彼が数々の供述を引き出して有罪判決に導いた事件の掘り起こしだろう。でっちあげという犯罪がなかったかどうかだ。絶対にいくつもあった筈だと誰しもが思っている。

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無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その3)

2010年09月23日 02時21分15秒 | 個人的主張など
罪作りは遊び

主任検事が逮捕された。フロッピーディスクの更新日時を改ざんするための専用ソフトを使って自分の描いたシナリオに見合う日時に書き換えた疑いだ。9月21日の朝日新聞によれば、【遊んでいるうちに書き換えてしまった】と検事は弁解したそうだが、その21日の夜に逮捕が発表され、22日の新聞には、【前田検事は20日、大阪地検に対して「誤って書き換えた」と説明していた。】とある。

時系列がとても重要な事件なのに、どうも今ひとつはっきりしない。今年の2月にはすでに、書き換えたことを元上司に伝え、上級検察も把握していたというではないか。『遊んでいるうちに・・・』とは誰がいつ聞いたのか!!?  『誤って・・・』というのは誰がいつ聞いたのか!!? 誰がそれらを発表したのか!? 逮捕状請求はいつの何時頃に行われ、逮捕は何時何分だったのか!?  

それらのことは後回しにするとして、私は『遊んでいて』に感じるものがあった。彼はどの時点で、村木元局長の無罪を感じ取っていたのだろう。緻密な仕事師だったはずなのに、失敗に気付いたとき、仕事は仕事の体裁を失ったのだろう。遊びになってしまったのだ。

罪作りが仕事として成立するはずがない。権力を持つ者が不当な行使をするのはイジメでしかなく、いじめる側からすれば遊びでしかない、という構図が見てとれる。かの主任検事が本当にその通り言ったとすれば、正直な表現だったのだろうと思う。

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オンブバッタの交尾

2010年09月18日 20時59分11秒 | 勝手に応援


ツユクサに脱皮ヌケガラを残したメスのオンブバッタが配偶者に出合った。実はツユクサには2匹のメスが居たのを観ているので、ヌケガラの方なのかどうかは分からない。画像のようにオスメス2匹は全くの相似形だけれど、小さいオスはきれいな乗り方をしていない。何だか斜に構えたオスだなと思ったが、よく観るとしっかり交尾をしていた。左の方から尻を垂らして差し入れている。研究者なら左利き右利きの割合なんかも統計をとるのだろうか?

この2匹がいるホテイアオイは、メダカが卵を産みつけるようにと増やしていたのだが、ツユクサよりこっちの葉が好みのようでかなりかじられてしまった。メダカの水槽に直接入れずに百均バケツで増やしているのは、サカマキガイにさんざんやられてホテイアオイが殖えるどころかぐしゃぐしゃのばらばらになって腐るから。増やしてヒゲ根をしっかり垂らさせないとメダカが卵を付けられない。

1時間たっても2時間たっても、この2匹は同じ格好で同じ場所にじっとしていた。メスも葉を食いながらなんて横着をしないでじっとしていた。オンブバッタはとりあえず相手を見つけて交尾することが大事なのか? 千載一遇の機会に恵まれたのだから、とるものもとりあえず交尾しておいて、それから精子も卵も造るのか? 行く末が気になったが、虫かごに入れるのもどうか・・・などと思ったりもしている内に雑事にとりまぎれ・・・ハタと気付いたときには居なかった。今回の何となくの観察で知ったこと。オンブバッタの交尾は長時間に及んで身じろぎをしない。

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無謬性どころか古典的調書作成手法の破綻(その2)

2010年09月12日 16時11分58秒 | 個人的主張など
検察庁にロボット導入を!

取調べ担当検事は、主任検事が指示した内容の供述を取るのが仕事だという。密室で恫喝したり泣き落としをしたりしながら被疑者を支配して自白を迫り、あらかじめできている調書への署名を促すだけの仕事らしい。   【朝日新聞:『特捜部崩れた威信 厚労省元局長無罪』《中》から】

難関の司法試験を通り、司法修習生のなかでも優秀な成績の者が判事にそして検事になるのだと聞いたことがある。そんな人材が遵法精神どころか、恫喝や泣き落としまでさせられているようだ。つぶれそうな会社の大変な営業マンのノルマのようなことをやらされているのだから、狂ってしまわぬように精神を保つのも並大抵ではなかろうと想ったりする。

元局長の印を使用した上村被告は、取調べ担当検事のことを『壁に向かって話しているようだった』と表現したそうだ。そうだろう、人間性は感じられない筈だ。そういう仕事はロボットにさせたらいいのだ。ロボット導入を考えるべきだろう。非人間的な仕事はロボットが得意だ。恫喝ソフトに泣き落としソフトを入れた人間くさいロボットが良い。今のロボット技術なら、検察官なんかよりよほど人間味を感じることができるだろう。検察庁にロボット導入を! などと言ってみたくなる。

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無謬(びゅう)性どころか古典的調書作成手法の破綻

2010年09月11日 23時28分59秒 | 個人的主張など
郵便不正事件の元局長無罪判決の新聞記事をくまなく読んだ。テレビの解説も観た。大阪地検特捜部の失態が明らかになったわけだが、判決を受けて地検は次席検事が『判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい』と談話を出したとか。 『・・・』内は朝日新聞より。

取調べ時のひどい状況やでっちあげ作文に署名を強要された様子がまたしても暴かれた。それでも捜査権を持つ側は、謝罪の表明どころか反省の弁さえ言おうとしないのはいつものことだ。韓流ドラマの時代ものを観ていると、政敵や商売敵を陥れる手法が今までの数々の冤罪事件の捜査手法とそっくりだ。日本の時代劇ドラマにも出てくるが、韓国のものはパターン化していてどぎつい。検察のやりかたは、拷問がないだけまだましだがほとんど同じ。もしかしたら韓流ファンの検事が真似したのかとさえ疑ってしまう。取調べの可視化がなんとしても必要だ。

こういう結果から今後どのように検察が動くか注目したい。マスコミに切に願うのは、それを逐一監視して、報告記事を書いて欲しいという事。取調べ検事や公判担当検事の名前が公表されないのも変な話だ。彼ら当該検事にしてみれば、大きい事件を手がけて、これがうまくいけば出世の切符を得ることにもなったのだろう。大失敗したのだから出世の望みがなくなったのだろうか? 組織を守るためにはなりふりかまわずに突き進むのが権力というものだ。どうしたら監視できるのだろうと、もどかしい限りだ。

日本の裁判は起訴されたら、99.9%有罪判決になるのだというのはよく言われる。無謬性を信じて(信じてるフリをして)判事が検事の創りあげたシナリオや調書を鵜呑みにするからだ。この事件では裏付けを取らないで突っ走った過ちが露見したので無罪判決となったわけだが、これは無謬性ではなく告発されるべき検察の不正だ。

省庁官僚の不正を暴こうとして検察官僚が不正をしたのだ。大阪地検特捜は、局長級の不正を暴き国会議員の逮捕失脚まで視野にいれた巨額詐欺事件というシナリオに、有頂天だった筈だ。それにしても、自作のシナリオに満足して、他の可能性を思い描く想像力を失ったとしか思われない。だとしたら何という貧困な頭脳の集団か。

もしかしたら、女性キャリアだから侮ったのか!? マスコミの取材も妙に美談仕立てを誘導するような質問をしたり、個人的感情を引き出そうとしたりする。そういう取材態度は、元局長に失礼ではないのか!?。官僚の無謬性や事件の核心やキャリアとしての誇りや巨額の不正が起きるほどの許認可権の事などを取材したらいいではないか!? 公人としての元局長を小さな一個人として貶めているような気がしてならない。

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盲亀カメリアの近況(その24)  玄関で半日を過ごす毎日 

2010年09月09日 20時58分26秒 | 盲亀カメリアの近況
普通カメは甲羅干しがとても大事で大好きだということなのだが、どうもウチのカメリアはそうでもないような気がする。あまり石の上にじっとしていることがない。水中でじっとしていることの方が多い。そうでないときはうろうろと8の字周回コースを巡ったり、脱出しようと壁を這い上がろうとしたりしている。

刺激が少なすぎるんだろうか・・・と考えて、玄関に放してみた。うろうろと歩いて面白い。植木鉢用の皿に水を入れて置く。徘徊コースに在るものは何でも乗り越えようとする。サンダルを踏み越え、靴を乗り越え、靴箱の裏に潜りこめないように作った壁を固定しているペットボトルもよじ登ろうとする。

網戸に爪をかけて立ち上がるが、網がよれるほどの無茶はしない。やはり光の来る外へ行きたいのか。とも思うが、皿の中に腰湯の感じで浸かったまま長い時間を過ごすことがある。私のよれよれの作業靴の上もお気に入りで、そこで眠ると長い。一晩過ごさせたこともある。

こうなるとトロ舟に返しても今度はあまり水に入らずに石の上にばかり居たりする。かと思えばそうでもなかったり・・・どうもカメリアはバイオリズムのようなものが時々変化するようだ。便秘の時は食餌が少ない。そしてその後は、所かまわず大量脱糞だ。玄関でもするし油断がならない。トロ舟内でのウンコを確認してから玄関に放すのがベストのようだ。

カタンカタンと時々玄関で音がする。少し大きい音がした時はひっくり返った時だ。もうだいたい音で行動が判る。孫悟空をてのひらの上であしらう観音さまの気分だったりするけれど、また何か問題が起きたりするのかも知れない。そうはならないことを願ってはいるのだが・・・。
下記YouTubeは最近のカメリア。   (カメリアが来てから285日目)

http://www.youtube.com/watch?v=hrdu6oTmwZc


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オンブバッタの蛻(ぬけがら)

2010年09月04日 18時22分11秒 | 

少し箸休め。玄関外に置いているプランターに雑草が生い茂っている。その雑草のなかに露草があって、とぼけた龍の顔を思わせる花を毎朝咲かせている。露草は茎に節があって、そこから根が生える。日当たりと養分があれば、どんどん這って増えていく優れモノだ。

露草の葉がところどころ食われていて、画像のモノを見つけた。アルビノの昆虫か・・と思ったが、そっと触れてみて蛻とわかった。あたりを捜してみると、おなじみのショウリョウバッタがいた。でも調べてみるとショウリョウバッタというのは大きいヤツで、ウチにいたのはオンブバッタだ。脱皮なんかをしてるくらいだから、まだオンブはしていない。オンブバッタの独り者が二匹と蛻一つ。

蛻の方は、一肌脱いだ実物と違って、なぜかずんぐりしている。顔もあまり尖ってないし、触角にいたってはお辞儀してしまっている。何だか疑わしかったけれどネットでしらべてみると確かに間違いない。これだけ目立つのに初めて見た。画像に撮って半日ほど経ったら蛻はなかった。アリの仕業か自分で食ったか・・なんとも儚い殻だった。

ウチの水槽で脱皮したコオイムシはその後いなくなった。翅があるからどこかに飛んでいったか、アメリカザリガニに喰われたかだと思われる。アメリカザリガニは二匹とも大ハサミが1本しかなかったのに、先日脱皮したヤツは2本に戻っていた。再生したハサミは幾分小振りだが、ほぼ立派な二刀流だ。これも初めて知った。アメリカザリガニは脱皮して失った部分を再生する。

この夏の暑さで、ミナミヌマエビが何匹か赤くなって死んだ。そしてとにかく脱皮した脱殻が多くみつかる。あー暑い!と脱いでしまうのか・・・などと思ってしまう。卵を抱えたメスエビがいつも見られたが、今夏は皆うまく育てたようで、ウチの水槽にはミナミヌマエビが大発生している。かき揚げにしてみたい気もするが、もったいなくてできない。カメはエビが大好物だそうだけれど、ウチのカメリアは食えないだろう。試してみたい気もするが、それとてできないけちな私。


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鳥瞰ニュースとは名ばかりで・・・(その3)

2010年09月03日 19時00分58秒 | 個人的主張など
【軍人という種族・・・③】
原爆のことをもう少し書いておきたい。ホロコーストという言葉がある。ウィキでは【ホロコースト(holocaust)は、宗教用語として全燔祭(ユダヤ教の祭事で獣を丸焼きにして神前に供える犠牲)を意味し、また、全焼死や大虐殺の意味もある】としている。そこから原爆ホロコーストという言い方をする人もいる。宗教上の意味合いも含んだ比喩なのだから、アメリカが広島長崎にした行為を原爆ホロコーストと言うのはそぐわないと思う。

原爆は、当時のアメリカ為政者(軍人)が行った人体実験という面が大きいようだ。数々の理不尽で非人道的な行為が必然的に頻出するのが戦争というものだろう。戦争捕虜や弱者に対して人体実験が、公然と或いは隠微に行われる。エノラゲイを含む3機のB29は一度広島上空を通り過ぎ、警報が解除されるのを見越して引き返し投下したのだ・・と、ある番組で紹介していた。しかも大きな落下傘を浮かばせて広島市民の多くがそれを見上げるように仕向けさえしたという。都市の破壊よりは、人々の抹殺を謀ったのだろう。

戦後に日本側から積極的に提供された原爆被害資料で具体的な殺傷能力を知ったアメリカ軍首脳は、モスクワならどの規模で何発、どこそこは何発と計算できたのだそうだ。戦勝国は敗戦国から資料や技術を根こそぎ奪い取っていく。ナチスドイツで研究された毒ガス兵器資料やジェット戦闘機やロケットの航空技術など。日本からは、731部隊の行ったという人体実験のデータや原爆被害資料など。

731部隊は資料の提供によって戦争犯罪訴追を免れ、その主要メンバーの元軍医たちは戦後医学会の中枢となったとか。生物兵器を研究していた731部隊の石井陸軍軍医中将の右腕と言われた人物が米軍とのコネを利用して日本ブラッドバンクを作り、ミドリ十字となってから薬害エイズ問題を引き起こすことになったという内容がウィキに書いてある。医学医術を極めようとする科学者である前に自己保身術に長けた軍人であったのだろうと思えてくる。

731部隊については、ある人から眉唾モノかも知れないが興味深いことを聞いたことがある。オウム真理教によって松本サリン事件が起こされた後のことだ。戦時中に山下奉文の部隊所属だったS氏は『満州の731部隊に立ち寄った時にサリンの実験を見た』と言った。私は直接いろいろ聞いてみるような間柄ではなかったので、四人掛けのテーブルで興味深々聞いていただけだった。細菌を使っての人体実験をマルタと呼んだ捕虜にやったとされる731部隊が、毒ガスの人体実験(?)もやっていたということになる。残念ながら数年前にS氏は亡くなったので確めることもできない。
  (つづく)

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鳥瞰ニュースとは名ばかりで・・・(その2)

2010年09月02日 12時00分31秒 | 個人的主張など
【軍人という種族・・・②】
軍人は国という枠を越えて共通の利害の元に行動する共同体ということから書き始める予定だったのだが、原爆のことから書きたいと思う。広島に原爆を投下したエノラゲイ号の乗組員で一人だけ存命中の元兵士のインタビュー映像を観た。

口ごもることもなくすらすらと答える様子は、編集のせいでもあろうが暗い陰や哀しみを負った存在ではない・・と思われた。戦勝国アメリカ本位の歴史認識、公式見解のようなものを述べている。第二次大戦に参戦する名目名分が欲しかった当時のアメリカトップは真珠湾攻撃を事前に知っていて、それを最大限利用したこと、そして戦争の名目を得る手法はベトナムでもイラクでもアフガンでもほとんど同様に行われているのだが彼はそのような面には触れようとしない。インタビュアーもそちら側からのアプローチをしない。

『広島と長崎に原爆を投下したことによって、アメリカ軍兵士100万人の命が救われた』というのはよく聞く言い訳だが、彼は「日本人の命と我々の命が救われた・・」と言う。ベトナム戦でもイラク戦でも帰還兵のPTSDが深刻な問題になっているという。彼は精神的にタフな人格なのだろうか。想像力の乏しい人間なのだろうか。それとも空軍兵士は、ダイレクトに現場を見ることが少ないから他人事のように語れるのだろうか。

全くの情緒的憶測なのだが、彼は良いとされる一面だけを見るようにして必死に自分を保っているのだろう。都合の良い公式見解を身にまとい、人間性を押し隠してアメリカの正義とアメリカ軍の正当性を宣伝する報道官の役割を果たしているのだ。軍人となることによって生きながらえる道を選んだのだろう。平常に心を保つにはそれしか選択肢がなかったのかも知れない。彼は復員後、大学で化学工学を学んでからデュポン社に入り、そこを勤め上げたそうだ。デュポン社は原爆製造のマンハッタン計画に参加してウラニウムやプルトニウムの製造をした化学会社で軍産複合体の主要会社の一つだ。

ここで軍人とは何だろうと考える。現役将校をさすのではなく軍事に自分の拠り所を定めた者を軍人と呼びたい。ナチスから逃れてアメリカに亡命した物理学者のレオ・シラードが当時のルーズベルト大統領に原爆を作るようにと進言する手紙を書いたのが核兵器の始まりだが、彼もまた軍人と呼びたい。尚、同調して共同署名したとされるアインシュタインは手紙の効果を上げるために、権威と名声を利用されたようだ。マンハッタン計画にも参加せず、そのことを後悔しつづけたアインシュタインは、軍人にはならなかったのだ。  (つづく)
http://www.youtube.com/watch?v=7-lSdUi0ZmI

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